映画の豆

映画の感想をだらだらと。
本サイトは
http://heme.sakura.ne.jp/333/index.htm

「銀魂」

2017年07月27日 | バトル映画

福田雄一監督
ベースになっているのは妖刀紅桜編です。
銀魂の空気感50%、福田監督の空気感50%という感じ。
読んで面白いギャグと、映像で見て面白いギャグは違うので、
丁度よかったんじゃないかと思いました。
嘘オープニングが好きです。

ラストバトルは突然作画が変わって、FFというか、
ヨシヒコのOP作ってる会社の仕事ではこれ?って思った。
確認するの忘れたけど。

内容ばれ

役者さんはみんなイメージに近くて、
神楽ちゃん役のかた、あんなにかわいいのに
あんなにヨゴレをやって大丈夫か心配になった。
岡田将生さんのヅラもイメージぴったりだし、
高杉さん役の剛さんも、いい仕事だった。
安田顕さん、表情筋すごかった。
刀の扱いが一番決まってたのは当然中村勘九郎さんで、
土方さん役の人は知らないけどイケメンだなと思ったら
「アオイホノオ」の焔モユル役をやっていた人か!
変顔が多かったので造作の良さには気付かなかった…。
勿論小栗さんも似合ってましたよ。
(全然気付かなかったのは山寺さんと山田さんの声)
(現在終盤の展開をジャンプで読んでますが意味合いが違って遠い目になりました)

ただちょっと天人の造形は深夜ドラマクオリティだと思ったけど。
エリンギくんが気になった。地味に色違いがいたよね。

ゼロ距離のガンアクションをわりと連続して3本見たので、
流行してるのは確実なんだけど、どこから起こった流れなんだろう。
この映画のアクション監督はチャン・ジェウクさん。
ちなみに「バイオハザードヴェンデッタ」のアクション監督は園村健介さん。
ゼロレンジコンバットという格闘技を知ったのが2016年公開の
「HiGH & LOW THE RED RAIN」なんですが、
これのアクション監督は匠馬敏郎さん。
(ゼロレンジコンバットの考案者は稲川義貴さん)
今後は、役者さんは男女関係なく筋肉の時代だなと思います。

洋画トップレベルの作品と同じくらいの客入りでした。
銀魂ファンと役者さんファン、どっちも多いせいかな?

映画予告
「東京喰種」「ハガレン」「ジョジョ」「斉木楠雄」「ブリーチ」と続いて、
ハガレンを除いて全部集英社だねと思いました。
マーベル的な勢いなのかな…?
ところでファンのひとには申し訳ないが、ハガレンの予告から
とんでもなくヤバイにおいがする。


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「パワーレンジャー」

2017年07月20日 | 特撮映画

パワーレンジャーは日本の戦隊もののスーツ格闘シーンを流用し、
ドラマパートを本国で撮影してストーリー上齟齬がないよう合体させた
アメリカの子供向けアクションドラマシリーズで、もう10年以上続いています。
徐々にスーツ格闘シーンも本国で撮影するようになったらしい。
今回それがオリジナル映画化されました。
監督ディーン・イズラライト、脚本マックス・ランディス他。
マックス・ランディス!?←追記:違いました
(7月21日追記:マックス・ランディスは、元々「パワーレンジャー」の脚本を
書いていたけど、のちに解雇され、クレジットからも名前が削除されたのだそうです。
そして別の脚本家チームが「クロニクル」に似せた話を書いたのだと
彼は批判しています。結構難しい事態になっていたんだな…。知らなかった)

過去に地球を守護して全滅したパワーレンジャー達が残したアイテムを、
採掘場で偶然見つけた5人の高校生が特殊能力を得て
パワーレンジャーに変身するというあらすじ。

最初のシーンで主人公が悪戯心からとんでもない事故を引き起こすシーンがあって、
うわ、これ普通のやんちゃエピソードで何事もなく日常シーンに繋がってたら
私は一切感情移入できなくなるパターン…って思ってたら、
きっちり保護観察処分になっていて、足首にはGPS監視装置、
有望なスポーツ選手だったのが完全にその道を断たれています。
「お、おう。倫理のしっかりした世界やね」と物語に戻れました。

内容ばれ
いや、すぐに監視装置を無効化しちゃうんですけどね。
でもまあ父親からのプレッシャーで鬱屈を抱えていたというのと、
ブルーとの親密度がちょっと上がるシーンだからな…。
レッドはスクールカーストの頂点ですけど、
友達をかばったり、いじめ野郎をぶちのめしたり、
知り合ったばかりの皆を見捨てなかったりと色々好感度上げ演出があったので、
わりと拒否感なかったです。
人種も様々、性指向も(たぶん)様々、悩みもハンデも様々という
現代戦隊でした。
イエローの悩みとか、文字にしちゃうと「家族と折り合いが悪い」
というありふれたものなんですけど、あの食卓のお母さんの言動とか、
一瞬でしたけど緊迫感ありました。

変身するまでに前半まるっと消費するのですが、
私はあの田舎町で疎外感を感じている若者たちが
徐々に身を寄せ合っていく甘酸っぱい感じ、嫌いじゃないです。
それで後半の怒涛の戦隊ノリ。
パシフィックリムとキングオブエジプト、マーベルネタ、トランスフォーマーネタ、
ラスボスさまも思わずお口あんぐりの超合体、ビンタねた、
ジャーマン・スープレックス、色々よかった。
本当ならシリーズ化する予定だったけど、
中国での興行が振るわなくて立ち消えそうとのこと。
もし続いたら、ピンクの問題の謝罪と和解が描かれたのかなとか思います。
(関係ないけどピンクとイエローのフォークのシーン、めっちゃ可愛かった)



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「ジョン・ウィック チャプター2」

2017年07月13日 | アクション映画

監督チャド・スタエルスキ
脚本デレク・コルスタッド

前作で亡き妻の残した犬を惨殺されて、
その犯人であるマフィアのボスのJrや、構成員やその他諸々を全員ぶっ殺した
伝説の凄腕ヒットマンが帰ってきます。
前作から5日後、「誓印」のメダルを持って
仕事の依頼に来たイタリアンマフィアの幹部。
ジョンが彼の依頼を断ると、幹部はジョンの家を焼き払います。
妻との思い出の品や、2人の写真などが焼失し、
ジョンの復讐モードのスイッチがオンになります。

今回もアクションがすごい。
銃器の扱いかたが、すごく早くて合理的な動きで好き。
集団戦で相手を殺す順番がシビアで好き。
ゼロ距離での銃撃と関節技の融合したみたいなアクション好き。
側面ではね飛ばしたり無駄にテクニカルなカーアクションも好き。
キアヌの足が長いので足技を掛けると蜘蛛みたいで好き。

奇妙で複雑なルールの組織「コンチネンタルホテル」と
そこに属する礼儀正しい人々も健在です。
相変わらずみんなジョンのことが好きでジョンに優しい。
ジョン、孤高の殺し屋なのにめっちゃ仲良しが多い。
どういうコミュ力よ。

今回は犬は死なないので、犬好きの人も安心してご覧になれます。
というか序盤と終盤にしか登場しませんが名無しのピットブルくん、
すごくかわいくて利口でジョンが大好き。
ただし尖った物が人体に刺さるシーンが複数あるので、苦手な人は駄目です。
というか中身は出ないけど暴力表現は多いです。

内容ばれ

この映画は細部も良くて、
人種性別年齢に関係なく完璧に仕事をこなす職人、
あと「コンチネンタルホテル」の司令部の、
気送管や女性交換手をはじめとする妙にレトロなテクノロジー、
それからジョンのヒーロー性を表現するために恋人や娼婦や少女が
痛めつけられたりしない、弱者がいないところ。
(ターゲットの女性ですら、死に方は自分で選ぶと言って自分で手首を切る。
格好いい被害者)
コミュニケーション手段が英語だけではなく、ロシア語やイタリア語、
手話も普通に飛び交う所。
(よいところというか謎なところは、敬愛や友情は描かれても現在進行形の性愛は
絶対に描かれない点。意図的なものだろうか)
あんまり面白いので「MCUから監督引き抜きが来ちゃう!
札束で頬を叩かれちゃう!」って途中で思ってました。
というかバイオリンアサシンのひと、MCUのナターシャのスタントをやってらっしゃる。

縦列駐車を挟んでの撃ちあい、からの格闘、からの
コンチネンタルホテルでの節度ある休戦まで、
名アクションシーンだったので、DVDでは技の解説付きで見たい…。
あと暗くて、返し技がよく見えなかったので、明度上げた映像が見たい…。
あのシーン、相手にも理があって、十分に理性的なのがいいんですよね。
ジョン、2回も車にはねられたのにノーダメージだし、
至近距離で腹を撃たれても戦っていたので、何か普通の体ではないのかもしれない。
あとジョンを投げようとしたひとが、えいっえいっって何度もモーションかけてるのに、
ジョンがびくともしないところ好きです。素晴らしい重心とバランス。

ちょっと残念なのは、仕方ないんですが
やっぱり親友の彼がいないとあまりにもジョンが孤立無援すぎて可哀想だった。
「コンチネンタルホテル」のシステムが面白すぎるので今回でお別れするの残念なんですけど
3ではホテルが壊滅の危機に追い込まれてジョンがそれを助け、
再び復活する流れにならないかなーと思ってます。



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「ライフ」

2017年07月11日 | ホラー映画


無人火星探査機の持ち帰った収集物を解析した結果、
史上初の生命体を確認した国際宇宙ステーションの6人の乗組員たちは、
しかし知能を持ち急激に成長するその生命体によって、危機的状況に陥るという話。
ホラーです。ステーションの中でお話の大半が完結する「エイリアン」という感じ。
船内描写がややリアルなのは「ゼロ・グラビティ」、
乗組員たちがみな冷静で能力とモラル、共に高いのは「オデッセイ」要素という感じ。

ホラーもしくは触手が好きな人むけ。
真田広之さんがシステムエンジニア役で出演されてます。
結構登場シーンが多い。

内容ばれ

手と指の骨をバッキバキに砕かれるシーンが一番痛かったけど、
あとはそうでもなかった。
末端バキバキ宇宙生物にしたほうがインパクトがあったのではないか。

今回は善のジェイク・ジレンホールでしたが、
大抵は口角が上がっているので、ピンチの時でも謎の大丈夫感がありました。
まさかライアン・レイノルズがあんなにすぐ死ぬなんて思ってなかった…。

他の人は瞬殺だったのに、
ジェイク・ジレンホールだけはあんなにじっくりとペロペロしてたのは、
(およそ3~4時間?)触手にも顔の好みとかあるという事だろうか?


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「メアリと魔女の花」

2017年07月10日 | アニメ映画

米林宏昌監督による、スタジオポノック第一作。
原作は1971年発表の「小さな魔法のほうき」 メアリー スチュアート。

田舎の大叔母と暮らす事になって引っ越してきたメアリは、
不器用で失敗ばかりしてしまう女の子。
そんな彼女が黒猫に案内されて、7年に1度しか咲かないという
夜間飛行の花を見つけた事をきっかけに、
雲の中の魔法大学へ招き入れられ、
そしてその大学の秘密を知ってしまう…というあらすじ。

相変わらず背景が素晴らしくて、
大叔母様のお庭とか、後半出てくる小さなお家の部屋の内装とか、
校長先生の部屋のマジックアイテムとか、最高です。
ピクニックのサンドイッチとか、夕飯のワンプレートとか小道具もいい。
(ベイクドビーンズ以外は、あれは何だろう…
別皿に盛られていた白い何かはマッシュポテト…?)
自分が大嫌い!とか人間サイテー!とか、かつての米林さんのヒロインと違い、
今回はそこまで激しい癖はなくて、赤毛がヤダーとか、自分のドジでへこむとか、
随分可愛らしい感じです。
そこにみんな大好き魔法学校要素と、
相手役の少年の声に神木隆之介さん、主題歌SEKAI NO OWARI、等々、
獲りにきたな!と思いました。そういう姿勢は嫌いじゃない。

オチばれ
軽いサプライズがあって、それはマーニーと同系統なんですが
たぶん米林さんがお好きなんだろうな、この型が。

表現的には、無効魔法を回転運動のエネルギーで表現してたのが
面白かったのと、あと最初に魔法大学に入った時に、
(まだあの段階では良い場所か悪い場所かは確定してなかったので)
ただただ奇妙な音がしてたのがよかった。
変身魔法の実験動物は、ポケモン的なツルポヨしたデザインだったので、
あそこは忘れがたい微グロな動物、お子様が大人になっても覚えているような
デザインでもよかったのではないかと思いました。

魔女は、最初に落下して箒を失って、
何とかしてあの小さな屋敷の場所まで移動して隠れ住んで、
やがて結婚して、あの場所に戻ってきたんだと思うんですが、
腐海の胞子のように、
7年ごとに「夜間飛行」を見つけて駆除しておいたら根絶できたのでは…
という気はちょっとしました。
(それとも花が咲いている事自体ご存じなかった?)

長髪ピーターが大変なイケメンだったのですが、1秒で消えた。
まさに幻だった…。



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