映画の豆

映画の感想をだらだらと。
本サイトは
http://heme.sakura.ne.jp/333/index.htm

「X-MEN フューチャー&パスト」

2014年05月28日 | バトル映画

舞台挨拶付き先行上映に行ってきました。
親日家のヒュー・ジャックマンさんが1人で来てくれて、
にこにこ片言の日本語をいっぱい話してくれました。いいひと。
ヒューはイケメンを司る聖人に列せられるべき。

内容は、シリーズの要となる話なのでファンはぜひ見るべきですが、
X-MENを全然見たことのない人にはちょっと難しいかも。
絶対見ておくべき作品「X-MEN ファースト・ジェネレーション」
見ておいた方がいい作品「X-MEN ファイナル ディシジョン」
           (ただし1・2を見てないと話が分からない)
           (しかもシリーズ1番の駄作との声高し)
           「ウルヴァリン X-MEN ZERO」
見ておくと楽しめる作品「シリーズ全作」

今回は時間ものです。
対ミュータント兵器「センチネル」の暴走により
ミュータントとそれを助ける人間が容赦なく殺される世界で、
全滅寸前まで追い詰められた彼等は、
すべての始まりである1973年の世界に
ウルヴァリンを送り込んで歴史を改変しようとする。
というあらすじ。

オチばれ注意

時間的に

XFG→ウルヴァリン0→1→2→3→ウルヴァリン侍→F&P

という流れだったのが、タイムリープにつきもののリセットが起こり

XFG→F&P

になった。(ウルヴァリンZEROの内容に近しい事は起こると思われる)

今回の主役はいつも通りウルヴァリンと、そしてミスティークさんでした。
彼女の行動と決断に未来がかかっていた。
チャールズは、XFGの「人格者の教授が若い頃はちょいチャラ男だった!」
という衝撃の過去を経て、聖人になったと思わせて、
「そこから更に挫折して本格的にダメ男になった!」(そのあと聖人になった)
という驚きの3段変身仕様でした。
(昼間っから酒かっくらって、薬で能力を打ち消して沈んでいる状態です)
でもよく考えると萌え設定です。自分の能力に苦しめられる教授は新鮮でした。

そしてウルヴァリンですね。いつもはギザギザハートでいきがっている彼ですが、
これまで導いてもらった恩を返すように優しく忍耐強く教授を諭します。
なかのひとの父性が漏れ出ていて、登場人物全員が惚れてまうやろというイケメンさ。
(全裸サービスもあるよ!)
というか未来を救うとか何とか言われていますが、ぶっちゃけ彼の使命は
過去の教授とマグニートーをくっつけるお見合いおばさんの役です。
でも教授がエリックのことを恨みMAXなので、この映画でカップリング妄想をしている私にすら
「これ無理やろ……」と思わせてくれました。
教授はXFGのあと「浜辺では格好いいこと言ったけど本心はああじゃなかった…」
とかお酒を飲みながら悶々としていたのかな…。

シリーズを通して見てきたファン全員が、ずっと夢見ていたシーンが
今回最後にあるのですが(そしてそれは一瞬のことで、違う未来に書き換わりますが)、
これだけ時間がかかったので感慨もひとしおでしたね。一瞬だったけどね。


・未来世界の都市機能がどの程度残っているのか、
 ミュータントに差別的な市民とその人口はどうなのかはちょっと謎のままだった。
・SAMURAIでのおまけ映像、空港の教授とマグニートーは特につながらなかった。
・クイックシルバー無双。彼だけ違う映画のひとみたいに強かった。
 後半も彼がいれば……と何度も思った。
 マグニートーの息子かも?というネタ振りがちょっとあった。
・ムチ打ち注意かわいい。
・兄妹萌えのかた大勝利。
・JFK要素、全体の1割以下でした。ましゅぼん版でJFK話が見たいよ?
・僕は暴力が嫌いだ、からの渾身のパンチ笑った。
・トラスク博士の考え方も面白くはあるんですよ。「人類の敵は絶滅だ」っていう。
・若エリチャがフーフー喧嘩しているのとは対照的に
 熟年カップル的な熱い視線で常にやり取りする老エリチャ…。
・どろどろ三角関係とか、今回なくてよかったー。
・教授は9歳で周囲に声が聞こえ始め、12歳でそれが人の心の声だと理解したという会話、
 わりと能力発現が遅かったんだな。教授のメンタルが安定しているのに納得した設定。
・空港で、みんなが次々喋り出すシーンは能力の見せ方としてよかった。
 わがままを言うなら、レイヴンを精神支配しないのは
 「頭に入れてくれない」じゃなくて「約束したからそれはできない」
 にしてほしかった。最後までレイヴンの頭の中に入らなかったらもっとよかった。
・XFGではあんなに希望にあふれて明るかったセレブロの映像が
 怨嗟に満ちた恐ろしいものだったのがショックだった。必要なシーンだけど。
・解剖されたアザゼルさんやエンジェルさんの写真でギャーってなった。
 エンジェルさんの羽が陳列されてるのとかすごく人間がやりそうなことでな。
 ヘルファイアクラブの人たちは世渡り上手そうなので、死んだりしないと思ってた。
 しかもあの人たちの死亡は改変されないのでもう二度と会えない。しょんぼり…。
・英語では「チャールズのレイヴンなのか、ミスティークなのか」
 って言っているところが字幕だと「レイヴンなのか、ミスティークなのか」
 になってた気がした。わりと映画のテーマのセリフですよね。
・過去作品ねたはちょこちょこ仕込んでましたね。
 ストライカー出てくるし、ジェイソンの名前出てくるし、爪がまだ骨だったり、
 ほぼキュアじゃんという薬品出てきたり、最後の学園の様子とか色々。
・あれだけ大々的に建造物損壊したら、いくら大統領の命を救っても
 ミュータントへの印象は良くならない気もするけどな。
・おまけ映像。フォー・フォースメンといえば映画「グランド・イリュージョン」ですが
 名前の元ネタは黙示録の四騎士(The Four Horsemen of Apocalypse)で、
 アポカリプスの部下キャラなのね。ふむふむ。

残念な点を1つ書くと、物語の都合上
エリックの知能指数が著しくダウンした事。
彼は未来の自分達が全員で共闘しても到底勝てない敵が現れて
殲滅されかかっているという設定はちゃんと理解しているのですよね?
(だからこそミスティークを殺そうとしたのだし)
(そして結果的に血液を採取され、改変のチャンスを1度潰した)
センチネルを暴走させたときは、ああなるほど一般人に
兵器の危険性をアピールするのね、多少手段が汚いけど有効ね、って思ったんですが、
あの場で格好よく自分が登場して
「愚かな人間どもめ!ドッヤァァァァ……!ミュータントTUEEE!」
をやっても意味がない事はもちろん分かってるんですよね?
圧倒的な力の差を見せつけて抵抗の気力を奪う方法ではそれこそ全面戦争だし。
最大限好意的に解釈して、自分はあえて悪役に徹する
「泣いた赤鬼作戦(配色逆)」ですが、とてもそうは見えないしなあ…。
むしろあれ牢から出さない方が話が簡単だったのではないか。

追記:人さまに教えていただいて町山智浩さんの解説を拝聴しましたら作中に
実在の同性愛権利活動家で射殺された政治家の言葉が使われていると知ったので
ちょっと2回目で確認してきます。なにか解釈が変化したりするかな。



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「LEGO(R)ムービー」

2014年05月17日 | ファンタジー映画

レゴブロックで作った建造物を背景に、人形を動かして撮られた映画です。
予告で見た限りではかなり子供向けに感じられましたが
脚本を褒めている方が多く、気になっていたら飛行機で上映してくれました。
やったね!
とりたてて変わった所のない平凡な作業員が、実は伝説の救世主だと告げられ、
おしごと大王に壊滅させられつつある世界を救う冒険の旅に出るという
お話としてはまあアレなんですけど、
意外にも、どんでん返し系映画なので、下記はご注意くださいね。

おちばれ

最後までちゃんと見たら大人が号泣。
途中ちょろちょろと伏線があるので、
あーもしかしてとは思うんですけど、

ガンダルフとダンブルドアの見分けなんかつかねえネタ受けた。
「LEGO(R)ムービー」の登場人物セットが売っているのを見かけましたが
レゴ結構いいお値段しますね!
あと、積み木に凹凸をつけて
接着したり分離したりできるアイディアを考え付いた人は天才だな!と改めて思いました。

予告ではウィトルウィウスは永井一郎さんでしたが本編は羽佐間道夫さんでした。
でも永井さんに聞こえた!


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「相棒-劇場版III-巨大密室!特命係 絶海の孤島へ」

2014年05月02日 | サスペンス映画

八丈島の南に位置する鳳凰島で、男性が馬に蹴り殺されるという事件が発生。
個人所有の島で民兵集団が共同生活を送っていると
以前からマークしていた警察は、これを機会にと特命係を島に送り込むのだった。
というあらすじ。
特に密室ではありません。わりとフリーダムに行ったり戻ったり行ったり戻ったりする。
あと、推理部分はあんまりないというか、犯人の杜撰さで解決できた感じ。
脚本は輿水さん。

内容ばれ

・見どころは数人の男に無理やり押さえつけられて
 スーツの乱れる右京さん。
 あと三浦さんが出てる。最後のトリオ!
 (降板っていつ頃決まって理由はなんだったのか…)
・ざっと見たところ沖縄のロケが多そうですね。
 緑が濃くて綺麗だなあ。歩き回りたい。
・かんべくんが男みねふじこのようでした。それが君のやりたかった仕事なのか!
 わりと出番が多かった。カイトくんとの対話は元カレと今カレっぽかった。
・トリックの仕上げに関しては、
 ヤマトくんが足をくじいたらどうするのバカ!バカ!
 と思いました。
・あの妙につるっとした顔の自衛隊のリーダーは
 渡辺謙さんの息子さんなのかー。
・右京さんキレるところそこなの!?そこでキレるの!?
・レギュラーキャラクターが誰も負傷しなかったのは評価したい。
・「平和ボケ」という言葉を劇中で使わなかったら
 褒めてつかわすよと思っていたらデデーン…。
・どうして邦画のテロリストはテンプレ台詞ばかり喋るのか。



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「アメイジング・スパイダーマン2」

2014年05月01日 | アクション映画

リア充ヒーロー爆誕!
あらすじ
リア充・アクション・リア充リア充・BL・リア充・アクション

どんだけリア充かって、
卒業生を代表して答辞を述べる才色兼備金髪美人彼女に、
OP早々全校生徒の前でチューしてYeaaah!ですよ。
旧シリーズのピーターにちょっとは分けてやれよそのリア充オーラをよ。
しかも2から金髪美少年お金持ちナイーブ系幼馴染ともフラグですよ。

内容ばれ

スパイディ特有のあの浮遊感は健在です。
映像もアトラクションテイストで迫力ある。
それで何がリア充かって、普通にグウェンとイチャイチャするんじゃなく
1回別れるんですよ。
そして別れたグウェンを何となく呼び出して夜にデートして
友達に戻るための約束を決めよう
まずそんな可愛い声で笑っちゃだめだ…、
じゃああなたも私にステキだとか褒めちゃダメよ…、
とか捻ったイチャイチャするんですもうそれプレイですよね、
暇を持て余したリア充様の遊びですよね…。

でも今回ちょっと
「何人死んだら学習するの…この子…」って思ったので
ピーターへの好感度は急下降しましたね私は。

旧作のハリーはちょっとアホの大型犬みたいな子でしたが
今シリーズのハリーは傷ついた小型犬。どっちもいいですね。
うん、私はフラン子派です。

エレクトロを見ていて思ったんですが、
アメリカでもこの被害妄想&逆恨み系犯罪って増えてるのかな。

おまけ映像については、そんなアベンジャーズごっこしてないで、
その手があったか!ってディズニーが悔しがるような斬新なコラボ予告を考えたらいいのに…ってちょっと思った。



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