映画の豆

映画の感想をだらだらと。
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「スマホを落としただけなのに ~最終章~ ファイナルハッキングゲーム」

2024年11月04日 | サスペンス映画
今回はスマホを落としたことから日韓首脳会談を狙うテロ事件にまで発展…?5倍くらい規模の大きな話に…?と思って見に行ったが、なんか…見たかったのはそれじゃない…みたいな内容でした。
またスマホを落とすのか!?と思われた田中圭さんだったが、今回は叩き落とされたのに近かったので無罪。

浦野の物語としては一応決着がついた形。

ラストまでばれ

バチバチの頭脳戦、トラップ、駆け引きを期待して行ったら、なんか親から虐待を受けた不幸な黒髪の美女…ご飯を食べてくれない浦野のために頑張ってお料理しちゃうぞ…満を持してカス父登場、絵に描いたような暴力…からの浦野登場!華麗にカス父撃退…!
ものすごい恋愛パートに尺が割かれてるのですが。原作がそうなのかもだが、期待してたのはそれじゃないんだよ…。
不幸顔のヒロイン、なんかださい服を着せられ、やたら暴力を振るわれ、おびえて耐えるだけなのが気の毒だった。

「何人も殺した僕を愛する韓国人黒髪美女とある意味ハッピーエンド、愛の囚人になりました」という副題のほうが合ってるのではないか。
(こんなことなら「八犬伝」を見に行けばよかった…)

黒幕さんは20億とかせこいこと言わずに100億と言っとけよ!


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「トラップ」

2024年10月27日 | サスペンス映画

M・ナイト・シャマラン監督
優秀な成績を出した娘へのお祝いとして彼女が神聖視するシンガーのコンサートへ連れてきた平凡な父親。
しかしそのコンサートには異様な数の警官が配備されていた。巷を騒がせる猟奇殺人鬼「ブッチャー」が観客の中に紛れていると聞いた父親は…というあらすじ。

腕利きFBIプロファイラーが全成人男性をチェックする体制をとっているので、殺人鬼は会場から逃げるために試行錯誤します。
殺人鬼視点かと思えばカリスマシンガー視点ぽくもなり、なんとなく安定してない印象。

カリスマシンガー役をシャマラン監督の娘さん、サレカ・ナイト・シャマランさんが演じます。
今回の監督のカメオは、カメオって言うか大アップで映ったし、もう完全に登場人物でしたな。

ラストまでばれ

うーん、奥さんが主犯オチかと思ったら違った。それで男性被害者が多いのかなと。

殺人鬼がしぶとすぎた。
とくに有効な手ではない残虐ピタゴラ加害が多くて、いきあたりばったりSAWみたいだった。もうちょっと全体のビジョンを具体化してから行動したまえよ。
子供の成長をこの目で見られないことをガチで嘆いていたが、
お前のせいで子供は生涯重いハンデを背負うことを分かっているのか????と聞きたかった。
主観から出られないタイプの人だったな。

レイヴンは、父から加害を受けて(?)それを克服し、強く、優しく、そして美しく、完璧な存在。アメリカ女子たちにとってのプリキュア枠なのかもしれない。
(でも父は故人って、シャマラン監督?)



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「Cloud クラウド」

2024年09月30日 | サスペンス映画

監督脚本:黒沢清

「いま1分ほど出てたモブの人、松重豊に似てた」
「このいかにも性格がドブっぽい先輩、窪田正孝に似てる」
「この元上司の人、荒川良々に似てる」
って思った人々は全員本人だった。

転売で暮らしている主人公は
商売も軌道に乗り、工場勤務を辞め、
新しい広い拠点を借り、助手を雇い、それなりに暮らしていけるかに思えたが
少しずつ周囲の恨みを買い、嫌がらせを受けるようになる…というあらすじ。

ネットを媒介して膨れ上がる悪意…ふんふんなるほどと思っていたら
途中から不思議な展開が始まって、??????だった。

ラストまでばれ

転売って、元手100万円が1000万円になったりするのか。博打ですね。

周囲の人全員に憎まれ、武装した彼等にカチコミを受けた主人公を
有能エージェントだった過去を持つ(?)若いイケメンが助けてくれて
しかも死体処理まで受け持ってくれて、
邪悪な女の魔の手からも守ってくれて、
「これまで通り金儲けのことだけ考えてください。それ以外全部、僕がやりますんで」
と言ってくれる。
なにこれBLドリでもこんな無茶はしないよ?

「蛇の道」リメイクから弾き出されたコメットさん男体化?
それとも黒沢監督が「TENET」をご覧になったの?

これで中年男の前に現れた救世主が美少女の殺し屋で
私があなたを守ってあげるとか言ったら「バッッッカじゃねーの」で終わるんですけど
イケメンが現れたので意図が掴めなくて混乱する。
でも真っ黒なシルエットのショットがあったし
車の窓の外の風景がどえらい不吉だったので、
なにか人間じゃないものなのかも。行先は地獄なのかも。

ラーテル、検索したらとってもかわいらしいデザインだった。
しかしかわいい顔に似合わず、神経毒に耐性がある悪食なのだそう。





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「この動画は再生できません THE MOVIE」

2024年09月23日 | サスペンス映画
DVDシリーズ「本当にあった ガチ怖投稿映像」の
編集担当が探偵役となり、
投稿動画や巷で話題の動画の矛盾や違和感から、
全容を明らかにしていくという日常の謎もの。
ドラマシリーズは1シーズンにつき全4話で
シーズン2まで出ています。

映画版、ドラマを見ていなくても分からなくはないんですが
シーズン1のオチを1秒で説明してしまうので(笑)
ドラマ版シーズン1全4話(1本30分未満、計2H)を見ていただきたいです。
登場人物のことを好きになってからTHE MOVIEを見ていただきたい。
毎回導入部はホラーっぽく始まりますが全部理詰めで解明されますので、
こわいのが苦手な人でも何とかなると思います。
ミステリ好きな人、探偵役と助手役の軽妙なやり取りが好きな人におすすめ!
amazonプライムで見られます。

ねたばれ

今回なぜか謎解きが江尻さんの部屋で行われるんですけど、
なんか性格出てるインテリアだな…と思いました。
(鬼頭さんの写真を!?)

それにしても出題編部分が長くて、
シアターを間違っちゃったかと思った。
あのイントロの音楽が鳴ってホッとしたー!
あの音楽が鳴るとなにもかも大丈夫という感じがして好きだ。

鬼頭さんの一挙手一投足すべてが可愛かった。
猫より役に立たなくて強烈に可愛かった。
一緒に動画見ようっておねだりするところ、10回くらい再生したかった。
火を消せるとか、そういう特殊能力が発動するかと思ったが
全然そんなことはなかった。
ところで時速何キロくらいでるのそれ。

うさんくさい霊能者があの現場にいたことが新たに分かったが、
あそこに偶然いた人が2人で番組を作っているとかそんなことありえるだろうか。
なんとかハッピーエンドになってほしい(どうやって)。
あの推理力と観察力で、自分が精神に異常をきたしているという結論に達する江尻さんとか、
そういう暗黒エンドになりませんように!

(9/23追記。勢いでシーズン1、2を再見したが、もうすでにここに伏線が!っていうのを
幾つか発見したのと、あとこのドラマは、友人、仕事仲間、恋人は出てくるけど、
なぜか家族はでてこないことに気付いた。2-4が唯一の夫婦?)






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「ヒットマン」

2024年09月17日 | サスペンス映画

ニューオーリンズ大学で心理学哲学を教える主人公は
猫と野鳥を愛する変わり者で、
周囲からも地味でパッとしない存在だと目されていた。
教授職の傍ら、警察に協力しておとり捜査のスタッフをしていたが
ある日停職になった殺し屋役を演じる同僚に代わり
凄腕の殺し屋を演じてみると、それが意外と高検挙率をあげ…というあらすじ。
(殺し屋を演じた教授は実際にいたらしい)

冴えない中年男性変身ものです。
サスペンスブラックラブコメディー。
最近ひっぱりだこのグレン・パウェルさんの、
驚きの七変化が楽しめます。

ベッドシーンが何度かあるよ。

ラストまでばれ

保身のために人を殺した者同士のハッピーエンドでびっくりした。
お子さん、サラブレッドじゃないの!
嫌われ者のアホは殺されても司法が機能しないという内容なのだが
そこまで深く考えて撮られてないような気もする。
子供に暴力をふるったり、女に加害したりするやつはまあ死んでもいいか…?
と一瞬考えたが、いや、誰に対しても司法はきちんと機能しないとだめだ。

性格を決定付ける主要5因子、
「外向性」「誠実性」「調和性」「開放性」「神経質的傾向」
あとで調べたら面白かった。
でもこの映画の場合、性格とは固定しているわけではなく
明日にでも全く違う自分になれるという内容なのだが
「インサイドヘッド」や「スオミの話をしよう」と
どことなく地続きで面白い。

主人公のゲイリー、
最初はユーモラスで無害なキャラクターに見えるが
別に倫理観が高く共感性にあふれているわけではないところが
ロンの下地になっているのが分かる。

ミステリ的に考えると

・唾液や尿などが漏れていた場合、殺害場所が違うことがばれる。
・ビニール袋の入手先。いつどこで。
・移動途中監視カメラに写っているのではないか。
・胃の中のビールはいつどこで買ったものか。
 現金で?電子マネーで?目撃証言は?カメラ映像は?
・保険金の手続きをしたのは誰なのか。

という部分から崩せる気がするが、
嫌われ者のアホなので誰も調べなかったのだろう。

DP&Wに続いてホンダ(シビック)dis。
陰で笑われるレベルで、
つまんねー、だせー男の乗る車という認識になりつつあるのか?







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