英国コッツウォルドで、様々な理由によりまともな職に就けない者たちが
トレーラーハウスを並べて生活し、ヤギや犬を飼い、
裕福な家に強盗に入ることで生計を立てていた。
彼等の手口は巧妙で毎回起訴には至らず、彼等は独自のルールと、
キリスト教を改変した宗教を持ち、それなりに楽しく暮らしていた。
集団のリーダーの息子マイケル・ファスベンダーさんは、しかし
自分の子供には普通の人生を歩んでほしいと望み、
グループから脱退しようと考えていた…というあらすじ。
犬が死ぬシーンがあります。
野ウサギを車で追いかけ回して狩り、犬のエサにするシーンがあります。
マイケル・ファスベンダーさんを見に行きました。
意外にも今回ファスベンダーさんはあまりボロボロにされず、
懊悩はするのですがあくまで前向きなもので、
ファスベンダーさんを巡って火花を散らす幾人かの監督が声を揃えて
「「「「分かってないな」」」」っていう幻聴が聞こえました。
むしろ他の監督ならショーン・ハリスさんの役を
ファスベンダーさんに振ったのではないかという気がします。
内容ばれ
学校行ってないせいで読み書きも出来ないファスベンダーさんですが
テーマは最貧困層の末路とか、国家権力への抵抗とかそういうのではなく
父から息子へ、受け継がれる思い…とかいうふんわりと甘いものなので、
ラストもふんわりふんわりしてた。子犬は大丈夫なのかコラ。
ファスベンダーさんがショーン・ハリスさんにつらく当たるのは、
もちろん犬を殺されたとか理由は色々ありますが、
愛される弟への嫉妬てきなものもあると思う(別に血は繋がってないけど)。
だからこれ本当に父と息子の話です。
法治国家は、弱者が自分よりはるかに腕力の強いものを縛り首にできる(こともある)場なので、
原始時代だったらあのグループは完全に強者だったろうに残念だったな(感想)。