映画の豆

映画の感想をだらだらと。
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「ジョン・F・ドノヴァンの死と生」

2021年05月26日 | 人情系
旧作映画の感想は、通常1年分まとめて索引つきサイトにあげていますが
現在新作映画が見られないため別のWEB日記に書いている旧作映画の感想を順次あげます。
ひまつぶしになれば幸いです。

監督脚本グザヴィエ・ドラン
憧れの大スターに手紙をだし、
その返事をもらった少年が、以降文通を続ける。
しかしそれがきっかけでスキャンダルになり……というあらすじ。
8歳の頃にレオナルド・ディカプリオに手紙を出した
ドラン監督の記憶をもとに作られたお話です。
ディカプリオに憧れ、彼を理想化し、
彼になりたかった監督の気持ちがグイグイ伝わってきました。
たぶんリアルのレオは全く違うキャラクターのような気がしますが、
おそらくファンの数だけ こういう理想像があって、
スターは大変だなあ!と思った。
(自分の理想と違ったら怒って刺してくる人もいるよね)

内容ばれ(ジョン・F・ドノヴァンにきびしめの意見…)

ドラン監督の映画に出てくるお母さんは、
モデルが同じ人なんだろうなと思ってますが
(ゲイで繊細な神経を持つ主人公を、
がさつでヒステリックな母親や兄がズタズタに引き裂く)
監督は意識されてないと思うけど、
自分の感情にいっぱいいっぱいになって
周囲のことを振り回し傷つけるお母さんと主人公は結局わりと似てる。

例えばこの映画、ボロボロになったジョンの最後は
ひたすら悲劇的に撮られてますが、
あんな時間を過ごした直後に肉親を失う母と兄の狂乱については、
監督もジョンもおそらく考えてない。

スーザン・サランドンやキャシー・ベイツ、やっぱり存在感がつよい。
贅沢なキャスティングでした。
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