先日、とある機関誌の編集会議で敬語・敬称表記について論議しました。その機関誌では、長年の慣行で会員の訃報記事について、遺族名が○○様で故人名が敬称略であったので私は氏名一覧を列挙して記事にするのであるならば、このような表記をせずにすべて敬称をつけるべきだと意見申し上げました。身内のことを敬称略にするのは当然ですが、かといって広報を発行するのは遺族ではなくて某団体ですから、特に順不同敬称略とお断りしない限りは、故人名に対してもすべて敬称表記すべきだと申し上げました。それでないと、故人に対して失礼にあたると感じたからです。
ただし、長年の慣行であるので、これは賛同されませんでした。敬称については、意味合いが全然違いますが関連しますので書きます。有名な話ですが、国会で昔から議長が議員や大臣を○○くんと呼んでいたものを、旧社会党の土井たか子氏が議長に就任してから、○○さんと呼称したのは画期的でした。
まあ、なにごとも、慣行を破るのは難しいことです。