標記の通り、2014.03.14をもってこのブログは「ぷらら」の「ブローチ」からこちらへ移転いたしました。今まで、「ぷらら」で3年間以上投稿してきたブログが、あと3ヶ月で閉鎖になるそうですので、善は急げ!ということで移転しました。
それで、今回、スムーズに移転できましたので、それほど大きなショックはありませんでした。ただし、ブログも含まれての「ぷらら」の通信料金だと考えていましたから、これは、だいぶ損をしたな!という感想を正直云って持ちましたので退会の理由にして他社への乗り換えも考えました。でも、たとえば、io-net、so-netなどに乗り換えても乗り換えなくても、無料でいつでも誰でもイオブログやソネットブログに入会出来ることが分かったので、それは思いとどまりました。
それよりも、何故廃止なのかという理由を知らないといけないと思ったわけです。それで、ぷららをやめるか否か?というのは暫く措いて話を元にもどします。
それには、まず、ブログ運営の収入の仕組みがこの業界では一般的にどうなっているのかということから考察しなければなりません。そうすれば、「ブロ-チ」が廃止に至った理由が理解できるというものです。具体に言えば、ブログを運営しているプロバイダーは沢山存在するわけで、たとえばso-netがソネットブログ、Biglobeがウエブリブログ、io-netがイオブログ、exiteがエキサイトブログを運営しています。ただ、これらのブログが「ブロ-チ」と決定的に相違するのは、ぷららが契約会員だけを対象に宣伝収入無しで運営しているという点です。他のプロバイダーは、宣伝の収入も含めてブログを運営しています。ですから、インターネット接続契約の会員以外の一般のユーザーが多く存在します。恐らく契約会員の何倍もの登録者数があるはずであり、そのお陰で少なからず広告収入を得て、十分に運営費を賄っていけるのではないかと推測されます。一方、「ブローチ」の場合はそういう収入が全く無いので、ブログの運営費は接続料金の中から捻出しないといけないので、非常に乏しくなって廃止の方向に突き進んで行ったのではないかと容易に推測されます。
そう考えると、ぷららのブログ運営というのが、2014年の3月時点では非常に稀な運営形態であり、よくここまで持ち堪えられてきたものだと思いますし、反対に賞賛に値するほど経営努力をされてきた事に頭が下がる思いであるのです。ぷららさん、本当にありがとうございました。
しかしながら、ずっと昔・・・常時接続のインターネット契約の初期の段階では、自前でサーバーを構えたりレンタルサーバーを借りることが非常に高額であったし難しかったので、プロバイダーがホームページサービスやブログサービスを用意して契約者の便宜を図っていたし、それが「売り」であったのがごく当たり前の状況でした。ただし、ここが肝心な認識ですが、その時代の商習慣を現在までぷららという会社が、他の大方の企業が行ったように広告収入を中心とした経営方針の流れに乗らないで、昔ながらの古いユーザーの「ブローチ」への愛着心を考慮して、広告無しでそのままのスタイルを引き継いできた・・・というのが実情なのです。しかし、今更、いくら会計が苦しいからといって急に仕様変更で広告付きにするのも開設当時のポリシーに反するので、いっそのこと経営の合理化のために廃止せざるを得ないという決断をされた・・・ということではないのかなと思うのです。但し、この間の事情は、ぷらら社自身が説明されていますから、特に私の見解ではありません。再認識という立場で書きました。
そういうわけで、換言すれば、プロバイダー契約者だけが対象の全く広告の無いブログというものは、①ユーザー数がごく少数に限られて広がりが見込めない上に、②会社にとってそういうブログの運営がユーザー獲得に結びつかず、③一般庶民のニーズを満たすような情報アイテムになっておらない・・・というのが世の中の趨勢であるということです。
やはり、世の中の趨勢は、①宣伝つきのツイッターやLineに代表されるソーシャルネットワークツールです。また、②ブログも宣伝つきのオープン会員制で自由にアフィリエイトが貼り付けられるもので、ソーシャルネットワークと連動したものです。それに③スマホやタブレット端末などに対応して、Lineなどの総合的なデジタルコンテンツのプラットフォーム的なものです。
そういうことから考えると、今回のぷららの「ブローチ」の廃止は、デジタルコンテンツ黎明期の古きよき時代の終焉を象徴的に意味するものとして、私個人の記憶にとどめて置いて、ここでもうおしまい・・・ということで断筆するのではなくて、これを発展的に解消するというか、スクラップアンドビルドという形で、gooブログで再生していきたいと思っています。
今日、めでたく無事に、「ぷらら」の「ブローチ」に投稿していた「趣味の電脳」は、新しく、このgooブログに移転できましたので、今後は、長らくご購読いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。