11月30日(土)に石川県文教会館で北陸大学室内管弦楽団第21回定期演奏会が行なわれました.
今年は団員にチェロが沢山いるので,ちょい不良ゴーシュはステージに立たず.
演奏は学生さんにまかせて,珍しく裏方に徹する.
(と言っても,受付で油売りしている程度でしたが・・・.)
リハの休憩時間,受付のテーブルでウロウロしていたら,チェロの細川文先生からブスっと言われた.
「今日は楽でいいですね!」と・・・.
ひえ~っ,たまには楽させて下さいな.
それに,演奏を外から聴くことも大切なのデス.
(↑単なる言い訳け?)
開場時間になると,沢山の室管OB,OGのみなさまが遠路はるばる金沢まで駆けつけてくださりました.
なつかしのメンバーたち.
OB,OGはこちらの顔を覚えているのに,こちらは「あれっ,見覚えがあるけれど誰だったっけ?」ということが多く,大変失礼しました.
みなさん,社会人になると,学生時代からは想像できないくらい別人のように美人に変身します.
そうなると,誰が誰だか分からなくなるのデス.
(とブログには書いておこう.本当はオッサン特有のボケです.)
開演しても受付デスクに張り付いていたので,ホールに入って定演本番のステージは聴けません.
ただ,モニタースピーカーを通して流れてくる音を耳にすることは出来ました.
その音は,
とてもきれい.
室管のみなさんはもっと自信を持っていいと確信しました.
ナマの音と機器を通した音の差と言うよりも,本番のステージの緊張感が音にいい効果をもたらしています.
ゲネプロと本番では気持ちの入り方が全然違う.
まずは
バッハ・グノーの「アヴェ・マリア」.
本番一曲目はおおきなプレッシャーがかかるもの.
最初の音が出るまでは,聴いているこちらも祈るような気持ち.
そして出てきた音は,清純で汚れのない響き.
奇跡のようでした.
二曲目は
ラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」.
ビロードのような柔らかな響き.
メロウなハーモニーとメロディーが浮いては沈むような感じ.
思わずうっとり.
三曲目は
シュトラウスの「ウィーンの森の物語」.
今年の夏合宿の時,砺波の森の研修所でこの曲の練習が始まった.
砺波の森でウィーンの森の物語.
あれから随分と進歩したなぁ~.
ちょいと感慨にひたりながらこの曲を聴いていました.
今年の暑かった夏が,まるで遠い昔のよう・・・.
弦楽合奏の最後は
モーツアルトの「ディベルティメント へ長調」.
若者らしく勢いに乗った演奏でノリノリ.
モーツアルト特有の明るさと陰りの入れ替わりがめまぐるしい曲想もよく出ている演奏.
ふざけた感じの終楽章もユーモアたっぷり.
細かいところを気にしちゃダメ.
モーツアルトのツボをきちんと押さえた演奏で,大変よかったと思いました.
最後に吹奏楽部との合同演奏.
映画音楽を二曲.
「ハリー・ポッター」と「荒野の7人」.
弦楽器の人数が少なかったものの,雰囲気は最高.
やっぱり音楽は楽しいな,と思わせる演奏.
副顧問の伊藤さんもティンパニーで応援.
フルートと同じくらい堂に入った叩きっぷりでした.
外から聴いていると「次はやっぱりステージで演奏したい.」と思うもの.
室管やいしかわユースのOB,OGのみなさん,来年は是非一緒に演奏しましょう.