ちょい不良ゴーシュの豪酒録

何年やってもビギナーチェリストの日記

アスピリンの加水分解@オープン大学

2009年05月23日 15時43分07秒 | Weblog
5月23日(土)に高校生を対象にして,薬学部の見学と模擬実習を体験するオープン大学が開催されました.

今回の模擬実習は創薬科学教室が担当で,アスピリンの加水分解の実験を行いました.

         

アスピリンは体内に入ると,胃酸により加水分解されサリチル酸になります.
このサリチル酸が薬効を示す化合物で,解熱・鎮痛薬や抗血栓薬として用いられています.

この加水分解のプロセスをフラスコ内で行ってみるのが,今回の実験の目的です.
薬学部の2年生程度の簡単な化学実験ですが,高校生にとって慣れない実験です.

実験が初心者の高校生も大変でしょうが,正直言うと,こういうのは見ている方がシンドイのです.
(事故がないように気配りしたり,分かりやすく丁寧に教えたり・・・.)

         

予定の時間を少しオーバーしましたが,なんとかサリチル酸を再結晶して,定性試験(塩化第二鉄試験)までたどり着きました.

実験がうまくいって,フェノール性水酸基の鮮やかな紫色を目にすると,何だカンだ言っても,疲れが吹っ飛ぶものです.

高校生の皆さん,薬学部はどうでしたか?