ちょい不良ゴーシュの豪酒録

何年やってもビギナーチェリストの日記

福井交響楽団第26回定期演奏会@ハーモニーホールふくい

2012年06月02日 23時15分16秒 | 演奏会
6月2日(土)に行なわれた福井交響楽団の演奏会に行ってきました.



お目当ては,バルトークの「管弦楽のための協奏曲」.
この曲は,バルトークが当時のボストン響のオケマンの実力が発揮できるように書いた技巧的な曲.
バルトーク独特のリズムと斬新なハーモニー.
そして,何となく幾何学的なメロディーとシンメトリックな構成.
まるでコンチェルトのソリストが弾くような高度で派手なパッセージがあふれていマス.
適度な緊張感と親しみ易さがバランスよくブレンドされている.
アマオケにとって,かなりの難曲デス.

この曲をライブで聴くのは初めて.

福井交響楽団は,アマオケでもレベル高いッス.
辛口で知られるのむ先生も,福井は管のレベルが高い,と以前から珍しく誉めていた.
実際聴いてみて,管はもちろん,弦の実力もなかなか.
たるんだところが無く,とても引き締まった演奏.
バシっと決まっていました.
客席で聴いている自分も背筋がビシッと伸びるような感じ.
お見事デシタ.

コンサートの前半は,ベートーベンの「交響曲第4番」.
シューマンは,交響曲第3番「英雄」と第5番「運命」にはさまれたこの4番交響曲を「2人の北欧神話の巨人の間にはさまれたギリシャの乙女」と評した,とプログラムに書いてありました.
思わず,なるほど.

Vnの細かいパッセージも,崩れることなく軽快に弾きこなす.
低弦の響きも重厚でたくましい.
ホールの響きもいいので,とても楽しめる演奏でした.

もう一曲,ラベルの「古風なメヌエット」.
オシャレで,おつな演奏.
印象派の曲をCDで聴くと,どの曲も何となくぼんやりしたイメージ.
でも,ライブで聴くと曲の輪郭や細かな構造がはっきりと聴こえる.
今まで何となく知っているだけのメヌエットに,意外な発見がありました.

アンコールはエルガーのエニグマ変奏曲から「ニムロット」.
この曲は「のだめカンタービレ」でも使われてた.
アンコールの定番曲のひとつ.
バルトークのような壮絶な曲のあとに,ニムロットのようなじっくりと聴かせる曲をもってくるとは,なかなかにくい演出.
やるなぁ~.

ちなみに,のむOKのメンバーも大勢聴きにきていました.
アマオケのいい演奏を聴くと,とても刺激になりマス.
満足感たっぷりの素晴らしい演奏会,ありがとうございました.










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