カツそば＠浅月（岡山）

またまた，しつこく岡山での話．
岡山で食べた最後のラーメンを書き残していた．

年会の最終日，新幹線「はるか」に乗る前に，荷物をデポしておいた駅西口のホテルに寄る．
そのホテルの近くに，ラーメン屋さんが2店，道をはさんで対峙していた．
どちらも，実力の高そうな感じの店．

岡山に着いた初日，ホテルにチェックインして，すぐに片方のラーメン屋をチェック．
まずは新装オープンした「富士屋」．
その様子はこちらをクリック！

「富士屋」の真向かいにあるのが「浅月」．
この店を最終日にチェック．
新しい店構えの「富士屋」に対して，「浅月」はいかにも昔風の店構え．
いまどきのラーメン屋っぽくなく，奥ゆかしい．

　　　　　　　　　　

店の中に足を踏み入れると，お客が大勢いる．
凄い人気である．
ラーメンを作る厨房の熱気と人の多さでムンムンするようだ．

この熱気に入り口で圧倒されていたら，店員さんに「お座敷席で相席でお願いします．」と言われる．
お座敷でラーメンを食べるなんて，なんとなく食べにくそうだが，奥ゆかしい．

この店にはカウンター席がない．
テーブル席とお座敷席のみ．

メニューを見ると「カツそば」という文字が目に飛びこんできた．

　　　　　　　　　　

この「カツそば」とはどんなものですか？と，店員さんにたずねた．
すると「豚カツが入っている中華そばです」と言う．
当たり前じゃん．
わざわざ聞くまでもなかった？

このお店の人気のメニューという話．
さっそくこれを注文．

お客が多いので，注文をとってからラーメンが登場するまで，かなり時間がかかった．
待たせるだけ待たせて「カツそば」が登場．

　　　　　　　　　　

濁った褐色の豚骨醤油ラーメンに，わらじのように大きな豚カツが入っている．
この豚カツの衣はラーメンのスープをたっぷり吸っている．
肉好きの人種にはたまらんです．

　　　　　　　　　　

黒胡椒を軽くふりかけた豚肉を衣で包みこんでいる．
豚肉の厚みも充分．
味もボリュームも大満足．

肉はこれだけではありません．
しまった赤身のチャーシューが，豚カツの下に埋もれていました．
それも4枚も！
これには驚き．
タレがしっかりと浸み込み，とても柔らかいチャーシュー．
お肉，どんだけ～？って感じ．

スープは褐色の豚骨醤油．
豚骨風味が濃厚で，醤油の塩気と豚の甘みがミックスしている．
スキヤキのタレみたい．
徳島ラーメンのような雰囲気．

麺はストレートの細麺．
この店の麺も活きている．
細いけれど芯がしっかりしているところが職人技．
小麦から製麺されたということが，はっきり分かるような感じが素晴らしい．

この店は終戦直後の昭和23年から続いている老舗らしい．
長きにわたり市民に愛されてきたラーメンを岡山滞在の最終日に味わうことができた．

　　　　　　　　　　



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