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ちょい不良ゴーシュの豪酒録

何年やってもビギナーチェリストの日記

Full Scotish Breakfast

2011年07月31日 19時30分21秒 | いってQ
滞在先のホテルでは,毎朝buffe styleのScotish Breakfastが食べ放題だった.
フランスなどの簡素なContinental Breakfastと違い,英国の朝食は豪華だ.

作家のサマセット・モームが「イングランドでおいしいものを食べようと思えば朝食を三回食べよ」と言ったように,評判の良くないイギリス料理のなかで,朝食の評価はおしなべて高い.



まずは,煮豆(トマトソース豆←勝手に命名)から.
大豆をトマトケチャップで薄く味付けして煮たものは,Baked Beansと呼ばれている.
煮豆なのに,どうして“baked”と言うのかは,分からない.
この豆の缶詰は,普通のスーパーやポンドショップで山のように販売されている.
スコットランドでは,よく食卓に上がる定番の料理らしい.
トマトケチャップの派手な風味は影をひそめ,とてもまろやかな味.
大豆も柔らかく煮込まれている.
まるで,大豆で作ったお粥のようだ.

次に,ソーセージ.
イギリスのソーセージは世界的にまずいことで知られている.
林望先生の「イギリスはおいしい」(文春文庫,1995年,p33)に,イギリスのソーセージの作り方が記されている.
それによると,1ポンドの豚肉と1ポンドの子牛の肉を細かに挽いて,たたいて混ぜ合わせる.
そこへ半ポンドのパン粉とセージやマジョームラなどのスパイスを細かく粉砕して入れ,これをよくこねて腸詰めにする
だけらしい.


確かに,イギリスのソーセージは食感がしまりなく,ボヨヨーンとしている.
ぬらぬらしていて,味も無い.
日本で見かける燻製にしたソーセージは,ドイツ製が起源である.
我々日本人はプリッ,パリッとした食感がソーセージだと思いこんでいるが,英国式のソーセージは全然違う.

ポテトスコーンも,こちらの郷土料理.
紙のようにペラペラで,バターなどを塗って食べるらしい.
ジャガイモと小麦粉が原料だが,餃子の皮を厚くしたような感じ.
それ自体は,味はない.
特に美味しくないが,別にまずくもない.
日本では,あまりお目にかかれないので,滞在中毎朝ポテトスコーンを食べまくっていた.

マッシュドポテトは結構美味しかった.
茹でたジャガイモを粒々感が残る程度に荒くマッシュして,油で揚げたもの.
日本で言えば,具が入っていない皮なしコロッケって感じ.
表面がサックリ揚がっている.
それに対して,中味は重厚なポテトの味.
味のない英国料理にしては珍しく,ちょっぴり塩気がした.
だから,とても美味しく感じられたのかも?

マッシュルームは全然味がない.
軽くソテーしただけ.
なんでこんな味気ないキノコをスコットランド人は毎日食べるのか分からない.
不思議だったけれど,こういうマズイマッシュルームも,英国でしか食べられないと思ったので,頻繁に皿に盛って食べた.

英国式の食パンは,概して薄い.
ホテルの朝食のパンのみならず,市内のマーケットで売られている食パンも全て超薄切り.
こちらでは,食パンのみをそのまま食べることはない.
バターとマーマレード,目玉焼き,カマンベールやスティルトンなどをひょいと食パンにのせて食べる.
食パンは,これらの具をのせるための台なのだ.
食パンを薄くきるためには,包丁を熱湯で濡らしてから切るらしい.
薄切りの技術が,こちらでは「自慢」になるというのが面白い.

玉子はアメリカンブレックファストではスクランブル,コンチネンタルだと茹玉子,という偏見を持っているので,Glasgow滞在中はできるだけpoached eggを選んで食べた.
ポーチドエッグは,いかにも英国って感じしませんか?
(個人的な感じ方です.)

トマトも焼かれている.
先ほどのリンボウ先生の本では,英国では野菜も全て茹でて食べると書いてあった.
生野菜を食べたくなったら,パブでサラダを注文するしかないのかなぁ???

マフィンとフルーツは超甘ったるい.
アメリカのホテルでは,朝っぱらから砂糖漬けの揚げパンやらドーナツが朝食に並ぶことがある.
たぶん,このホテルでもそんなAmericanのために,こういうデザートを用意しているのかな?と思った.
それはさておき,甘いものが好きなので,朝からバクバク甘いものを食べました.

こんなヘビーな朝食を毎朝ごちそうサマでした.
Full Scotish Breakfastは,本当に素晴らしかったデス.







Steak Pie & Chips

2011年07月30日 23時22分36秒 | いってQ
Glasgowに入った初日.
移動の疲れはあるけれど,ホテルの周辺を散歩.
太陽の光を浴びれば,時差調整にもなる.

グラスゴーの中心部は,どこを歩いても絵になる.
古い街並み.
産業革命の時代には貿易と重工業の中心地として,大英帝国の発展を支えた街.
建物に歴史の重みがある.
圧倒的な迫力.



この都市の人口は,イギリスではロンドン,バーミンガム,リーズに次いで第4番目.
スコットランド最大の人口を抱える大都市(75万4600人).



そして,観光客はロンドン,エジンバラに次いで3番目に多い.
この街並みを散策するだけでも,感嘆してしまう.



ぶらぶら歩いていると,お腹が空いてきた.
イギリスを代表するジャンク・フードのFish & Chipsの看板が,あちらこちらにある.
そこでSteak PieとChipsを注文.



文庫本を大きくした程度のサイズのパイ.
パイの皮は,とてもサクサク.
その中に,牛肉とジャガイモを甘く煮込んだシチューが入っている.
日本の肉じゃがのイギリス版みたいな感じ.
これは,日本人の舌にもよくあう.
牛肉はトロトロになるまで煮込んであり,実に旨い.
く~っ,たまらん味デス.

そして,Chipsの量が半端じゃない.
こちらでは日本の米にあたる主食という概念がない.
強いて言えば,ジャガイモらしい.
そのジャガイモのChipsは,こちらが何も言わないと,店員は大きなシャベルでザックリと盛り付けてくれる.
このボリュームは,日本人の胃袋にはなかなか収まりきれない.
凄い量デス.
ジャガイモの二郎系デス.

この日は,Steak Pie & Chipsを食べて超満腹.
ホテルに戻って直ぐに爆睡モードに突入でした.





Alexander Thompson

2011年07月30日 21時55分20秒 | いってQ
空港からバスで市内に移動.
バス停からほんのわずかな場所に,今回宿泊したホテルがあった.
Alexander Thompson Hotel.



外観は,古式ゆかしいヨーロッパの伝統的なスタイル.
日本では,こんな格調ある建物には,なかなか泊まれない.
これでも,こちらではビジネスホテルとツーリストクラスの中間のランクらしい.

床にはタータン・チェック地のキルトの絨毯が敷かれていた.
結構フカフカ.
いかにもスコットランドという感じ.



もちろん,部屋にはお茶とビスケットが添えられていた.
かなり大量の紅茶のティーパック.
お茶好きの英国人の文化が見て取れる.



シックで清潔なホテルなのだが,エレベーター(英:lift)が遅い.
おまけに,最大積載量は人が4名までか,450Kgまでという.



トロトロと昇降するLiftを待つのが,じれったい.
結局,417号室に戻る時は,毎日4階まで階段で賭け登っていた.
4階と言っても,英国式の4階は日本式の5階に相当する.
いい運動になりマス.

それにしても,人が4人で450 Kgまでということは・・・?
人ひとり当たり 450÷4=112.5 Kgという計算.

一人の人間の体重を100 Kg超で計算するなんて,やはり英国人はスケールが大きい?





Glasgow SHUTTLEに乗る

2011年07月30日 19時47分52秒 | いってQ
7月31日(日)から8月4日(木)に開催されたICHC2011(国際複素環化学討論会)へ行って参りました.
7月29日(金)の夜(と言っても,ほとんど次の日に近い時間)に関空から,Dubai経由でGlasgowへ.



久しぶりの海外.
スコットランドは初めてなので楽しみ.
ただ,スコットランド訛りの英語は大変そう.
う~む,どうなることやら?

第一の関門は入国審査.
窓口は,EUパスポートと非EUパスポートの2種類.

EUパスポートの窓口は沢山の人が並んでいて長蛇の行列.
がっしりした体格の女性員が行列をコントロールしている.
堂々とした女性職員は体が大きいが,声もでかい.
Imigration中に,よく響く声.

そういえば,先日の女子サッカーW杯で優勝した「なでしこJapan」もイングランドだけには負けた.
この女性職員の体格や声量を目の当たりにすると,イングランドに負けたのも納得できる?

それに比べて,imigrationの男性職員達は静かに粛々と仕事をこなしている.
入国審査の窓口には,そんなイギリス紳士が待っていた.

いきなり“Do you speak English?”ときた.
Not so good, but I can manage.と適当に答えたら,審査官はどうゆうわけかニヤリ.
旅行の目的や,Glasgowでは何を見たい?など簡単な質問を矢継ぎ早に聞かれて,パスポートにスタンプを押してくれた.

その質問の中で「golfはやらないの?ここはgolfの聖地なんだよ.」と言われた.
自分自身はゴルフをやらない(球技はパチンコからボーリングまで苦手)ので,ふ~ん,と聞き流した.

後になって地図をよく見たら,セント・アンドリュースがGlasgow,Edinburghのすぐ近く.
この空港は,ゴルフ発祥の地で全英オープンの町のgatewayだったなんて,全然知らなかった.
多分,ゴルフ目的でこの地にやってくる日本人が多いに違いない.

ともあれ,無事に入国審査をパスして,空港到着口を出た.



空港の建物を一歩出ると,さわやかな空気と強い紫外線.
ヨーロッパの空気は気持ちいい.

市内行きのバス乗り場で,Glasgow SHUTTLEが待っていた.



ボク:Central station近くのホテルに行きたいのだけど,このバスはその辺で停まる?
バス運転手:(とても早口で)○×△●□▼◎.
ボク:???

空港職員のきれいな英語と違って,バスの運転手のScotish Englishが分からん.
でも,大丈夫.
あらかじめネットで市内までの料金と降りるバス停を調べてあった.
だから,OK, Thank you.と言って£4.50を料金箱に放り込んで,バスに乗り込んだのでした