滞在先のホテルでは,毎朝buffe styleのScotish Breakfastが食べ放題だった.
フランスなどの簡素なContinental Breakfastと違い,英国の朝食は豪華だ.
作家のサマセット・モームが「イングランドでおいしいものを食べようと思えば朝食を三回食べよ」と言ったように,評判の良くないイギリス料理のなかで,朝食の評価はおしなべて高い.

まずは,煮豆(トマトソース豆←勝手に命名)から.
大豆をトマトケチャップで薄く味付けして煮たものは,Baked Beansと呼ばれている.
煮豆なのに,どうして“baked”と言うのかは,分からない.
この豆の缶詰は,普通のスーパーやポンドショップで山のように販売されている.
スコットランドでは,よく食卓に上がる定番の料理らしい.
トマトケチャップの派手な風味は影をひそめ,とてもまろやかな味.
大豆も柔らかく煮込まれている.
まるで,大豆で作ったお粥のようだ.
次に,ソーセージ.
イギリスのソーセージは世界的にまずいことで知られている.
林望先生の「イギリスはおいしい」(文春文庫,1995年,p33)に,イギリスのソーセージの作り方が記されている.
それによると,1ポンドの豚肉と1ポンドの子牛の肉を細かに挽いて,たたいて混ぜ合わせる.
そこへ半ポンドのパン粉とセージやマジョームラなどのスパイスを細かく粉砕して入れ,これをよくこねて腸詰めにするだけらしい.
確かに,イギリスのソーセージは食感がしまりなく,ボヨヨーンとしている.
ぬらぬらしていて,味も無い.
日本で見かける燻製にしたソーセージは,ドイツ製が起源である.
我々日本人はプリッ,パリッとした食感がソーセージだと思いこんでいるが,英国式のソーセージは全然違う.
ポテトスコーンも,こちらの郷土料理.
紙のようにペラペラで,バターなどを塗って食べるらしい.
ジャガイモと小麦粉が原料だが,餃子の皮を厚くしたような感じ.
それ自体は,味はない.
特に美味しくないが,別にまずくもない.
日本では,あまりお目にかかれないので,滞在中毎朝ポテトスコーンを食べまくっていた.
マッシュドポテトは結構美味しかった.
茹でたジャガイモを粒々感が残る程度に荒くマッシュして,油で揚げたもの.
日本で言えば,具が入っていない皮なしコロッケって感じ.
表面がサックリ揚がっている.
それに対して,中味は重厚なポテトの味.
味のない英国料理にしては珍しく,ちょっぴり塩気がした.
だから,とても美味しく感じられたのかも?
マッシュルームは全然味がない.
軽くソテーしただけ.
なんでこんな味気ないキノコをスコットランド人は毎日食べるのか分からない.
不思議だったけれど,こういうマズイマッシュルームも,英国でしか食べられないと思ったので,頻繁に皿に盛って食べた.
英国式の食パンは,概して薄い.
ホテルの朝食のパンのみならず,市内のマーケットで売られている食パンも全て超薄切り.
こちらでは,食パンのみをそのまま食べることはない.
バターとマーマレード,目玉焼き,カマンベールやスティルトンなどをひょいと食パンにのせて食べる.
食パンは,これらの具をのせるための台なのだ.
食パンを薄くきるためには,包丁を熱湯で濡らしてから切るらしい.
薄切りの技術が,こちらでは「自慢」になるというのが面白い.
玉子はアメリカンブレックファストではスクランブル,コンチネンタルだと茹玉子,という偏見を持っているので,Glasgow滞在中はできるだけpoached eggを選んで食べた.
ポーチドエッグは,いかにも英国って感じしませんか?
(個人的な感じ方です.)
トマトも焼かれている.
先ほどのリンボウ先生の本では,英国では野菜も全て茹でて食べると書いてあった.
生野菜を食べたくなったら,パブでサラダを注文するしかないのかなぁ???
マフィンとフルーツは超甘ったるい.
アメリカのホテルでは,朝っぱらから砂糖漬けの揚げパンやらドーナツが朝食に並ぶことがある.
たぶん,このホテルでもそんなAmericanのために,こういうデザートを用意しているのかな?と思った.
それはさておき,甘いものが好きなので,朝からバクバク甘いものを食べました.
こんなヘビーな朝食を毎朝ごちそうサマでした.
Full Scotish Breakfastは,本当に素晴らしかったデス.

フランスなどの簡素なContinental Breakfastと違い,英国の朝食は豪華だ.
作家のサマセット・モームが「イングランドでおいしいものを食べようと思えば朝食を三回食べよ」と言ったように,評判の良くないイギリス料理のなかで,朝食の評価はおしなべて高い.

まずは,煮豆(トマトソース豆←勝手に命名)から.
大豆をトマトケチャップで薄く味付けして煮たものは,Baked Beansと呼ばれている.
煮豆なのに,どうして“baked”と言うのかは,分からない.
この豆の缶詰は,普通のスーパーやポンドショップで山のように販売されている.
スコットランドでは,よく食卓に上がる定番の料理らしい.
トマトケチャップの派手な風味は影をひそめ,とてもまろやかな味.
大豆も柔らかく煮込まれている.
まるで,大豆で作ったお粥のようだ.
次に,ソーセージ.
イギリスのソーセージは世界的にまずいことで知られている.
林望先生の「イギリスはおいしい」(文春文庫,1995年,p33)に,イギリスのソーセージの作り方が記されている.
それによると,1ポンドの豚肉と1ポンドの子牛の肉を細かに挽いて,たたいて混ぜ合わせる.
そこへ半ポンドのパン粉とセージやマジョームラなどのスパイスを細かく粉砕して入れ,これをよくこねて腸詰めにするだけらしい.
確かに,イギリスのソーセージは食感がしまりなく,ボヨヨーンとしている.
ぬらぬらしていて,味も無い.
日本で見かける燻製にしたソーセージは,ドイツ製が起源である.
我々日本人はプリッ,パリッとした食感がソーセージだと思いこんでいるが,英国式のソーセージは全然違う.
ポテトスコーンも,こちらの郷土料理.
紙のようにペラペラで,バターなどを塗って食べるらしい.
ジャガイモと小麦粉が原料だが,餃子の皮を厚くしたような感じ.
それ自体は,味はない.
特に美味しくないが,別にまずくもない.
日本では,あまりお目にかかれないので,滞在中毎朝ポテトスコーンを食べまくっていた.
マッシュドポテトは結構美味しかった.
茹でたジャガイモを粒々感が残る程度に荒くマッシュして,油で揚げたもの.
日本で言えば,具が入っていない皮なしコロッケって感じ.
表面がサックリ揚がっている.
それに対して,中味は重厚なポテトの味.
味のない英国料理にしては珍しく,ちょっぴり塩気がした.
だから,とても美味しく感じられたのかも?
マッシュルームは全然味がない.
軽くソテーしただけ.
なんでこんな味気ないキノコをスコットランド人は毎日食べるのか分からない.
不思議だったけれど,こういうマズイマッシュルームも,英国でしか食べられないと思ったので,頻繁に皿に盛って食べた.
英国式の食パンは,概して薄い.
ホテルの朝食のパンのみならず,市内のマーケットで売られている食パンも全て超薄切り.
こちらでは,食パンのみをそのまま食べることはない.
バターとマーマレード,目玉焼き,カマンベールやスティルトンなどをひょいと食パンにのせて食べる.
食パンは,これらの具をのせるための台なのだ.
食パンを薄くきるためには,包丁を熱湯で濡らしてから切るらしい.
薄切りの技術が,こちらでは「自慢」になるというのが面白い.
玉子はアメリカンブレックファストではスクランブル,コンチネンタルだと茹玉子,という偏見を持っているので,Glasgow滞在中はできるだけpoached eggを選んで食べた.
ポーチドエッグは,いかにも英国って感じしませんか?
(個人的な感じ方です.)
トマトも焼かれている.
先ほどのリンボウ先生の本では,英国では野菜も全て茹でて食べると書いてあった.
生野菜を食べたくなったら,パブでサラダを注文するしかないのかなぁ???
マフィンとフルーツは超甘ったるい.
アメリカのホテルでは,朝っぱらから砂糖漬けの揚げパンやらドーナツが朝食に並ぶことがある.
たぶん,このホテルでもそんなAmericanのために,こういうデザートを用意しているのかな?と思った.
それはさておき,甘いものが好きなので,朝からバクバク甘いものを食べました.
こんなヘビーな朝食を毎朝ごちそうサマでした.
Full Scotish Breakfastは,本当に素晴らしかったデス.
