9月3日(日)の午前中は、ミュンヘン中央駅周辺を散歩。
週末恒例のチャリンコ散歩のかわりにテクテク散歩です。
中央駅からカールス門へ行くと、金沢大の向井先生とばったり。
みなさん、考えることは同じようで、とにかく今日の夕方までレーゲンスブルグへ行けばいいのです。
ちなみに、カールス門はザルツブルグからアウグスブルグを結ぶ「塩の道」の一部です。
この「塩の道」を歩くと、アルプス以北で最大の丸天井をもつミヒャエル教会へ。
日曜日の朝なので、教会の外にいても、ミサのパイプオルガンの重低音が響いてきます。
教会の外で立ち止まってオルガンを聴くだけで、心が揺さぶられます。
とにかく、すばらしい音。
ミヒャエル教会の先へ進むと、マリエン広場に出る。
ここはミュンヘンの象徴。
歴史的に、この広場を中心としてミュンヘンの街は発展してきた。
ドイツ最大の仕掛け時計で有名な新市庁舎は、ネオゴシック形式。
ものすごい存在感で、見ているだけで圧倒されます。
マリエン広場から北方向へ進むと、バイエルン州立歌劇場に出る。
若きルードヴィヒ2世が、ここで初めてワーグナーの「ローエングリン」を観て、感動に打ち震えたとされている劇場。
その後、ルードヴィヒ2世はワーグナーのパトロンとなり、「トリスタンとイゾルデ」、「ニュルンベルグのマイスタージンガー」をこの劇場で初演。
すごい劇場です。
ギリシア神殿様式の柱列が迫力あり。
劇場の隣にバイエルン王家であるヴィッテルスバッハ家の本宮殿であるレジデンスがある。
ハプスブルク家のシェーンブルンやフランスのヴェルサイユ宮殿ほど有名ではないが、この両者に負けず劣らずの豪華絢爛。
モーツアルトもここを訪れて、華麗なる宮殿に驚嘆したらしい。
かなり複雑な構造で、まるで迷路。
英語に”born with a silver spoon in one's mouth”(生まれながらに金持ち)という表現がある。
バイエルン王家の食卓の銀の食器を見れば、英語にこのような表現があるのも、なるほどとうなずける。
王冠のコレクションも目を見張る。
これ、全部ほんものやぁ~。
レジデンツを出て、お昼ごはん。
Rischartというドイツっぽいパン屋さん。
ここでBarvaria Sandwichにトライ。
茶色の麦パンの三角形のサンドイッチ。
ハムとトマトが入っていました。
ミュンヘンは、ブンデス・リーグのFCバイエルン・ミュンヘンのホームタウン。
グッズ直営店もあります。
でも、日曜日は閉店で、店内に入れず。
ちょっと残念でした。
ミュンヘンは、BMWのホームタウン。
街中にも、BMWが走りまくっている。
パトカーもBMW。
格好いいッス!
ミュンヘンに街には音楽があふれています。
教会のオルガンや鐘の音。
街中でチェロケースを引っ張る人。
金沢では、こういう光景はなかなか目にすることはありません。
街中で演奏するバイオリン、ギター、アコーディオン。
ベートーベンのクロイツェル・ソナタやタイスの瞑想が普通に街中で響いている。
ロドリーゴのアランフェスも、いとも簡単に弾きこなしている
とてもレベルの高い演奏。
上手すぎです。
お昼過ぎにミュンヘン中央駅に戻る。
1時間まえに、すでに列車はホームに入っていました。
日本と違って、自分で勝手に列車のドアを開けて乗り込みます。
ドイツの自販機で乗車券を買うのは、いろいろとオプションがあるらいい。
そのため、ドイツ人でも簡単ではない、と地球の歩き方に書いてありました。
なので、日本であらかじめネットで乗車券をゲット。
果たして、このチケットで大丈夫なのか、内心ドキドキ。
2nd classは6人掛けのコンパートメント。
ハリーポッターの世界です。
車窓の景色は、まるで北海道そのもの。
道産子のちょい不良ゴーシュには、どことなく見慣れた景色。
窓の外の景色に見とれていたら、車掌さんが検札に来た。
ネットでとったチケットを差し出したら、無事OK。
ホッとしました。
1時間半、列車に揺られて、無事目的地のRegensburgに到着。
ホテルに荷物を置いて、さっそくレーゲンスブルグ大学へ。
キャンパスのぽポプラ並木は、どことなく北大のキャンパスに似ている感じ。
会場で受け付けを済ませ、Welcome partyでピザやらアップルサイダーやら。
最近の学会は、国内、国外を問わず、製本された要旨集の姿が消えつつある。
今回も、No printed abstract book.
代わりに、要旨集データがUSBメモリースティックで配布されました。
いよいよ、明日から国際複素環学会が始まります。