行雲流水

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風動くに非ず、幡動くに非ず

2016年09月30日 | 仏の心
禅の講座の前に、2人の若い僧が、風になびいている旗を見て議論していました。、

「あれは旗が動いとるんじゃ」

「いや、あれは風が動いとるんじゃ」

それを見ていた慧能大師が、

「それは、あんた方の心が動いとるんじゃ」

といいました。

世の中には理屈をこねまわすのが好きな人がいますが、禅は理屈ではないのです。

旗が動いているのも正しいし、風が動いていると言っても正しいのです。

自分が旗が動いていると思えばそれでいいのだし、風が動いているように感じられればそれでいいのです。

「自分」という視点が抜けていてはどうにもならないのです。

真理は議論して得られるものではありません。

真理は自分の中にあるのです。



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