行雲流水

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おのれなりけり軒の玉水

2016年09月27日 | 禅の心
聞くままに また心なき身にしあれば おのれなりけり軒の玉水

道元禅師の傘松道詠の一首です。

心静かにたたずんでいると、ふと不思議な感覚をおぼえるものです。

啼いている蝉の声が消え、自分が啼いていると感じるのです。

波の音が消え、自分が波になっていると感じるのです。

自分は蝉であり、波である。

観察する対象になりきってしまうのです。

人間の感覚とは妙なるものだと思うのです。

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