行雲流水

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殺してはならぬ殺されてはならぬ

2024年01月12日 | 仏の心
すべての者は暴力におびえ、すべての者は死をおそれ
る。己が身をひきくらべて、殺してはならぬ、殺さしめては
ならぬ。(129偈)
すべての者は暴力におびえる。すべての(生きもの)に
とって生命は愛(いと)しい。己が身にひきくらべて、殺し
てはならぬ。殺さしめてはならぬ。(130偈)
己が身にひきくらべて、殺してはならぬ。殺さしめてはな
らぬ。
自分が殺される側の身になって、殺してもいけないし、
殺させてもいけない。殺人はもちろんですが、戦争は権
力と正義の名によって行われる殺人です。自分が殺さ
れるときのことを想像すれば、考え方が変わってくるで
しょう。
「老人は集団自決せよとか」「人生定年制」とかという心ない言葉がインターネット上では飛び交っています。誰もがいずれは老人になっていくのです。そのときに自分が「集団自決せよ」「定年制だから死ね」と言われてどう思うかという想像力のない人が少なからずいるということです。


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