行雲流水

仏教をテーマとした記事を掲載しています。

煩悩はなぜ108個か

2010年02月05日 | 禅の心
広島市西区

除夜の鐘は108回撞きますが、これは人間の煩悩が108個あることに基づくと言われています。

しかし、なぜ108なのでしょうか。

いろいろ調べてみても根拠がありません。

奈良の薬師寺などに伝わる倶舎論(くしゃろん)には煩悩に関して98という数字が出てきますが、108ではありません。

よく、四苦八苦と言います。

私は、せいぜい、四苦八苦で108なのではないかと思うのです。

つまり、

四苦と八苦=108

しく さんじゅうろく と はっく しちじゅうに で 108

4×9+8×9=108

ということではないでしょうか。

ちなみに四苦とは、

生病老死の四つの苦しみで、

八苦は、四苦に

愛別離苦(あいべつりく:愛する者と別れなければならない苦しみ)
怨憎会苦(おんぞうえく:嫌いな人に会わなければならない苦しみ)
求不得苦(ぐふとくく:欲しいものが得られない苦しみ)
五蘊盛苦(ごうんじょうく:元気すぎる苦しみ)

を加えたものです。

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