行雲流水

仏教をテーマとした記事を掲載しています。

煩悩 即 菩提

2009年12月29日 | 禅の心
島根県大田市

妙好人 浅原才市は、自らの頭に角を書き加えた自画像を描きました。

そして、このような歌を残しています。

慚愧(ざんき)のごゑん(御縁)にあうときは  ときもき(機)もあさましばかり
これがかんぎのもととなる  なむあみだぶつのなせるなり

自分の、浅ましさ、馬鹿さ加減、愚かさを自覚できることが、大切なご縁なのです。

慚愧(ざんき)とは、自らを恥じることなのですが、

「慚」は自らの罪を自らの心に恥じること

「愧」は自らの罪を他人に告白して恥じることです。

人間、煩悩があればこそ、心の目が開けるのです。

渋柿の 渋そのままの 甘さかな   

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