行雲流水

仏教をテーマとした記事を掲載しています。

大圓鏡智

2009年12月01日 | 禅の心
神社のご神体として、円い鏡が置いてあることが多いです。

鏡は、子供が来れば子供を写し、

お年寄りが来ればお年寄りを写し、

女性が来れば女性を写す。

男が来れば男の姿を写す。

また、大きな山や川、星空までも写します。

そして、前に立っていた人が、立ち去れば、跡形もなく姿がなくなってしまいます。

全く清浄無垢なものなのです。

これはまさに、三十三の姿になって人々を救う観音様の心なのです。

そして、これは私たちの姿なのです。

そして、ご神体の鏡は、円いです。

神の心は、清浄無垢で円いものなのです。

過ぎ去ったことにこだわるな。

お金や名誉など一時的なものだ。

あまり怒らず、丸い心で生きましょうよ。

そのように神さまは教えてくださっているのです。

鏡(かがみ)は神(かみ)なのです。