行雲流水

仏教をテーマとした記事を掲載しています。

自分自身が 恥ずかしい

2009年12月08日 | 禅の心
広島市安芸区

人と比べれば 争いが 生まれる

仏と 比べれば 慚愧が 生まれる


「あなたは、右翼ですか?それとも左翼ですか?」

と聞く人がいます。

「どちらでもない。」が答えです。

「あなたは自民党支持ですか?民主党支持ですか?」

と、聞く人がいます・

「支持政党はない。」

と言うのが答えなのですが、その人は、人の思想的なものを分類したがっているようです。

特に、現代人には、勝手に敵を作ってエキサイトしている人が多いです。

そして、自分と考え方の異なる人に対しては、話を聞かず激しく攻撃していく傾向にもあります。

私は、自分自身の思想、信条を持つことは悪いことだとは思いませんが、

それが、全てではないし、異なる考え方にも耳を傾けなければならないと思います。

不幸は、他と比較することから始まります。

みんな自分が正しいと思っていることを主張しあっているわけですから、

争いの元になります。

しかし、自分自身と対話して、反省していくことは、

自分自身が成長していくためには大切なことなのです。

仏と比べるとは、自分自身と対話していくことなのです。

仏と比べてみれば、自分自身の稚拙さがわかる。

自分自身を恥ずかしいと思う。

その思いを繰り返しながら人間は成長していくのです。

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