akikoの「活動」徒然記

活動弁士佐々木亜希子の身の周りの出来事やふと感じたこと

黒豚。

2010-01-16 | Weblog
夕方、鹿児島へ到着。
夜は、社会福祉法人ゆうかりの施設の一つを見学させていただき、そこで映画のバリアフリー化や福祉について様々語りながら交流会となりました。
保育園と老人ホーム(デイサービス)が一つの敷地内にあり、渡り廊下でつながっていました。建物も家具もほとんど木の素材で、きれいで快適でした。0歳から5歳までの子どもたちの部屋は完全に分かれているわけではなく年齢に関係なく日常的に交流できるようにしています。そうすることで、たとえば知的障害のある子も自然となじんで遊べるのだそうです。老人ホームと保育園は、中庭を挟んで、ガラス張りで互いが見えるほどよい距離にあります。多目的ホールで一緒に遊戯会をしたりもするようです。

ゆうかりでは、知的障害者の自立をはかるため様々な事業を行っています。野菜の有機栽培、黒豚や牛の飼育。黒豚はすべて地域(施設や学校、スーパーなど)から出る残飯を餌とし、9か月育てて加工までを手掛けているそうです。安全で甘くておいしいと大人気で、特別お店に出しているわけでなく、契約店と施設内での販売に限っているのですが、人気が高く供給が追い付かないほどだとか(ネット販売するほど生産できていないと仰っていました)。早い便で伺ってそちらの施設も見学なさった飯泉菜穂子先生は、「子ブタちゃんがすっごく愛らしくかわいくて!それがあるときつぶされて食肉になって帰ってくるんだもんねえ。母豚にナオっていう名前がついてて、その子ブタがナオ子だった…」といろいろな意味で感激なさっておりました。

ゆうかりの多目的ホールに、スタッフの方々が座布団と鍋、ゆうかり自慢の有機野菜と「今朝つぶした」という黒豚を食べきれないほど用意さして下さり、心づくしの交流会でした。本当においしかったです。大地の恵みと命をいただいて、生きているんだよなあ、としみじみ味わいました。ありがとうございました。
来秋公開のまだ仮編集の映画『酔いがさめたらうちへ帰ろう』の試写を見つつ(いい映画です)映画談議に花が咲き、お開きとなりました。
コメント (2)
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