現役時代は舞い上がっていたのか、下の写真の車に乗っていたが、仕事を辞めて数年経過した、2008年には走行距離が10万キロを越え、車も老朽化してきたので、買換えを検討し始めた。
その時は、すでに70才を越えていたから、我が人生最後の車との思いがあったし、また、従来買換えの度に排気量の大きい車にしてきたが、その延長線上にはもう乗れないと考えた。(Max2500CC)
また、その当時は元気であり、花に木工にと趣味に没頭していたから、実用第一との思いがあり、特に木工細工への傾注が大きく、よく使った”1.8~2.0mの材木が乗る車があれば嬉しい”と車のセールスマンに言ったことがあった。
また、写真を始めたいとも思っており、特に京都への憧れに似たものを感じて居たから、京都や奈良へトラックで行く訳も行かず、ライトバンかなあと思っていたら、車のセールスから、”買って貰わないと困る”といいつつ、紹介されたのが下記である。 (2000CC)
この車は助手席の椅子を前に倒せば、2mの材木が乗せられるのである。 早速、材木を載せるための”伸縮可能・運搬具”なるものを作成し、再々運んだものである。 従来は軽トラックを借りていたが、再々借りるのは結構面倒なのである。
そして10年、6万キロを乗り続けたのであった!。
数年前から、毎年の点検の時に、また、新機種等の売り出しの度に、何度も何度もセールスから変えよの催促を受けていた。 しかし、その時の返事は「この車が故障して使えなくなるのが早いか、私が生きられなくなるのが早いかの今、新車買うことは気が進まないと言い続けていた。
実際に、車を買って、日が経たないうちに私が死去したら、世間は何と言うかを考えたら買う気にならないのであった。 また、子供や孫も車を持っているが、好みも、趣味も違うから、”ただの車”と、喜ぶものはこの世に一人も居ないのである。 喜ぶのは車のディーラーのみ?。
今の車が、人生最後の車と言いながらも、年金生活者では新たな蓄えはできないからと、万一の場合を考えて、今の車がもう一台買えるだけの金を、生活費とは別に確保していたのであった。
そして、2018.10.07(日)、10年目の点検日がきた。 また、セールスが売り込みに来るであろうから、煙幕を張ろうと前もって、「今の車をもう少し乗るは!」と言ったのが、返ってセールスの思いに火が付いたのかも知れない。
私が”くたばる”のは時間の問題であるが、車もこの10年間一度も故障することなく、タイヤとバッテリーの交換だけで済んでいるから、何時故障してもおかしくは無い。 友が遠くに出掛けた時に高級車が突然動かなくなったことを思い出す。
また、最近は老人の運転による事故が、大きく再々報道されるし、私は運転が下手だと毎回の如く言われ続けて居るのに対し、最近の車は「自動停止」装置がついているからと、車を変えよとの圧力も増加の一途であった。
従来、新車を買って、間もなく死んだら、世間の笑いものになるといい、中古車もありかなと思っていたが、友が新古車を買ったのを見て、矢張り中古車へは憧れの端くれも感じないことがはっきりし、同じ金を出すならばと、新車へと傾き始めた。
セールスマンも、この人はもう買わないと、殆ど諦めていたと言ったとか・・であるが、最後の一押しとして、点検が終わるのを待っている私に、色々と提案してくれるので、暇で本を読もうと持って行ったが、話に聞き入ってしまった(これが間違い?の元祖)。
そこで、セールスが最初に紹介したのが、下の車であったが、この車が200万ちょいで買えるという。 排気量1000CCであるから、当然ではあるが、この辺りで、私の「買わない論」がおかしくなりはじめた。
もう、材木を載せる必要はないし、大きい車では少し狭い道に入ると、あちこちを”こすりまくる”ので、今の車は”傷まるけ”、よって、大きくない車であることが第一条件と言ったら、間髪を入れず下の車を提示してきた。上よりも30万高い(ハイブリッド1500CC相当)
この車でも私が考えた金額的に対し60%程度で済み、この形も実用面を考えても好みとも合い、 また、中型車から小型車へレベルダウンする事の疑念も老化と共に薄れてきたし、軽ではないのだからとの思いも出たりして、私の胸は一層新車購入の方向に傾斜が進んだのであった。
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