しろみ茂平の話

郷土史を中心にした雑記

イチゴを作る(茂平の苺)  

2022年03月26日 | 農業(農作物・家畜)




茂平のイチゴ

(父の話)

茂平のいちごは甘くて評価が高かった、茂平のイチゴは昭和50年代が全盛期ではなかっただろうか ?

昔からいちごは植えていた。が路地ものであった。

ハウスで栽培してから金になりだした。
今でも茂平のイチゴ栽培は多いが一時ほどではない。

作るのに手間がかかりすぎる。
よそでも栽培が増えた。
茂平のが甘い、うまいといっても見た目が同じなら安い方を買う。
のが原因だろう。

2000年05月28日
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それにしても茂平のイチゴは茂平でしか作れない味があった。
消費者の購入スタイルの変化に押されたように感じる。


いちごは、農協がすすめた。
パイプ、ビニール農協が金をはろうてくれる。

こんだぁ、毎年金が農協にはいる。農協が取り替えてそれで払おてくれた。
今は、一時に比べ半分くらいになった。(茂平のいちごは)
手間がかかる。骨が折れる。

昔ほどじゃあねぃが(良い農薬が出来たので)、ダニがくる、うどん粉がくる。病気がくる。
いちじくのほうがらくじゃ、ダニだけじゃけい。

ハウスでも、イチジクのハウスのほうがよい。。ボニにだす。

2000・12・17


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12月
からだして4月くれいまでだしょうた。


春がすんで、こんどは苗をつくるようになる。
根から芽がつるがでたのを、切って植える。

ええめから、ええめから苺をだしたほうがえかった。
古いのはうがしょうた。残ぇても実はなるけど。

秋に植えて、せいから正月に出すようにする。
ハウスにストーブや電気をつけえて。

温度調節
花をええようにして、花をまびぃてやる。

ハウスによって季節を分けょうた。みないっしょに手入れができんけぃのう。
早ぅ花をさかせるんと、遅うさかせるんとに分けて。思うように(実がなる時期を)しょうた。


2001・2・11
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いちご
「組合」、いちじく「組合」はなぜあるのか?

茂平の果物の種類は多いが。何故いちご・いちじくには組合があるのか?

それはのう。
結局、干しイチジクをウチとかたやまに神戸のほうへ送りょうたんじゃ。
そういう状態で、他の果物はまとめて福山やこへ出しょうた。

イチジクはかたやまとウチに分かれて出しょうた。
普通の果物とは集荷の方法が違うとった。
イチジクは茂平がおいい、他所のほうはおまりない。

「組合」ではない、「部会」じゃ。
農協もいろいろなんもかんも出来んので「部会」をこしらえとるんじゃ。

「組合」は作者の勘違いだった。


談・2002・9・23


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イチゴ江戸末期、長崎に伝えられた。
「福羽」が明治32年生まれ以後、70年間作り続けられる。
「岡山の作物文化誌」 臼井英治 岡山文庫 平成18年発行

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