しろみ茂平の話

郷土史を中心にした雑記

トマトを作る

2022年03月19日 | 農業(農作物・家畜)
小学校の2年生の頃、神島の親類に行ったとき、庭から野菜の匂いがした。
あれの匂いはトマトだ。トマトが熟れているのが見えた。
それが生のトマトを見た初めてだった。
田舎では昭和30年代前半までトマトは自給作物の外だった。作っていなかった。

新品種で匂いが弱くなり、甘みが増した。それで一挙に普及した。
今では家製菜園の王さま、生でガブリ食いもおいしい。


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(父の話)

トマト

作って箱へ詰めて出しょうた。
(何年か出荷したのか?加工用だろうか)

共同で市場へ出しとった。
下のみのるさん方の家、あそこで(家が建つ前に)共同で変わったものをつくりょうた。
池もあるし。

(トマトは)作ったものをみんなに配りょうたが,食ようらなんだ。
それで市場へ出しょうた。今はみんなトマトを食べるが。

(トマトの出荷は昭和10年前後の話と思える。
田舎では昭和30年代前半までトマトは自給としてもほとんど作っていなかった。
ミニトマトにいたっては見たこともなかった)

談・2002年8月16日


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トマト
明治時代に栽培されるようになり、
サラダで食べるようになったのは、戦後のことです。
小学館の図鑑「野菜と果物」  小学館 2013年発行


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トマト
明治に渡来し、昭和期になってから急速に普及した。
「岡山の食風俗」 鶴藤鹿忠 岡山文庫   昭和52年発行

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