しろみ茂平の話

郷土史を中心にした雑記

イチジクを作る 

2022年03月25日 | 農業(農作物・家畜)

茂平に平成の頃より、「イチジクの里・茂平」の絵看板が国道沿いに掲げられた。
土壌が適しているのと、明治以来の研究熱心な伝統栽培で、味覚への近隣地域の人気・評価は高い。

 

 


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(父の話)
イチジク


これの寿命は長い。えださえ切ってやっとればいつまでも大丈夫だ。
茂平のイチジクは色も違う、味も違う。

新涯が主でちょっとだけ塩分を含んだ土地なんで、糖度がよそのより良い。
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2000・5・14

栽培方法?何も今と変わっていない。
予防の薬が良うなった。
薬がかわっただけじゃ。
2000・9・10

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いちじくはなんもせんでええ。ほっぽりなげじゃ。
冬の選定、(ありすぎる)葉っぱを落とす。予防する(桃などにくらべ回数がすくない)。あとはほっとく。
楽でゼニになる。
2001・2・11

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イチジクの栽培

冬に剪定をして。
肥をして。
肥は昔神戸から人糞をもってきょうた。あれはえかったのう。
冬はよう「くそ船」がきょうた。
新涯の畑の肥壺へはねうつしょうた。その中へ潮水をちょぼっと入りょうた。潮水を入れるとカリがあってええ。
エエ肥になるんじゃ。

春は畑の草取り。
夏に予防して。
芽を間引いて。「めこぎ」。
(実が)成るようになったら水をやる。

秋に出荷。
金になる、相場がええ。

談・2002年6月23日

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(トウガキにはナイフで木を切っていたのを覚えているが ?)

ありゃあ、しょうたが薬をしだしたら来んようになった。
昔は虫のうんこやこで木が枯りょうた。
虫が来んようになればやめる。

談・2000・6・17


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「岡山の食風俗」 鶴藤鹿忠 岡山文庫   昭和52年発行

イチジク
笠岡市茂平は産地で干イチジクにして出荷している。

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