股関節痛は怖くない!~変形性股関節症の新しい考え方

変形性股関節症の常識には間違いが多く、怖さを抱えている人が多い。
常識の間違いを理解して人生を楽しみましょう!

不安運動症候群

2006-03-03 13:29:14 | Weblog
夕べはドイツの会社から来ているスイス人の先生と会食でした。
私は英語が苦手なもんで、端っこで笑顔で良い子してました。
日本橋ですき焼きを食べました。久しぶりの肉だった。



不安運動症候群・・?
こんな病気はありませんよ、ありませんが・・・ありそうですねぇ?

}変形性股関節症の方々の中には、『運動しなきゃ、運動しなきゃ・・・』と運動をしないことに不安を感じている方が多いですね。
病院で運動をするように言われていますので、仕方ないんですけどねぇ。
そのような方々の話を聞いてみると、運動しないと筋肉がどんどん痩せていくと考えている人が多いようです。
また、“運動”とは、プールで歩くとか重りをつけて脚を挙げるとか・・・だけが運動だと考えているようです。
「進行性」と説明されることが多いので、骨も筋肉もどんどん悪くなると考えているのでしょうか?
その進行を、プールや重りを使った運動をすることによって遅らせることができると考えているのでしょうか?
皆さんはどのようにお考えでしょうか?

確かに脚をかばうと脚が細くなり筋力は弱くなります。
しかし、かばった分だけ細くなったら、それ以上は細くなりません。
また、脚をかばって細くなっているのなら、脚をかばわなくするようにするにはどうすればいいか考えればいいのではないですか?
生活上で歩くことは、重要な“運動”です。

『運動しないと死ぬ』と言いながら『股関節が痛い』と言う方がいます。
70歳を過ぎているのですが、大変お元気で素晴らしい筋肉の持ち主なんですが、このところやや疲労気味です。笑顔にあふれ、運動量を過少報告するあたりが非常に“おちゃめ”な為、施術中はいつも笑いが絶えない感じです。

「股関節が痛いのなら2~3週間だけプールを休んだらいかがですか?」と言うと、『そんなことしたら死ぬ』と言うので・・・殺すわけにもいかないから、今では「わかりました、好きなようにしてください。私が骨の進行を止めますので。」と言っています。
この方の場合、どう考えても運動中毒です。患者さん自身も認めています。
運動の量も質も半端ではないのです。
月に1回横浜から通って来られ、長い付き合いをしていきましょうと言うことになっています。
筋肉にとって必要なことは、正常に近い状態で筋肉を使うことです。
痛みがある時は、ほとんどの場合股関節に炎症があるか、筋肉に病気があるかです。このような時は筋力があっても筋力を発揮できないので、“運動”は逆効果になる時があるのです。

皆さんここで基本的なことをまとめますので、ご理解いただければと思います。




筋肉についての考え方

①股関節の骨や軟骨にかかる負担(衝撃)を吸収するのは筋力です。〔筋肉の役割〕
 このことはほとんどの先生が理解しているはずです。
②筋肉が正常で、筋力が十分発揮できる状態では、骨や軟骨にはほとんど負担がかかりません。
 このこともほとんどの先生が理解しているはずです。
③筋肉は疲労します。疲労だけではなく筋肉には病気もあります。
 このことを理解している先生はほとんどいません。
 筋・筋膜症候群と言う病気です。
 この病気はレントゲンに写りませんし、血液検査上でも異常が出ません。
④筋肉が病気になると、痛みと共に筋力が発揮できなくなりますので、股関節の骨にかかる負担(衝撃)を吸収する力が減少します。
⑤筋肉が病気の時は、筋肉の病気を治療することが最優先されます。
⑥筋肉の病気を治療しないまま運動をすることや、多くの活動をすることは筋肉の病気を悪化させ、骨の変形を悪化させてしまいます。
⑦筋肉は変形性股関節症のためにやせる(筋力が低下する)のではなく、使わないからやせるのです。これは常識中の常識です。
⑧使える筋肉になると生活するだけで元に戻ります。これも常識です。



これは私独自の考え方や想像ではありません。ちゃんとした教科書や文献に書かれていることです。筋肉について勉強している人には常識的なことなんですよ。

病院の先生があまりにも勉強不足なので、筋力低下=筋力トレーニングだと考えてしまうのですね・・・残念と言うより・・・ちょっと怖いですねぇ・・・。皆さんに重要なのはプールや重りを使ったトレーニングだけではありません。
筋肉が正常ならどんどんやっていいですよ。

『運動しなきゃ、運動しなきゃ・・・』とよけいな不安や自己嫌悪に陥ることはまったく無意味なことですし、何よりも心が疲れきってしまいますよね。

同じ人生なら、楽しく過ごしたいものです。
こんなこと書くと「あなたは健康だからそう言えるんでしょ!!」なんて怒られそうですね。
私は、腰骨の軟骨がなく骨と骨がくっついています。左脳(前頭葉)に脳腫瘍があります。心臓に不整脈があります。脚が短いです・・・悩もうと思えば悩むことはいっぱいあります。
悩むことより、体調をいい状態に保つようにいろいろ工夫や治療をして、普段はそんなこと忘れて、楽しいことを考えていた方が楽しいと思うので、普段はまったく忘れています。
悩んだり不安になると症状が悪化するだけだしね(心身症)
同じ人生なら、楽しく過ごしましょうよ。

変形性股関節症を怖がらないでね






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