股関節痛は怖くない!~変形性股関節症の新しい考え方

変形性股関節症の常識には間違いが多く、怖さを抱えている人が多い。
常識の間違いを理解して人生を楽しみましょう!

2つの修復パターン 2

2009-09-25 05:30:31 | 痛みのこと
●霧島市に来ています。
今日は鹿児島の理学療法士の見学・指導もあるんだ。
火曜の飛行機で生まれた星に帰りますね?




1つ目の修復でも不十分な場合は、2つ目の修復パターンが準備されています。


今度は骨盤の臼蓋(きゅうがい)側の修復です。
臼蓋の屋根の部分が伸びて、脱臼を防ごうとします。


(この図では、大腿骨頭の修復は無視しています。)

これが、正面からのレントゲンでは“棘(とげ)”のように見えるので、骨棘(こつきょく)と呼ばれています。

しかし、これは棘ではありません。


もっと立体的に考えないといけません。

この棘を下からレントゲンで見てみると、野球帽のツバのような形をしています。




この帽子のツバ(ひさしと言うか、日よけ部分と言うか)を真横から見ると棘のように見えるのですが、実際は丸みをおびたひさし状の形をしています。



『あっ!棘ができてるね。』とか『この棘が筋肉に刺さると痛いんです。』なんて、説明をされてもびっくりしないでほしいです。



原則的に、骨は体重をかけることで新しい骨細胞を作ろうとします。
原則的に、骨は必要なところにしか新しい骨細胞を作りません。
原則的に、骨は不必要な場所の骨細胞を無くそうとします。


これは、骨折の治癒過程を見ると明らかです。
(骨折の治癒過程については、後日説明します。)



これは“私の画期的な考え”なんかではなく、医学的な常識です。




これが骨の2つ目の修復です。




骨は頑張ってくれているんです。
骨を憎まないでいただきたいです。



もちろん、修復が必要となる前に、大腿骨頭の脱臼方向(外側に骨がずれる)方向への働きを内側に戻すことが理想です。


大腿骨を内側に引き戻すのが、主に内転筋群の働きになるのです。


ですから、この時期にまず必要なのは外転筋の筋力トレーニングではなく、内転筋群を正常に働くようにほぐすことなんです。




修復まさまさや~。   ?



変形性股関節症を怖がらないでね



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4 コメント

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修復 (さくら)
2009-09-25 15:30:33
私の股関節骨頭は(前回の図のように)長~く伸びてやっと屋根の下にくっついています。
帽子のひさし(骨棘)もあります。おまけにでっかい穴(骨膿胞)もあります。
ある意味すんごい股関節だと自分でも思いますが股関節を守るべく修復してくれたんですね。

以前にもコメントしたことがあるので恐縮ですが、私のように悪くなっても考えようによっては股関節症は克服できることを知ってほしいと思いまたお邪魔しました。

三年前にとうとう歩けなくなりそうだったので
手術~!と思いました。
その当時やっとの外出は両手に杖とスワニー、家では歩行器でした。
家族で出かける時は車に車椅子を積んでいましたし、車椅子がある施設では車椅子をお借りしていました。
が、そんな状態なのに手術は思いとどまりました。


そうです、松本先生に出会えたからです。


今、私は元気に歩いています。痛みもありません。
外出時は杖を持っていますが、家では両足だけで!歩いています。
家族は杖をつかなくても肩もゆれなくなったねと言ってくれます。
先日の外出はちょっと疲れた~と思ったら一万歩超えてました。ちょっと歩きすぎでしたかね、でも次の日には復活しましたのでご休心を。

ここまでこれたのは本当に松本先生のお陰です。
先生、本当にありがとうございます。
これからもひとりでも多くの方を楽にしてあげてください。


弘法大師様に感謝!!アレ?    

                  合掌

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雑誌の記事 (ルーキー)
2009-09-25 22:15:26
最近になってブログを読ませて頂き発見の連続です。
また、HPから過去に先生が書かれた雑誌の記事の「患側荷重法」「セルフマッサージ」も大変勉強になり感謝しております。
次に雑誌が出るようでしたら買いたいと思ってます。
出版されるご予定があれば、いつ頃か是非教えて欲しいです。
先生のブログも本にして頂けたら5千円位なら購入したいです。

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ルーキーさんへ (MARK)
2009-09-26 02:38:58
雑誌『安心』11月号に出ます。

10月2日の発売予定です。


私の本もまとめています。

出帆されたら2000円もしないでしょうから、ぜひ買ってください。

コメントありがとうございました。
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さくらさんへ (MARK)
2009-09-26 02:47:34
お元気そうで何よりです。


さくらさんのレントゲンは、一見“ひどい”ように見えますが、すでに骨の修復は終わっていました。
しかし、筋肉の状態はかなり悪かったですね。


筋肉の状態がかなり改善したので歩行も楽になりましたよね!


良かったです。
うれしいです。
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