股関節痛は怖くない!~変形性股関節症の新しい考え方

変形性股関節症の常識には間違いが多く、怖さを抱えている人が多い。
常識の間違いを理解して人生を楽しみましょう!

第二章 股関節の中の話 股関節の中の構成要素 骨

2019-06-11 09:40:13 | 股関節の基礎

今回から第二章となります。

このブログ上の文章は未熟でまだ硬い言葉が多いですが、本になる時はプロの力も借りて読みやすくしっかりした文章になるでしょう。

まだ出版社に話をしていませんが、ある程度形になれば企画書を出版社に送ろうと思います。

そこでOKが出るとも限りませんが、やるだけはやってみます。

前の第一章で発見した『股関節の中と外』という考え方。

今回からは股関節の中の詳細な解剖学的な説明になります。

できる限りシンプルに説明してみます。

 

 

🍓股関節の中の構成要素  骨

 

股関節の中はどのような組織で構成されているのでしょうか?

また、それらの組織には神経があるのでしょうか?


股関節は、人体の中でも人間の動作に深く関わり繰り返し使われる関節です。

股関節には、体を安定させたり関節内で起こる摩擦や衝撃のダメージを減らしたりする機能が備わっています。

股関節を構成する2つの骨の表面には、軟骨という5~7mm厚の水分の多い硬くてきめ細かなスポンジの様なもので覆われています。

また、股関節は関節包という袋に包まれており、その中は関節液と呼ばれる液体で満たされています。

関節包が骨に着く場所は強固になり関節唇(かんせつしん)と呼ばれています。

関節液は、関節を滑らか に動かす潤滑油の役割を果たすと共に、軟骨に酸素や栄養を与えています。


Castañeda氏(アリゾナ大学)らは、マウス大腿骨の構成要素の中の神経量の比率は、骨膜(関節包)を100とした時、骨膜:骨髄:皮質骨(骨質):軟骨=100:2:0.1:0と報告しています。

Castañeda他  Neuroscience 2011)

 


 

股関節の中の構成要素

1、骨

2、軟骨

3、関節包(線維膜と滑膜)

 

まず最初に、骨について解剖学に基づいて説明します。

 

1、骨

 

股関節を構成する骨は2つです。

一つは、骨盤にある像の耳のような形の寛骨(かんこつ)です。

 寛骨の下の部分が股関節になるのですが、この部分は臼(うす)の様に湾曲した凹みになっているので寛骨臼(かんこつきゅう)と呼ばれています。

 

もう一つの骨は、皆さんのももにある大腿骨(だいたいこつ)です。

大腿骨は、股関節に近づくと大転子(だいてんし)という場所で内側に45度曲がり股関節になります。

骨盤側の寛骨臼と対峙する大腿骨の部位は大腿骨頭(だいたいこっとう)と呼ばれています。

 

つまり、股関節を構成する骨の細かな名称は骨盤側の寛骨臼と大腿骨側の大腿骨頭になります。

 

では、この2つの骨の中に神経は有るのでしょうか?

様々な方法で記載されている情報の中では、『骨に神経はない』と書かれている情報の方が多いと思います。

また、解剖学の本で、骨の中の神経について詳細に書かれている本を見つけたことはありません。

意外と、骨の中の神経については研究が遅れているのかもしれません。


私は、その答えを求めていろんな文献を探してみました。

その中にはいくつかの文献で骨の中の神経について書かれている文献を発見できました。


その結果、2つの骨の中には痛みを感じる神経は有るのですが、関節包を100とした時0.1の比率の量しか骨(皮質骨)の中の神経量が無いと報告があり、骨の中の神経はあまりにも少なすぎて股関節痛の原因とは言い難いのではないかというのが私の結論です。

 

多くの患者さんと長期にわたって接していると、レントゲン写真では骨と骨が当たっているように見える方でも、股関節痛はなく走れる方がいます。

多くの患者は、「歩き出しが痛いが、歩いているうちに痛みが無くなります。」とか「歩き出しは痛くないが、長歩きすると痛くなってきます。」ということを考えると、骨と骨が当たって痛いとは考えられず、骨の中の神経が股関節痛の原因になっている可能性は非常に低いと考えています。


私は上記真実をふまえたうえでブログや本の中では『骨の中に神経無し。神経の無いところに痛みなし。』と書いています。

 

 

 

 

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