股関節痛は怖くない!~変形性股関節症の新しい考え方

変形性股関節症の常識には間違いが多く、怖さを抱えている人が多い。
常識の間違いを理解して人生を楽しみましょう!

Mobility on Stability

2006-12-13 00:05:25 | トレーニングのこと
たまには知ったかぶろうと難しい名前の題名を付けましたが、無理をしました。
スペルがわからなかった・・・無理するもんじゃないですね。

Mobility on Stability、読み方はどうでも良いです。
簡単に言うと“安定を基盤としての動き”と言う感じです。

人間は動くものです。しかし、どうしてもその動きに目が行きがちです。
歩く、階段を上る、走る・・・このような動きと言うのは、その動きができるための“安定”が準備されていないとできないのです。

子供の発達を考えるとわかりやすいです。
首が座ると言う準備がないと寝返りはできません。寝返ると言う準備がないとお座りができません。お座りができないとつかまり立ちができません。
しっかり立てないと歩けません。
皆さんが上手に歩きたいと思うとき、歩くための筋肉を個別に鍛えることを考えるかもしれません。
横向きで足を挙げる、うつ伏せで足を挙げる・・・このような動きを伴ったトレーニングは、安定がしっかりしているときには有効でしょう。
しかし、その前に準備しなくてはならないことがあるのです。
じっと立っていることの安定です。
これができていないと、歩行は改善しません。

わかりやすく言うと、“片足立ち”の安定です。
両肩の高さが一緒の状態で右脚で立てますか?
両肩の高さが一緒の状態で左脚で立てますか?
片足立ちのできない方、大殿筋を鍛えなおといけないかも知れませんね。
右肩が下がる方、右の中殿筋を鍛えないといけないかもしれませんね。

でも大丈夫。
片脚を一歩前に出して、両肩の高さを揃えて、前に出した脚に全体重をかける反復練習をすること。(膝は伸ばしてくださいね。)
このトレーニングで大殿筋も中殿筋も内転筋も・・・20個くらいの筋肉が鍛えられるのです。

こうして両足の片足立ちが安定してできるようになれば、歩行の準備完了です。
焦らず、地道に繰り返してみてください。
ほとんどの方の歩容がきれいになります。
歩容がきれいになると、無駄なエネルギーを使いませんので、長い時間歩けるようになるのです。

何ごとにもしっかりとした準備が必要なのです。
何を準備すればいいのか、一人ひとりに合った指導をするのも私の仕事です。



変形性股関節症を怖がらないでね