股関節痛は怖くない!~変形性股関節症の新しい考え方

変形性股関節症の常識には間違いが多く、怖さを抱えている人が多い。
常識の間違いを理解して人生を楽しみましょう!

人間は総合力だ!

2006-12-21 09:31:59 | 股関節の基礎
人間は総合力だ! 芸術は爆発だ!・・・は?

人間は総合力なんです!
検査結果の一部だけで判断しないでください。
検査結果の一部だけで判断された内容に落ち込まないでください。

先日、ある患者さんがみえました。
先のブログで触れた、かなりの長い時間をかけて脱臼を起こしている方でした。
もともとの股関節の上方に偽関節がありました。
しかし、偽関節からも脱臼していました。
当然脚長差はありました。
もともとの大腿骨頭の位置から、現在の大腿骨頭まではかなり離れていましたが、
大腿骨頭の形がしっかりしているので、血管も切れることなくその位置を適応させていました。

しかしこの方、その脚に痛みはほとんど無く、今までに激痛らしい激痛も経験することなくすごしてきたようです。
スポーツもやっていたようです。
今回は逆の脚の痛みでみえたのですが、とにかく脱臼脚はほとんど痛くないのです。

それどころか、補高をした状態で歩くと、肩の横揺れはないし、歩行スピードは速いし・・・素晴らしい総合力でした。
ただ足が少し短いだけで、それも補高で解消していました。
レントゲン上は、大腿骨頭の上に骨が無いのですが、周りの筋肉がしっかりと大腿骨頭を固定して安定させているのでしょうね。

この方が人工の手術をすることには神経と血管を考えると危険性が高く、病院でもしない方向のようです。

長年ゆっくりと変化してきた上方転移の場合は、意外と人間に適応する時間を与えて、靭帯も血管も筋肉も神経もほとんど問題がないように適応するんですね。
この患者さんは総合力では素晴らしい能力があり、ほとんど問題が無いと私は考えました。もう、それほど大きな悪い変化もなしに現在の状態を一生維持できるでしょう。

人間の身体の適応力は、凄い!
これをお読みの方々も、おそらく人間でしょうから・・・凄い能力を秘めているのです。
自分の身体を信じて、感謝してくださいね。
人間は総合力だ!
芸術は・・・しつこ~い。



変形性股関節症を怖がらないでね