イワン・アサノヴィッチの一日  畑と映画の好きな卒サラ男。

政官業癒着体質の某公共事業職場を定年退職。鞍馬天狗・鉄腕アトムの人類愛に未だに影響を受けっ放し。孫には目がない。(笑い)

「畑の一年間」

2013-01-05 12:51:00 | 農業
 

 畑作歴はかれこれ20年になるが腕前は、ご推察のとおりあまり上がっていないと言うところが正直な話しです。尤もリタイアしてからはまだ4年目なので、20年と言ってもサラリーマン時代の文字通り「超・兼々業農家」の時代の方がズッと長かったのです。そんな訳ですから仕方が無いだろうと言うのが言い訳です。 


 即ち農夫イワン・アサノヴィッチの実質的なキャリアは、言うほど長くはないと言うことです。一応言っておきますが、少しずつですが分かって来たことも在ります。(-_-;)
 


畑作の一番の基本は土壌づくりが営農上の決め手になると言うことと、当たり前のことですが季節を守ると言うことでしょう。作物は気温の寒暖よりも日照時間に大きく左右されるようです。
 

 

 農場は凡そ100坪です。近年は作物を固定化しつつあります。
 

保存の効くもの、汎用性があるもの、誰にでも分けて上げられるものなどの作物が重宝です。そして、営農上のことでは夏期の除草や水やりの手間が比較的すくない作物が良いのです。 


 具体的にはサツマイモ・ジャガイモ・ネギ・タマネギなどです。
 

ラッキョウのようにイワン・アサノヴィッチの好みの作物もあり、定番の夏野菜を加えて大体この辺が農園の主たる営農作物です。 

 
 

 ご承知のとおり、ナス科の作物はジャガイモを始めとしてキュウリ・トマトなど、いわゆる連作障害を起こすので“ブロックローテーション”営農方式を採用しています。
植え付け場所を4つの圃区に分けて毎年循環させて行きます。
 

 連作障害を起こさないと言われているサツマイモでさえ、3年ぐらいで循環させた方が良いと言う専門家の話もあるので、イワン・アサノヴィッチは毎年循環させています。
 

 

 さて、話しはもどるのですが…土壌づくりが何と言っても厄介です。冬場の耕起、石灰の鋤込み消毒、堆肥・腐葉土の有機質系肥料の鋤込みなど一応のことは実践しているのですが、イモ類に障害が出ています。(写真はサツマイモで黒いアバタ・クボミができる)
 


    
           P1010338



写真はありませんがジャガイモも同様で黒い斑点が生じてしまいます。たぶん土壌の中和が十分でないことが原因なのかな?と大体の見当は付けています。

 
あるいは連作障害の原因となる土中の線虫かも知れません。冬場の天地返しや耕起が十分でないと2~3年は線虫も土の中で生き残り、作物に被害を与えるらしいのです。
 


 この辺の話しになってくると“零細・兼々業農家”のキャリアやスキルでは覚束ないレベルになってきます。入門書を読んでも野菜の病害虫まで記述してあるものは在りません。尤も病害虫をテーマにした本なんて、入門書としてはきっと売れないでしょうから無理もありません。
 


 畑のキャリアも一直線で上がって行くわけではなく、あたかもスパイラルのごとく徐々に積み重なって行くのでしょう。人生も同様ですね。
(^_^;)<o:p></o:p>