イワン・アサノヴィッチの一日  畑と映画の好きな卒サラ男。

政官業癒着体質の某公共事業職場を定年退職。鞍馬天狗・鉄腕アトムの人類愛に未だに影響を受けっ放し。孫には目がない。(笑い)

環境合わすメント!!豊洲移転騒動考

2016-10-01 19:20:56 | 社会・経済
 9月30日、小池知事は記者会見で都独自の調査報告に関して下記のようにコメントした。
それは官僚(都職員)の結果報告に対して、非常に食い込んだ内容のコメントを発したのである。
① 豊洲の地下コンクリート空間を、「いつ」「誰が」「どこで」決めたか不明だが、「空気」で決められてしまっている。
② いずれにせよ、同じ都職員の調査だから「甘々」なところがある筈だ。
③ 以下省略。
イワン・アサノヴィッチは上記の二点のコメントは鋭い評価だとして大いに興味を抱いた。
イワン・アサノヴィッチは某県庁の公共事業職場で37年間働いた者である。
大きな事業工事になると、手順としては先ず「全体計画書」を作成するのが一般的だ。
その後、実際の工事着手の段階になると、部門ごとあるいは分野ごと、年度ごとに「実施設計書」を作成する。新しい工法が発案されしかも工事費が安価となれば、長期間の事業工事の場合、「計画変更」という手順で部分的な変更が為されることもある。
今回の豊洲の場合、汚染土対策工事と、続く施設建築工事が都の土木部門と建築部門の二つの部にまたがった事がそもそも間違った工事を生む情況が作られてしまったのである。
そこに、素人の石原慎太郎知事が地下コンクリート箱工事もありうると会見発表したものだから、縦割り二つの部門で認識の違いがその段階で生じたのであろう。
建築関係ゼネコンは垂涎で都の建築部門に群がり始める。と言うよりも「攻勢」が始まるのである。こうなれば膨大な魚市場建設は「食の安全」などお構いなしに、知事が提案した地下コンクリート箱建設ありきになってしまうのである。少なくとも都の建築部門の幹部職員クラスではゼネコンの地下コンクリート箱攻勢に洗脳されてしまうのである。知事お墨付きの工法だと言われて洗脳されてしまうのである。
だから詳細工事の発注起工書には地下コンクリート箱が麗々しく記載されてしまうのだ。盛り土工法は現地盤から2mも高くなるので建築部局からは嫌われるのも当然だ。
あまり言いたくはないが・・・土建世界では環境アセスメントなる言葉は常に敬遠されてしまう状況が良し悪しは別として存在した。
現職時代は、環境アワスメントなどとジョークを飛ばし合っていたものである。