イワン・アサノヴィッチの一日  畑と映画の好きな卒サラ男。

政官業癒着体質の某公共事業職場を定年退職。鞍馬天狗・鉄腕アトムの人類愛に未だに影響を受けっ放し。孫には目がない。(笑い)

元同僚の逝去に、感謝と寂寞の念

2016-07-23 23:37:13 | 日記
  現役時代から続いている演劇鑑賞サークルがあり、久しぶりにメンバー五人全員が揃って集まった。そのうち二人は現役なのでイワン・アサノヴィッチは元職の近況などを聞いたりすることがある。

今日はこの間に物故となった元同僚の方々の名前があがった。
『それほど高齢でもないのに、Aさんも亡くなったのか・・』
Aさんに纏わる公私に亘る思い出話がサークルのメンバーから出された。
少し驚いた事は今回は退職後、歳を経ずして亡くなっているOBが少なからずいることだった。

そしてイワン・アサノヴィッチはM氏も亡くなったと聞いて暫し茫然となってしまった。
このM氏はK事務所時代の上司(所長)だったのである。
M氏とは本庁・出先の担当者同士としての業務上の付き合いは数十年前から在ったのだが、或るほんの一つ二つの切っ掛けが元で、双方が言葉には出さない信頼関係が出来ていたのである。
イワン・アサノヴィッチの某県庁時代の晩年は年下の所長の下で働くことになった。
続けて四人ほど年下の所長の下で働いたが、四人ともじつに善き管理職者だった。

そして最初の年下の所長がM氏だったのである。
M氏とは具体的に業務遂行上のことで、会議や協議・打ち合わせをしたり現場監督の同行などアレコレとやり合ったものだが、心のベースに在ったものは双方の信頼と敬意だった。
普通であれば所長とヒラの担当者が直に業務上の事で頻繁に話し合うという事は皆無に近いのである。
或る日、工事の設計・積算の細かな事でムキになってM氏が言ってくるもので、当方もムキになって返したりすることも在った。(笑い)
反対にズバリとイワン・アサノヴィッチからM氏の非を指摘した時などは、一瞬まっ青になりながらも彼は素直に改めたこともあったりした。

K事務所時代の付き合いは一年という短い期間ではあったが、M氏とは濃い付き合いだったと述懐の心境だ。
感謝と寂寞の念を添えて、ご冥福を祈りたい。