イワン・アサノヴィッチの一日  畑と映画の好きな卒サラ男。

政官業癒着体質の某公共事業職場を定年退職。鞍馬天狗・鉄腕アトムの人類愛に未だに影響を受けっ放し。孫には目がない。(笑い)

ネルソン・マンデラの逝去 解放

2014-01-05 21:49:08 | 国際・政治
 

昨年も多くの著名な方々が亡くなられました。
個性派俳優の三國連太郎・歌手の島倉千代子さんや詩人・作家の辻井喬(堤清二)さんなどの逝去が印象に残ります。

ネルソン・マンデラ氏は南アフリカ連邦の大統領を歴任し、90歳を越える歳で無くなられました。
しかし、彼の人生はまさしく波瀾万丈で、男盛りの40代に人種差別政権によって投獄され爾来27年に及ぶ人生を牢獄で過ごすことになりました。
 

出獄した時は70歳でした。
イワン・アサノヴィッチは未だ70歳にはなりませんが、気持ちは既に晩年の境地です。我ながら些かだらしがないのであります。しかし、マンデラ氏の人生は文字通り70歳からのリスタートでした。

彼は獄中で“アフリカーンス語”を習得します。
アフリカーンス語とは南アフリカ連邦の宗主国オランダ語が母体の土着語で、白人が使用していた言葉だったのでしょう。

謂わばマンデラ氏にとっては「敵性語」なのですが、支配者側の言葉だからと言って感情的な気持ちで排除はすることはなく、修得のために学んだそうです。
なぜか?
それは南アフリカ連邦の現実的で政治上の強力なシステムになっていたからです。

気分感情だけで、好き嫌いに流されることなく現実を無視することの愚を識っていたのでしょう。

南アフリカ連邦の白人政権によるアパルトヘイト政策は国際的な批判を受け撤退せざるを得なくなりました。
マンデラ氏は黒人の圧倒的多数の声・力の下で大統領に登り詰めます。

と同時に、彼は被差別・被弾圧の怨念を捨てます。
そして白人の黒人に対する嫌悪・忌避・差別感を理解し、双方が因習・怨念・憎悪から解放されなければならないことを悟り実践をします。

こんな事を書くことは簡単ですが、イワン・アサノヴィッチにはとうてい出来そうもありません。<o:p></o:p>