←その13:ドイツ博物館のV2からの続き
ドイツ博物館のV2ロケットを取り巻くらせん階段を登ると、その先に宇宙科学関連の展示室があります。
天井から吊り下げられたスプートニク1号の先、入り口の向こうにV2のフェアリング先端が見えていますね。
ロケットの歴史は、やはりこの科学者を抜きにしては語れません。
ヘルマン・オーベルトの肖像と、彼の著書「惑星空間へのロケット」。
V2もこの本とヴェルナー・フォン・ブラウンの出会いから始まりました。
そしてオーベルトと並ぶもう一人の孤独な先駆者、ロバート・ゴダードの液体燃料ロケット。
V2の洗練された流線型の美しさとは対極にあるような奇妙な姿ですが、
早すぎた天才の宇宙への想いと情熱が込められた、これが液体燃料ロケットの元祖です。
ずらり勢ぞろいした、米露欧のロケットたちの模型。
日本のミューロケットやH-IIロケットシリーズの模型も仲間に入れといて欲しかったな。
ヨーロッパ各国が共同で開発を進めるも、結局打ち上げを成功させる事が出来ず開発が断念されたロケット、
その名も「ヨーロッパ」の、ドイツ製第3段エンジン。
ロケットや宇宙機の展示以外に、天文学に関する展示室も充実しています。
天文学の部屋を出ると、そこは博物館の屋上でした。
宇宙科学関連の展示だけでもちょっとした博物館ひとつ分以上、
とにかく圧倒的なボリュームのドイツ博物館。
まだ全体の展示のほんのさわりを見ただけですが、もうクタクタ。お腹も空いてきました。
館内のカフェテリアでランチタイムといきましょう。
→その15:「ドイツ博物館で昼食を」に続く
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