今年のゴールデンウィークも旅に出ました。
行き先はヨーロッパ。バルト海を北に進んだフィンランド湾の奥深くにあるエストニアと、その対岸のフィンランド。
一昨年の年末、暫くやめていた海外への旅を再開して、ドイツのバルト海沿いの小さな町ペーネミュンデ を訪れて以来、これで連続して四度目のヨーロッパ。
意図していた訳ではないのですが、気が付けば全ての旅で「鉄道と宇宙、そして音楽と芸術」 を追い求めてバルト海沿岸の国々を順番に巡ってきました。
そして今回、一連の旅の総仕上げとして選んだ目的地がバルト海の北の果てにある国々でした。
ようやく遅い春を迎えた北欧、バルト海の国には旅を締め括るのに相応しい何があるのか…?
これから暫し御一緒に、旅の想い出語りにお付き合い下さいませ!
天燈茶房亭主mitsuto1976 拝
2013年4月27日
ヨーロッパへの旅立ちの日ですが、今日は趣が異なります。
いつもは先ず、地元九州の空港から一旦国内線の飛行機に乗って成田空港まで飛び、そこで改て出国手続きを行なってからヨーロッパ行き国際線に乗り継ぐ…という手順を踏んでいましたが、今日はいきなり福岡空港からオランダまで飛んでしまいます!
この4月から運行を開始したばかりの史上初の九州とヨーロッパとの直通便、KLMオランダ航空の福岡ーアムステルダム便に、今回初めて乗ってみることにしたのです。
成田乗り継ぎだと福岡空港から始発早朝便の成田行きに乗らないといけないので、福岡市内に前泊していましたが、福岡アムステルダム直通便だとそれも必要ありません。
自宅近くの駅から熊本駅行きの始発普通電車に乗り、熊本駅で始発の新大阪行き新幹線さくら号に乗り換えて、朝8時には福岡空港国際線ターミナルに到着。
アムステルダム・スキポール国際空港行きKLM870便のチェックイン開始時刻にも余裕で間に合います。
アムステルダム行きKLM870便となる飛行機の機材は、午前8時20分到着のKLM869便としてアムステルダムからやって来ます。
これから乗るヨーロッパの飛行機が着陸するところを見ようかなと思い、展望デッキに行ってみるといきなり空色のボーイングB777-200が滑走路に降りて来ました。
KLM869便は所定の時刻より20分ばかり早着したようです。
自分の乗る機材が無事に到着したのを見届けたので安心して、チェックイン手続きを行います。こちらの方もカウンターが空いていて、あっという間に荷物の預け入れまで完了。
さらに出国手続きも行列も出来ておらずスンナリ通過。
この時期は成田だと混み合っていて一連の手続きを終えるのに小一時間ほどかかるのが普通なのに、拍子抜けするほど素早く搭乗ゲートへ来てしまいました。福岡空港って、空いててホントに快適だなぁ!
もっとも、あまり早く来過ぎたせいで搭乗開始まで1時間半以上もヒマを持て余してしまいましたが(笑)
午前10時頃、やっと機内へ搭乗案内開始。
KLMオランダ航空は福岡空港にやって来る飛行機では最も遠くから来てるのに、搭乗スポットもゲートから一番遠い沖止めでした。
でも沖止めのおかげで、自分を乗せて飛ぶ飛行機を間近からじっくり見上げることが出来ます。
KLMの機体には個別の愛称が付いていて、コックピット下部に船の船名表示のように機体名が記載されているのですが、今日のB777-200はPont du Gard(ポン・デュ・ガール)号であることも分かりました。
Pont du Gardとはフランス南部に残る古代ローマ時代の水道橋のことだそうです。
ちなみに、福岡空港に最初に降りたKLM福岡アムステルダム便の始発便の機体はその名も「福岡」号だったようですね。
巨大なジェットエンジンも覗き込むように見ることが出来ます。
これから十数時間もの間、このエンジンがジェット噴射をし続けて、僕を超高速でヨーロッパまで連れて行ってくれます。
KLM870便は福岡空港の1本しかない滑走路が混み合っているせいで暫く地上で待たされてから、南向きに離陸。
久留米市やうきは市の上空を旋回して東に進路を取ります。
地元九州の風景を、ヨーロッパに向かう飛行機の窓から眺めるというのは何とも不思議な感覚です。
同じ空が九州からヨーロッパまでつながっているという、当たり前のことを実感するのは何故か感動的だったりしますね。
KLM870便は国東半島の北部を通過して九州を離れます。海に突き出ているのは大分県中津市の中津港ですね。
地図と見比べてみると、よく分かります。
本州上空に到達後も、どうやらこのまま日本列島に添って北上していくルートを飛ぶようです。
福岡の地理低条件を活かして、玄界灘を飛び越えて中国からゴビ砂漠上空を突っ切るのかと思っていましたが、成田便と同じような北回りルートを辿るようですね。
山陰地方の上空を飛んでいくうちに、眼下に見えた残雪を頂いたこの山は霊峰・伯耆大山でしょうか。
飛行機は巡航高度に到達して水平飛行に移り、機内もくつろぎモードとなってきました。
今日はゴールデンウィークの初日ということで団体ツアー客の利用が多いようですが、やや空席もあるようで僕の隣の席にも誰も来ませんでした。
就航したばかりの福岡アムステルダム便の利用率があまり振るわないのではないかと思うと気掛かりですが、空いているおかげでヨーロッパまで気を遣わずにのんびり過ごせそうです。
さて、機内が落ち着いてきたらそろそろ機内食の時間です。
福岡発のKLMオランダ航空の機内食の味はどうでしょうか?
→#002:KLM870便(福岡→アムステルダム)エコノミークラスの機内食に続く
行き先はヨーロッパ。バルト海を北に進んだフィンランド湾の奥深くにあるエストニアと、その対岸のフィンランド。
一昨年の年末、暫くやめていた海外への旅を再開して、ドイツのバルト海沿いの小さな町ペーネミュンデ を訪れて以来、これで連続して四度目のヨーロッパ。
意図していた訳ではないのですが、気が付けば全ての旅で「鉄道と宇宙、そして音楽と芸術」 を追い求めてバルト海沿岸の国々を順番に巡ってきました。
そして今回、一連の旅の総仕上げとして選んだ目的地がバルト海の北の果てにある国々でした。
ようやく遅い春を迎えた北欧、バルト海の国には旅を締め括るのに相応しい何があるのか…?
これから暫し御一緒に、旅の想い出語りにお付き合い下さいませ!
天燈茶房亭主mitsuto1976 拝
2013年4月27日
ヨーロッパへの旅立ちの日ですが、今日は趣が異なります。
いつもは先ず、地元九州の空港から一旦国内線の飛行機に乗って成田空港まで飛び、そこで改て出国手続きを行なってからヨーロッパ行き国際線に乗り継ぐ…という手順を踏んでいましたが、今日はいきなり福岡空港からオランダまで飛んでしまいます!
この4月から運行を開始したばかりの史上初の九州とヨーロッパとの直通便、KLMオランダ航空の福岡ーアムステルダム便に、今回初めて乗ってみることにしたのです。
成田乗り継ぎだと福岡空港から始発早朝便の成田行きに乗らないといけないので、福岡市内に前泊していましたが、福岡アムステルダム直通便だとそれも必要ありません。
自宅近くの駅から熊本駅行きの始発普通電車に乗り、熊本駅で始発の新大阪行き新幹線さくら号に乗り換えて、朝8時には福岡空港国際線ターミナルに到着。
アムステルダム・スキポール国際空港行きKLM870便のチェックイン開始時刻にも余裕で間に合います。
アムステルダム行きKLM870便となる飛行機の機材は、午前8時20分到着のKLM869便としてアムステルダムからやって来ます。
これから乗るヨーロッパの飛行機が着陸するところを見ようかなと思い、展望デッキに行ってみるといきなり空色のボーイングB777-200が滑走路に降りて来ました。
KLM869便は所定の時刻より20分ばかり早着したようです。
自分の乗る機材が無事に到着したのを見届けたので安心して、チェックイン手続きを行います。こちらの方もカウンターが空いていて、あっという間に荷物の預け入れまで完了。
さらに出国手続きも行列も出来ておらずスンナリ通過。
この時期は成田だと混み合っていて一連の手続きを終えるのに小一時間ほどかかるのが普通なのに、拍子抜けするほど素早く搭乗ゲートへ来てしまいました。福岡空港って、空いててホントに快適だなぁ!
もっとも、あまり早く来過ぎたせいで搭乗開始まで1時間半以上もヒマを持て余してしまいましたが(笑)
午前10時頃、やっと機内へ搭乗案内開始。
KLMオランダ航空は福岡空港にやって来る飛行機では最も遠くから来てるのに、搭乗スポットもゲートから一番遠い沖止めでした。
でも沖止めのおかげで、自分を乗せて飛ぶ飛行機を間近からじっくり見上げることが出来ます。
KLMの機体には個別の愛称が付いていて、コックピット下部に船の船名表示のように機体名が記載されているのですが、今日のB777-200はPont du Gard(ポン・デュ・ガール)号であることも分かりました。
Pont du Gardとはフランス南部に残る古代ローマ時代の水道橋のことだそうです。
ちなみに、福岡空港に最初に降りたKLM福岡アムステルダム便の始発便の機体はその名も「福岡」号だったようですね。
巨大なジェットエンジンも覗き込むように見ることが出来ます。
これから十数時間もの間、このエンジンがジェット噴射をし続けて、僕を超高速でヨーロッパまで連れて行ってくれます。
KLM870便は福岡空港の1本しかない滑走路が混み合っているせいで暫く地上で待たされてから、南向きに離陸。
久留米市やうきは市の上空を旋回して東に進路を取ります。
地元九州の風景を、ヨーロッパに向かう飛行機の窓から眺めるというのは何とも不思議な感覚です。
同じ空が九州からヨーロッパまでつながっているという、当たり前のことを実感するのは何故か感動的だったりしますね。
KLM870便は国東半島の北部を通過して九州を離れます。海に突き出ているのは大分県中津市の中津港ですね。
地図と見比べてみると、よく分かります。
本州上空に到達後も、どうやらこのまま日本列島に添って北上していくルートを飛ぶようです。
福岡の地理低条件を活かして、玄界灘を飛び越えて中国からゴビ砂漠上空を突っ切るのかと思っていましたが、成田便と同じような北回りルートを辿るようですね。
山陰地方の上空を飛んでいくうちに、眼下に見えた残雪を頂いたこの山は霊峰・伯耆大山でしょうか。
飛行機は巡航高度に到達して水平飛行に移り、機内もくつろぎモードとなってきました。
今日はゴールデンウィークの初日ということで団体ツアー客の利用が多いようですが、やや空席もあるようで僕の隣の席にも誰も来ませんでした。
就航したばかりの福岡アムステルダム便の利用率があまり振るわないのではないかと思うと気掛かりですが、空いているおかげでヨーロッパまで気を遣わずにのんびり過ごせそうです。
さて、機内が落ち着いてきたらそろそろ機内食の時間です。
福岡発のKLMオランダ航空の機内食の味はどうでしょうか?
→#002:KLM870便(福岡→アムステルダム)エコノミークラスの機内食に続く