民謡/梅若朝雲(駅前仙人)の徒然日記2007.1.28~

民謡&三味線の師範・釣り・料理など多趣味。

Vol. 314 水面に映ゆる 銀杏並木

2007-11-26 20:01:16 | Weblog
「唐衣 日もゆふぐれになる時は 返す返すぞ 人はこひしき」

秋にピッタリの和歌である。古今和歌集をパッとめくった所に出て来た。
100文字ほどの短い解説が付いている。また、字使いを書いてあるように再現しないといけないと思いそのように書いたが、ほんとのほんとは濁音に点が打ってあることはない。・・筈だ。・・詠み人がまたは読み人が濁音で「読むべき」なのが古歌である。

「唐衣 紐結う暮れになる時は」の掛詞であると言う。フムフム・・どちらに成っても床しい表現である。
古今和歌集といえども、全部好きな物とは限らない。いろいろだ。同じ歌でも読む時により心への響き方も違ってくる。・・実は下の句が「今ひとたびの 深雪またなむ」を探そうと思ったのだが、今の季節ならこちらの方がうんと良い。

人生のたそがれ年齢には黄色が良い。その昔はもみじと言えば「紅より紅い」色を好んだが、今となっては正反対に成る。もみじで言えば青から黄色または赤になる途中の「交織」が良い。広いスクリーン(風景)で見る際はその限りでない。

この貯水池は行きつけの歯医者の近く。昔は随分汚い環境であったが、万博時に整備された。・・それも古い話だ・・40年近く前の事だ。この貯水池、夏の盛りにはおびただしい水草に覆われていた。役所の者たちがトラックに何杯もの水草を運んでいった。あの茂りようは「富栄養の水」であることを拙者に知らしめる。

これから先、冬に向っては湖沼河川の水もまた海の水も澄み渡ってくる。どうにも成らん所もあるが・・。写真で見ると、どこか素晴らしい所に見える。以前からそれほど・・とも思っていなかったが、今日は日の光が強く殊更美しく見えたのだ・・ろう。事実悪い景色ではない。

歯医者ね・・大変や・・昔被せたのがぽっきり折れたらしく、舌に触って痛い。取り敢えず取り払って貰おうと思ったら・・サー大変。「コリャイカンワ」「・・・」「ココ治す前に反対側を完全にしてソレからコッチやナ」.「・・・」
土木工事のような改修が始まる事になる。

「総見積りは?」「コレコレシカジカ」またもや「・・・」である。知人に話すと、ソレが相場なのか大して驚きもしない。驚いたのは金銭の対価関係に変動を来たした拙者だけである。・・らしい。一生使う歯と言われてもネーー。「ソンナニ長持ちしなくていいよ」と言いたくなるのである。流石にインプラントは遠慮した。

話の辻褄は合う。たそがれ人生の話題である。
コメント (2)
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