民謡/梅若朝雲(駅前仙人)の徒然日記2007.1.28~

民謡&三味線の師範・釣り・料理など多趣味。

Vol. 296 おろし金 おろし??

2007-11-09 21:22:42 | Weblog
銅版で出来ているのはいかにも「おろし金」・・では陶器のは??。
「八ッツァンや、何て馬鹿なことを聞くのじゃ・・ソレはおろしザラザラ・・と言うもんじゃ」・・「何デンネン・・それ」・・「ザラッとした皿・・つまりザラ皿じゃよ」「???」

アチラの国にもチーズおろしがある。おろし・・コレはコレで無いと用を足さない。・・すり鉢では駄目だし、みじん切りでも用の役に立たない。
「とうとうブログネタに詰まったか??」・・と天の声・・「ナカナカ・・」と拙者。

おろしの道具で面白いものはワサビおろし。・・鮫の皮で出来ている。拙者も持っているはずが、今日、目に付かなかった。どっかの隅っこにはまり込んでいるのだらう。・・ワサビに限るが全くのスグレモノだ・・きめ細かにおろす事が出来る。
誰が考えたのか、今なら「特許ものだぜ!」・・でもないか・・。

鮫肌と言うが誠にもって言い得て妙である。鮫は肉も多いがあまり食用には向かないようだ・・が・・島根県出身の知り合い・・シイラの話で既出・・は、「食べるよ」・・・と言ってた。「そうレスか?」・・キレイな身だがアンモニア臭がするらしい。かの地では「ワニ」と言う。「延縄でぶりを釣ったら、バックリとワニに食いちぎられた・・」・・彼は元漁師であったが知り合った頃は漬物屋さんだった。

鮫/鱶(ふか)の区別は知らないが、アノ高級珍味「ふかひれ」は、これらがもたらす産物である。・・「どうしても食い気に走るのう・・」と、天の声。「ヘイヘイ」
鮫の皮の話でした。他には日本刀の柄(つか)の滑り止め・・又は鞘(さや)そのものに張りつける。・・昔の人は誠に上手に素材を使ったのだな。

コレも寄り道だ。おろし金の話。
安いものでは、アルミのがあったな・・。土生姜をおろす。上手くやらないとヒゲだらけになる。・・くるくると円をえがくようにすると細かくおりる。プラスティックのもある。陶器も・・歯が鈍いと汁ばかりになる。その上力が要る。

写真の代物は「有次=ありつぐ」作、である。知る人ぞ知る、知らんものは知らん刃物の鍛冶である。苗字は、いま出てこない。「切れない包丁は息が切れる」・・何でも切れれば良いと言う物ではない。・・おろし金もそうだ。コレでおろすとウソのようにおりる。・・ある時この歯に指が引っかかった・・スパッと切れて「まるで小さな刃物がならんで居る」・・のかと思った。キレイにおりる筈である。切れないものはこすり倒して、結果汁ばかりになるのレス。

「切れへんようになったら打ち直し出来ます・・」と言う。「???」「目を一旦全部つぶして、新たに歯を(刃ではアリマセン)起すのドス」・・京都の老舗なのレス。「3回は出来ますドス」・・と言うから一生ものだと言う事だ。詰まるところは「プロ仕様」と言うことか・・。これからダイコオロシが美味い季節だ。
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Vol. 295 立冬 冬立つ

2007-11-09 00:28:56 | Weblog
立冬と言えば「ピシッ」とした、冷たい風が頬を叩いたものだった。
今日、立冬と言うのになんと言う暖かさ。

やたらにクモの巣が目立った季節も終わり、自然は一様に冬の仕度に入る。
スズメバチの巣である。でかいよ!!。もっと大きいものは幾らもあるだろうが、数年前、我が家の軒先にぶら下がっていた物だ。
今は亡き、近所のおじいちゃんに取って貰った。拙者にはどうしようもない物だった。

恐ろしいよ!、スズメバチの大群は。何十匹も、ホントに「ブオンブオン!」と言う表現が当てはまる勢いで飛び回る。刺され所が悪かったら死に至ると言う。「わしは蜂に刺されても何ともオマヘンネン」・・と言うのが老人の口癖だった。事実、ネットもかぶらず、手袋も無しでコレを切り取ったのだ。ご承知のように茎一本でシッカリぶら下がっているのを、長い包丁で・・。取れるとなれば「壊さんと取って・・」と、勝手な事を言う・・拙者だ。

普通は、先ず煙攻め。灯油に浸した布切れを棒の先に巻き付け振り回す。炎もあるから当たった蜂は羽だけ燃えてボトリと落ちる。もっと効果的な発煙装置があるのだろうけど、コチラは田舎流だ。
この巣は切り取ったが、別のもう一回は軒板の割れ目から入り込んで中で巣を造った。外からは見えないのだ。「ダッタラ放って置けよ」・・と天の声。

そうはいかないのレス。ブオンブオン飛び回って危なくてしかたがない。そこで近くの窓から「殺虫剤」のスプレー。・・風の具合で上手く届かない。
そうだ!ガスバーナーだ!!。カセットガスボンベのバーナーでバオーーッ!と炎を送る。拙者をめがけて「コノヤローー!」と言う顔をして蜂が来る。バオーーッと炎を向けるとボトボト落ちる。

やったぜ!・・罪もない蜂だが、もっと他で営巣してくれたら、こんな殺生をしなくて済んだのに・・と自分に言い訳をする。?????煙が・・軒板からうっすらと煙が・・ワオーーッ!!一大事。バケツに水を汲んで、杓で必死に掛ける。
脂汗が・・怖かった・・ホントにゾッとした。アレで家が焼けていたらどうなる事か。

山道を歩いていて蜂に襲われた・・と言うニュースも時々聞く。頭を狙って来るらしい・・ね。
一説には「熊」が蜂の巣をよく狙うらしい。蜂の子が格好の蛋白源なのかも知れな
い。・・そこで黒いものが「敵」であると確信して襲うのだ・・と。だから蜂退治の仕事人は大抵白尽くめだ。ウソかホントかは知らない。熊の居そうにない地域でも人は襲われる。・・が又、熊と言うものも大抵の所には居るものらしい。

「昆虫食」の習慣も古い日本には当然あったようだ。イナゴ位しか思いつかないが、あれは「おかえび」だって。「蜂の子」はご馳走だったそうだ。2年ほど前に亡くなった友人(岡山県人)が「子供の頃は良く食べた、ほんまに美味しいンやで」と言っていた。テレビでもやってたな・・ついこの前・・炊き込みご飯だった。・・拙者はと言えば・・「どうかゴカンベン下さい」・・の方だ。

「食え!」と言われたら、天の声にでも逆らう・・だろう。
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