大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

亞冠小組賽第5輪 大阪鋼巴 1-1 墨爾本勝利

2011-05-05 22:23:42 | ガンバ大阪
昨日の今頃はメルボルンでいったれいったれ~と叫んでいたのが遠い昔のことのようですがw、今日無事に帰国致しました。

昨日は試合が終わり、スタジアム近辺でのレストランで仲間内で食事した後に、これまたスタジアム近辺にとっていたホテルの部屋に戻って、現地のFOX SPORTSの速報を見たら、2つのPKがturned down(拒絶)されて勝ちを失った論調になっていたのは違和感があったな。槍玉に上がったのは、前半加地さんのハンドの場面と後半藤ヶ谷が引っ掛けた(ように見えた)ダイブの場面だけども、個人的には身内の立場を離れてもPKは取りにくかったように思える(もちろんPKに値するプレーだったら味方の反則でも認めますけどもね)。前者は、Jでもよくあるんだけども、手にボールが触いれていても、故意ではないと主審が判断したら流す傾向にあるものだし、後者については下手くそな審判ならPK取っていたかもしれないけども、リプレイで見たら明らかにダイブだった。

まあ、あちらの立場に立てば、審判に対して苦言を言いたくなる気持ちが判らないではないが(ただ、それならこちらはオフサイドに甘かったバクスタ側の副審には言いたいんだが)、自分たちで勝負を決められるチャンスは何度となくあったのにそれを決めきれなかったという問題の本質を覆い隠してしまうんじゃないかと思うんだけどもね・・・

まあ、そんなんだから、負けてもおかしくない試合を引き分けで終えて勝ち点拾えたのは良かったかな、と(チェジュに首の皮一枚残してしまったというのはあるけどもね)。天津が勝った為に、次節は天津に勝たないと一位通過は望めないという状況には勝とうが引き分けようが代わりはないわけだし。もし昨日の試合勝つとしたら相手の猛攻を凌いだ後に試合終了間際に勇人からのクロスを明神が頭で合わせて決めるというパターンしかなかったと思うが、後半は攻めてがなかったな・・・

難しい試合になることは大体予想できていた。相手のベテランDFのケビン・マスカットが現役最後の試合であるということ(それでも、ガンバの応援席に来ていたシドニーとアデレードのサポが試合後の場内一周して来た際にも彼にブーイングしていたのには引いたわw ここまでやるかって)。これはモチベーションの高さもさることながら、引退間際の選手が正に燃え尽きる直前のロウソクのごとくボワッと大きく燃える形で完全燃焼するパターンが予想されたからだ。そして、対戦相手のメルボルンもさすがにやり方を変えてきた。4-4-1-1のフォーメーションにして、セットプレーで先制してからはハーフウェイ付近まで引いて前プレを封印して中盤をコンパクトに保って、奪ったらショートカウンターを仕掛けるというやり方。GKがパントをかなり長く蹴って来たように、縦へ長いボールを入れる形も混ぜてガンバが嫌がる形をやって来たのは新しい監督の指示によるものだろう。ただ、縦ポンといってもこの間の大分みたいに徹底したものではなく、基本はサイドの突破に頼るやり方だったので助けられた部分はあったけどもね。

そうなると、オージー対策というのを少し見直す必要があるかな、という気はしてきている。ヤットなんかはCKでショートコーナーを多用していたのは、高さでは勝てないという理由からなのは判るんだけども、後半最後のCKでも中途半端なショートを選択して相手に詰め寄られてゴール前に上げられなかったのを見ると、どこかこの選択が逃げのような感じがしたのは筆者だけだろうか?やはり、上もあるから下も生きるということであって、今までのオージー対策は相手を相手の土俵に上げないということだったけども、これからはオプションとしてある程度相手の土俵に上げさせられたらどうするかとか、あるいは自分たちの土俵に引きずり込む形で相手の土俵にも敢えて立つとかいうようなことも考えないと行けないのかなあ、とふと思ったりもしたんだけども。

面白いのは、宇佐美に対する評価が日豪で分かれていたことか。今朝も飛行機を待つ時間に、カメラマンの某氏に聞いたのだが、試合後の会見で豪州メディアが宇佐美は良かったのになぜ替えたのか、という質問が出たのにカントクが目を丸くしたらしい。この辺は双方でのサッカーを見るポイントの相違に基づくものじゃないかと(こちらの応援席でも、宇佐美良かったという声が出ていたらしいが)。

つまり、ボールを持っていた時に宇佐美は何かをやってくれるという才能の片鱗を見出しやすく、部外者は彼を評価するのだが、オフ・ザ・ボールの動き出しの部分とかにおいて課題が残るから身内としては辛口になるといったところか(そういえばこういうタイプの人って前にも居ましたけどもね)。まあ、オーストラリアのサッカーの母体ともいうべきイングランドなんかでも基本足元で受けるスタイルが基本になっているんだけどもね・・・

ただ、宇佐美がそういう選手だとしたらもう少し我慢して使えないかな、とも思ったりもする。こちらからすると宇佐美が消えているように感じていても、相手から見ると依然嫌な感じがするという選手がいるんだけども、こちらが良くないと思って替えたら、実は相手から見ると助かったというケースがよくあるけど宇佐美なんかは正しくそれに当てはまるかもしれない。これは自軍のベンチと相手のベンチとの間にある温度差で、筆者はこれを「長嶋清幸現象」と野球に喩えてみたりもするw いや、こんなところで昔の野球の例を引き合いに出して申し訳ないけども、カープにいた長島って大体6,7番を売っていて打率も2割2-5分程度だったけども、大事な場面で打ったりする勝負強さというか嫌らしさが相手側の記憶の残像に残っていたわけ。ある試合での巨人戦で桑田が投げていた試合だったけども、9回の最後の打者で長島という場面で代打に山崎隆造が出てきた。この時広島ベンチの判断は、今日の長島では全くタイミングが合っていないというものだったんだろうけども(それはそれで否定は出来ないが)、桑田からすればそのまま長島が出てきた方が余程嫌だったんじゃないかと思える場面だったことを覚えている。話が大きくそれてしまったけどもw、相手に与える驚異とかいうものを考えたら宇佐美ってもう少し上手く使えればなと思うんだけども、それには左へ流れるアドとプレーエリアがかぶることが問題かな・・・

色々とウダウダ書いてしまったけども、今回の遠征はなかなか有意義なものだった。街中をぶらぶらしていて、現地の物価水準を見てみようとふらりと入った百貨店マイヤーでは、オリビア・ニュートン・ジョンが健康にいい料理本の出版記念サイン会しているのに出くわしたんで、本を衝動買いして本人にサインしてもらいました。あ、現地グルメとかについては、ACLアウェイ遠征のマスターの遠征記をご参照下さいw