大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

長居へ行って、改めてラウンド16でダービーをやることを誓う

2011-05-10 23:49:09 | ACL/A3
試合の途中から山東のサポが、「加油!」の他に叫んでいた言葉は、「進攻(ジンゴン)!」というもので、これは単純に攻めろ!、と言っているものだ。つまり、先制を許してしまったら後は点を取るしかないんだけども、それでもセレッソのペースで試合が進んでしまうもんだから、選手らにはもっとお前らこっちで遊べ、という叱咤激励のものだろう。ただ、中国語が判らない人たち、特に後半山東のゴル裏を背に受けていたセレッソのGKなんかは、なんで彼らが自分の名前をしきりに呼んでるんだろうと思ったんじゃないかw

試合の方はと言えば、Jリーグではセレッソ対策の定番となったボランチにプレッシャーを掛けるといったことすらせずにいた山東に対して3列目あたりからどんどんと長いフィードを繰り出して山東のラインを押し下げてからポジションチェンジをセレッソの中盤の選手らが行うのを見て、ACLではJみたいに研究されていない分、事故での失点がなければまあセレッソが負けることのない試合だったと言えるかもしれない。一方の山東ってフラットな4-4-2だったけども、サッカー自体が極めてオーソドックス過ぎて、局面局面(特にサイドで)においてセレッソの選手らに囲まれてしまい、サイドバックもさして上がって来ない状況を見ると、あまりにもまとも過ぎてしまって何も出来ないままに終わったとも言える。まあ、中超だとポジションを均等に配した中での一対一の場面では個人能力の高さで上回れるのかもしれないけども、ACLでは個の能力では上回れないどころか、局面で数的不利に陥ってしまう。そしてセレッソの弱点を掴めないどころか、リードされていても前からのプレスはなく8枚ブロックで引いて守っている状況とまで来たら、本当に逆転する気があるの、と疑ってしまう。まあ、イバンコビッチが事実上の解任という形になってしまったので、策を考えられる人が居なくなっているというのもあるんだけどもねえ・・・

こういうのを見せられたら、やはりACLのシビれる状況でダービーをやりたいと思ってしまう。まあ、カニ味噌餃子を食べたがっていたセレサポさんには残念ですがw それは別の機会にして下さいw

さて、明日の試合の天津は、なんと移動に13時間もかけて来たらしい。何でも乗る予定だった飛行機の到着が遅れ、更に出発も遅れてしまって、朝5時に天津を出て、北京から10時の便に乗る予定が数時間遅れて、関空到着は夜の6時過ぎだったとか(それでその日回復トレは出来なかったとか)・・・今回は河南のケースから学習したのかどうか判らないけども、割といいホテルに泊まっているから、文句言われることはないか。相手の監督はアウェイだからこそ、ヤオミンや劉翔のようなヒーローが出てくるんだとか訳わからんこと言うてはりますが、74年オレンジ軍団の元戦士が言うコメントでしょうか?w

まあ、ポイントはダーバオとスンヨンのサイドのマッチアップかな。スンヨンはJリーグよりはACLでの方がまだやれていると思うんでそちらに期待しましょうかね。


浦和はなぜ真逆のスタイルを選択したか、という背景についての考察

2011-05-09 23:18:57 | サッカー全般
監督を交代させるに当たって、とりあえず考えないと行けないのは、前任者がやって来たことをどこまで継承するのか、あるいは、継承せずに全く違う路線を突き進むのか、ということではあるんだけども、全く真逆のスタイルを選択してしまった例が、今季に入ってからの浦和ではある。ペトロがやっているサッカーについて今ここで論評する気はないんだけども、ここで考えたいのは、浦和がなぜフィンケからペトロへと監督を交代させて、時計の振り子を正反対の方に振ってしまったのかということである。

浦和の内部についてはあまり詳しくはないけれども、部外者から見て考えられる理由というのは、少なくとも浦和のフロントはフィンケのサッカーに対しては不満を持っていたということだろう。それは結果を出していなかったということもさることながら、彼のサッカーのスタイルそのものに対しての不満も持っていたということが考えられる。狭いスペースで人数が集まってのパス廻しで狭いスペースを突破していこうとするが故に広くオープンなスペースにサイドチェンジというのが少ないというのが大体のフィンケサッカーのイメージだったけども、それは得てして相手に人数を固めて守られるとドン詰まりを起こしやすいものだった。まあ、こういうサッカーって大阪のどこかのチームを見慣れていれば判るけども、なかなか相手の守備網を打ち破れ無い時にはすんごくイライラさせられるわけですw

だからこそ、新監督を探す時にいくつかの候補があった中で敢えてペトロにしたという理由は、単純にOBだからという理由(まあ、それもスポンサーやサポを納得させる為の理由でもあるが)というだけではなく、幾人もの候補者と面談を重ねていき、フィンケ時代の試合のDVD等も見せながら、貴方ならどんな処方箋を持っているかと尋ねた中で、私ならこうしますという方法論を候補者が提示する中で決定したのだと推測するのだが、今回の場合ペトロのそれがフロントが求めていたものに一番マッチしていたのかもしれない。つまり、浦和のフロントはもっとピッチを広く使えるサッカーを志向する人物に託したかったんじゃないかという風に思えるわけです。もっとも、そうしたサッカーというのは高い個人能力というのが前提にあって初めて成り立つものではあるんだけども、浦和には日本でもトップレベルの選手らが揃っているし、足りなければ補強で更に必要な戦力を揃えればいいと考えていたのかもしれないわけでそれが今年の補強に繋がっている。逆に言えば、フィンケのように狭いところでパス回しをして数的優位を創りだすやり方というのはどちらかと言えば弱者のサッカーだと考えていた節がある。

もちろんこれは私自身の憶測にしか過ぎないのだけども、そう考えるのが、今回の真逆交代の真相としては、当たらずと言えども遠からずというところだとは思いますけどもね。これは、理由は違うけども、代表監督の人事でも、ガチガチの管理主義者だったトルシエから全く約束事を設けなかったジーコに替わったのと経緯は似ているわけで(それでブッチーはドイツ惨敗後に、その両者の真ん中ぐらいの人物がジーコの後にはいいと考えたらしくて、そこでオシムに白羽の矢を立てたとか。ちなみに、彼はトルシエ-オシム-ジーコの順番の方が良かったと回想している)。

ただ、監督を替えてみて初めてフィンケのやり方にもある程度理にかなっている部分というのもあったのだと再認識しておられる人がいるかもしれない。サイドチェンジがなぜ少なかったのかと言えば、サイドチェンジは余程の精度がなければ、取られるばかりか逆サイドにおいて人がいない為に却ってピンチを招く可能性があるからだし、狭いところでパス回しをするのは確かに取られるかもしれないが、取られてもすぐに切り替えて取り返す為のプレスがかけやすいからだといったようなところが判るかもしれない(実際そういう形で高い位置でのプレスがハ
マることがフィンケ時代にはあった)。

だからまあ、監督を替えるにしても、フィンケがやって来た基本的なスタイルはある程度残しつつも、その上で縦にボールを入れるだとかいうような、味付けを加えられるような監督を選んだ方が良かったかもしれない。まあ、シーズン始まったばかりでその後持ち直す可能性があるとはいえ、今のやり方を指揮官がかたくなに続けるとなると?を付けざるを得ないわけで。

ただ、浦和や日本代表のケースから監督人事について学ぶとしたら、前任者のやってることを否定するのではなく、ある程度認めつつもそこから少し変えていくというベクトルで監督を選択した方がいいということかもしれない。

亞冠小組賽第5輪 大阪鋼巴 1-1 墨爾本勝利

2011-05-05 22:23:42 | ガンバ大阪
昨日の今頃はメルボルンでいったれいったれ~と叫んでいたのが遠い昔のことのようですがw、今日無事に帰国致しました。

昨日は試合が終わり、スタジアム近辺でのレストランで仲間内で食事した後に、これまたスタジアム近辺にとっていたホテルの部屋に戻って、現地のFOX SPORTSの速報を見たら、2つのPKがturned down(拒絶)されて勝ちを失った論調になっていたのは違和感があったな。槍玉に上がったのは、前半加地さんのハンドの場面と後半藤ヶ谷が引っ掛けた(ように見えた)ダイブの場面だけども、個人的には身内の立場を離れてもPKは取りにくかったように思える(もちろんPKに値するプレーだったら味方の反則でも認めますけどもね)。前者は、Jでもよくあるんだけども、手にボールが触いれていても、故意ではないと主審が判断したら流す傾向にあるものだし、後者については下手くそな審判ならPK取っていたかもしれないけども、リプレイで見たら明らかにダイブだった。

まあ、あちらの立場に立てば、審判に対して苦言を言いたくなる気持ちが判らないではないが(ただ、それならこちらはオフサイドに甘かったバクスタ側の副審には言いたいんだが)、自分たちで勝負を決められるチャンスは何度となくあったのにそれを決めきれなかったという問題の本質を覆い隠してしまうんじゃないかと思うんだけどもね・・・

まあ、そんなんだから、負けてもおかしくない試合を引き分けで終えて勝ち点拾えたのは良かったかな、と(チェジュに首の皮一枚残してしまったというのはあるけどもね)。天津が勝った為に、次節は天津に勝たないと一位通過は望めないという状況には勝とうが引き分けようが代わりはないわけだし。もし昨日の試合勝つとしたら相手の猛攻を凌いだ後に試合終了間際に勇人からのクロスを明神が頭で合わせて決めるというパターンしかなかったと思うが、後半は攻めてがなかったな・・・

難しい試合になることは大体予想できていた。相手のベテランDFのケビン・マスカットが現役最後の試合であるということ(それでも、ガンバの応援席に来ていたシドニーとアデレードのサポが試合後の場内一周して来た際にも彼にブーイングしていたのには引いたわw ここまでやるかって)。これはモチベーションの高さもさることながら、引退間際の選手が正に燃え尽きる直前のロウソクのごとくボワッと大きく燃える形で完全燃焼するパターンが予想されたからだ。そして、対戦相手のメルボルンもさすがにやり方を変えてきた。4-4-1-1のフォーメーションにして、セットプレーで先制してからはハーフウェイ付近まで引いて前プレを封印して中盤をコンパクトに保って、奪ったらショートカウンターを仕掛けるというやり方。GKがパントをかなり長く蹴って来たように、縦へ長いボールを入れる形も混ぜてガンバが嫌がる形をやって来たのは新しい監督の指示によるものだろう。ただ、縦ポンといってもこの間の大分みたいに徹底したものではなく、基本はサイドの突破に頼るやり方だったので助けられた部分はあったけどもね。

そうなると、オージー対策というのを少し見直す必要があるかな、という気はしてきている。ヤットなんかはCKでショートコーナーを多用していたのは、高さでは勝てないという理由からなのは判るんだけども、後半最後のCKでも中途半端なショートを選択して相手に詰め寄られてゴール前に上げられなかったのを見ると、どこかこの選択が逃げのような感じがしたのは筆者だけだろうか?やはり、上もあるから下も生きるということであって、今までのオージー対策は相手を相手の土俵に上げないということだったけども、これからはオプションとしてある程度相手の土俵に上げさせられたらどうするかとか、あるいは自分たちの土俵に引きずり込む形で相手の土俵にも敢えて立つとかいうようなことも考えないと行けないのかなあ、とふと思ったりもしたんだけども。

面白いのは、宇佐美に対する評価が日豪で分かれていたことか。今朝も飛行機を待つ時間に、カメラマンの某氏に聞いたのだが、試合後の会見で豪州メディアが宇佐美は良かったのになぜ替えたのか、という質問が出たのにカントクが目を丸くしたらしい。この辺は双方でのサッカーを見るポイントの相違に基づくものじゃないかと(こちらの応援席でも、宇佐美良かったという声が出ていたらしいが)。

つまり、ボールを持っていた時に宇佐美は何かをやってくれるという才能の片鱗を見出しやすく、部外者は彼を評価するのだが、オフ・ザ・ボールの動き出しの部分とかにおいて課題が残るから身内としては辛口になるといったところか(そういえばこういうタイプの人って前にも居ましたけどもね)。まあ、オーストラリアのサッカーの母体ともいうべきイングランドなんかでも基本足元で受けるスタイルが基本になっているんだけどもね・・・

ただ、宇佐美がそういう選手だとしたらもう少し我慢して使えないかな、とも思ったりもする。こちらからすると宇佐美が消えているように感じていても、相手から見ると依然嫌な感じがするという選手がいるんだけども、こちらが良くないと思って替えたら、実は相手から見ると助かったというケースがよくあるけど宇佐美なんかは正しくそれに当てはまるかもしれない。これは自軍のベンチと相手のベンチとの間にある温度差で、筆者はこれを「長嶋清幸現象」と野球に喩えてみたりもするw いや、こんなところで昔の野球の例を引き合いに出して申し訳ないけども、カープにいた長島って大体6,7番を売っていて打率も2割2-5分程度だったけども、大事な場面で打ったりする勝負強さというか嫌らしさが相手側の記憶の残像に残っていたわけ。ある試合での巨人戦で桑田が投げていた試合だったけども、9回の最後の打者で長島という場面で代打に山崎隆造が出てきた。この時広島ベンチの判断は、今日の長島では全くタイミングが合っていないというものだったんだろうけども(それはそれで否定は出来ないが)、桑田からすればそのまま長島が出てきた方が余程嫌だったんじゃないかと思える場面だったことを覚えている。話が大きくそれてしまったけどもw、相手に与える驚異とかいうものを考えたら宇佐美ってもう少し上手く使えればなと思うんだけども、それには左へ流れるアドとプレーエリアがかぶることが問題かな・・・

色々とウダウダ書いてしまったけども、今回の遠征はなかなか有意義なものだった。街中をぶらぶらしていて、現地の物価水準を見てみようとふらりと入った百貨店マイヤーでは、オリビア・ニュートン・ジョンが健康にいい料理本の出版記念サイン会しているのに出くわしたんで、本を衝動買いして本人にサインしてもらいました。あ、現地グルメとかについては、ACLアウェイ遠征のマスターの遠征記をご参照下さいw


試合当日朝メルボルンにて

2011-05-04 06:20:57 | ガンバ大阪
大阪からメルボルンまでゴールドコースト経由で来たけども、長かったな・・深夜便の機内ではほとんど寝られず、ゴールドコーストからメルボルンまでのトランジットで潰した6時間も長かった。一度市内に出てもよかったかもしれないが。

オーストラリアに着いて驚いたのは、物価が日本よりやや高めであること。これは、ここ数年政府のインフレターゲットの政策による物価上昇や豪州ドルの金利上昇などと色々な要因があるのだろうけども、日本のようにデフレ放置で、物価が上がらないけど給料もあがらない(どころか下がりつつある)のとどっちがいいのか考えさせられる。これはお互い一長一短あるからどちらがいいかとは一概に言えないけども。

ただ、それは結局住んでいる人たちの幸福をどこに基準を置くかにも関わるだろう。たとえばメルボルン市内を昨日少し回ったが、夜6時以降になるとほとんどの店が閉まってしまう。私が泊まるホテルの受付も、チェックインしようとすると、ちょうど受付が休憩時間でその間待ちぼうけを食らった。確かに利用者にとっては不便この上ないんだが、こちらの都合を優先しすぎると、今度はその仕事に従事する人たちに労働負担を強いるという側面があるわけで。サービスを利用する側も仕事の上ではサービスを提供する側に廻るということになるのだから、不便さはある意味ワークライフバランスを維持する為の代償とも言える。そして物価の高さというのも人々が安定した生活をそこおそこの競争で暮らしていく為のコストとも言えるわけです。現に中国へ行くと物価は安いと日本人は感じるけども、働く人の人件費は決して高くはないわけだし。

いずれにしても、ACLアウェーで海外へ遠征するというのは自分の国と違う側面を見ることで、日本を外から見つめなおす機会を与えてくれると言えるでしょう。

さて、メルボルンの気候は晩秋といったところで上にジャケットがないと少し冷える気候か。今晩は存分にガンバをサポートします!

トルシエさーん、帰国しなければいけない私用ってなんですかあ?

2011-05-01 22:15:31 | 中国サッカー
中超は5節を消化したけども、4節は延期になった深センレッドダイヤモンズは、結局今回も負けて開幕からダントツの最下位。で、なんとトルシエ監督が「私用」を処理する為に一旦フランスに帰国したというんだけども、中国メディアの皆さんの手にかかると色々な憶測を読んでオモロイことになってますなw

単に成績不振で解任するならば、そんなまどろっこしいことせずに三下り半を突きつけてやればいいとは思うんだし、後任監督のめどが立たないのならば、しばらく身内で代行を立てておけばいいんだけども、わざわざフランスに帰ったということになると、深センのクラブ事情だけでなく、トルシエ個人の事情というのも絡んで来ているんだろうな、と勘ぐったりもするけども。

ただまあ、本当にフランスに戻っているんなら、田村修一氏あたりが彼と接触してもおかしくはないんだけども・・・それは彼個人が名を連ねているかもしれないサイドビジネスに関するものなのだろうか(あ、これはあくまでも憶測でしかないんだけども)?この人の収入源というのが、今の監督業の他に、名前は残しているFC琉球の総監督としてのアドバイザー給料(まあ、これは大した額ではないだろうけども)に、日本代表関連の評論の仕事、そして多くの元アスリートらがやっているように(日本で言えば特に野球選手がやっている)、どこかの会社の役員として名義を貸していることでその会社から給料貰っているというヤツで、トルシエはフランスで何かそういうものに足を突っ込んでいるのかな、と思うんだけども。

とはいえ、そうしたビジネス関係だったとしても監督業を放り出してまで帰るものではないだろうし、今回はあくまでもクラブ側からの一方的な発表でしかない。こういう時こそ田村さんがフランスで彼の近況をキャッチしてくれると真相が明らかになるんだろうけどもねw

大分の試合を見に岡山まで行ってきた

2011-05-01 07:09:17 | サッカー全般
昨日はJ2の岡山-大分戦を見に岡山のカンスタへ行った。カンスタっていうのは早い話桃スタのことだったんだけども、ここでかつて浦和との試合をガンバ主催でやっていたのが今では信じられないけども・・・スタジアムの雰囲気はなかなかよかった。スタジアム外にあるファジフーズのグルメは充実していた。まあ、ホルモン焼きうどんはもう少しピリ辛の方がビールに合っていたんだが(何贅沢ぬかしとんねん)、焼き鳥のタレ味は美味しく頂きました。

岡山のチームとしての方向性はJ2版広島といったところだろうか?ストヤノフが入ったことでやろうとしているサッカーは正に3-6-1の広島型だし、スタンドの応援にしても広島のチャントを一部取り入れたりしているのを見るとそうした意図を感じるのだが。それが定着すれば、今後広島との人的交流というのも望めるようになるわけだけども。ちなみに、ガンバから岡山行った選手はというと、ファジサポさんに聞いたところ、植田は身体能力は高くてもポカが多くてCBどころかSBでもボランチでも使えない状態で、辛うじてネクスト行きは免れているらしく、三木に至ってはJFLよりも下のネクストに行った状態らしいが・・・

試合は大分サポの知人らと一緒に大分の応援席の側から見ていたけども、0-0ながらなかなか見ごたえはあった試合だった。開始早々、大分はサイドから仕掛けてチャンスを作ろうとするものの、途中から岡山に対応されて、つなぎもままならなくなると、岡山が今度はペースを握り、左から右へ対角線のサイドチェンジを織り交ぜ(これも広島のサッカーでは見慣れた光景だ)、大分の左SB安川のところを再三脅かすもののフィニッシュがままならない。すると、今度は大分がつなぐのを諦めて縦ポンに活路を見出そうとする。まあ、デカと前俊の2トップだと必然的にそうなるんよね・・・パスサッカーやろうにも前で当てるターゲットが居ないわ、中盤では岡山のプレスに狙われるわ、となると後はロングボールを裏に蹴り出すしかないということなんだけども、これが結局岡山の選手たちに長い距離を走らせることとなって、最後岡山から足がつる選手が続出した。

まあ、ター坊自体こういうサッカーにするというのは不本意なんだろうけども、相手に応じて戦い方を変えたという臨機応変さは評価しよう。GKの清水のフィードなんか見ていると、周作もそうだったけども、大分ってフィードの上手いGKを輩出しているのには感心するんだけども、その清水のフィードがカウンターの起点にはなっていたんよね。

ただ、最後刀根アウト池田インという意図はなんだったのだろう?現地で交代場面を目撃した当初は、DFラインを一枚削って3バックにして、安川を一列上げ、更にジョンハンを玉突きで一列上げて3-4-3にしようとする意図があったんじゃないかと思ったんだが、見た限りそんなに大きな変化が現れなかった。とすると、刀根のコンディションの問題なのか、それとも岡山の左サイドの攻撃に対するテコ入れだったのか・・・リスクを冒して勝ちに行くぞ、というメッセージがそこでもっと現れていれば良かったんだけどもね・・・結局はお互い決め手を欠いてのスコアレスドローで試合終了。

とはいえ、試合後挨拶に来た大分のゴル裏からは拍手が出て、「気持ちが見えていた」という声が出ていたように、よく戦っていたとは思う。前節と比較した場合で言うと、裏にスペースがあるかないかというのが大きな違いだったように思える。つまり、ホームで戦う時に引いて来る相手に対してどう戦うか、というのが課題なんだが、これはどんなチームでも難しい問題だ。J1時代からは前に出てくる相手に対しては割と戦い方がハマっていたわけで、ガンバとの最後の5年間の対戦が外弁慶だったのがその最たるものではあったんだけどもね。それでも、大分は去年よりはまだサッカーになっている、というのが一つの希望だろう。あ、ファンボさんFCソウルの監督も辞めたんだっけ?この人はトップチームの監督には不向きだけども、ユースにおいては育成に定評があったらしいが・・・まあ、この人の話題はこの辺までにしておこうw