福田の雑記帖

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東京五輪・パラリンピック2021(24) 傷だらけの五輪(6) 開催後の状況

2021年07月28日 11時27分37秒 | 時事問題 社会問題
 傷だらけの五輪が開幕した。
 今まで沈黙を保っていたアスリート達は堰を切ったようにはつらつとプレイしている。この面だけとれば開催も是となるが、それに至るまでの非科学的な判断は責められなければなるまい。

 東京のCOVID-19感染者数はいまだにうなぎのぼり。しかも、変異株が隆盛、若者が感染者の大半を占めている。
 対コロナ対策として人類が成し得ていることは3蜜の回避とワクチンだけ。都会の社会的文化、人々の生活は3蜜によってもたらされているのだから、現実には予防は困難である。

 マスク、フェイスシールド、アクリル板・ビニールカーテンの遮蔽の効果は微々たるもの。治療薬はまだまだ有効なものはない。
 唯一の朗報はワクチン。その中で、中国製、ロシア製のワクチンの効果には疑問があるようだ。もともと両国の統計は初めから信頼性が低いから驚きはない。

 ファイザーを代表とする欧米製のワクチンは変雄株にも80数%の効果があるとされる。

 だから今のところ3蜜回避とワクチンしかない。
 ところが、五輪開会後東京は3蜜回避どころか人流はますます増えている・

 現在、都内の新規感染者数は3千人超となった。今後はうなぎのぼりに感染者が増えていく。これは専門家の多くが指摘していることである。関係者は危機感をあらわにする。

 都内の某病院では都の要請で4月にコロナ病床数を8床まで増やしたが、既に半数が埋まった。看護部長からは「これ以上増やせば人繰りは難しい」と報告を受けている、という。入院患者が8人を超えると外科系の医師が応援に入ることに。そうなれば通常診旗の制限につながってしまう。この例でもわかるように、COVID-19入院患者が増えるとあらゆる医療が影響を受けてしまう。第4波の大阪府のように、必要な医療を受けられずで亡くなるケースが相次ぐといった医療崩壊も現実味を帯びる。

 国や体も手をこまねいていたわけではない。労働省は3月、第3波や変異株を考慮して病床確保計画を見直すよう都道府県に要請、全国の保病床数を約3万床から約3万7千床まで増やした。東京でも千以上増の約6400床(7月2日時点)を確保した。しかし人手が足りない。

 五輪前後からの都民の感染急増に対して、IOCバッハ会長、菅首相とも五輪は関係ないとコメントしている。

 政府対策分科会・尾身会長は最も重要な危機に直面していると指摘している。尾身会長はかなり遠慮がちに政府の対応を責めているが、首相には危機感が伝わっていない。

 さて、総裁選挙が話題になりつつある。菅首相は続投の考えだが、その動きについても注目せざるを得ない。ただ、代わる後継者が見えてこない。
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