福田の雑記帖

www.mfukuda.com 徒然日記の抜粋です。

クラッシック音楽会のセクハラ、パワハラ問題

2021年07月16日 18時05分57秒 | コラム、エッセイ
 具体的に名前はあげないが、最近、著名な音楽家、声楽家、指揮者、オペラ指揮者などからの暴言とかセクハラを受けたと言うニュースが見られるようになった。
 クラシック音楽界も蓋を開けてみればパワハラ、セクハラがはびこっていたことが示されている。
 考えてみればはっきりとした格差社会であり、今まで明らかにならなかったことの方が異常である。

 これから音楽家になりたい若手、特に女性はそれを意識して対応しなければならないだろうし、実態はわからない部分があるが、今活躍している女性達のうちの一部であろうがキャリアを積むためにその誘いに乗るしか無かったのかもしれない。こんなことは考えたくもないが、格差あるところにハラスメントが生じるのは人の常でもあった。
 権力を持った者が自分の立場を利用してハラスメントする事は二重の意味で脅しになる。芸術性の差の指摘はやむないとして、誘惑を断る事でキャリアに悪い影響が出るという恐れもありうる。性被害を受けても、将来への不安のためと口止めされている事で被害者は行動できない。

 私は被害者の立場に立つことはできない。常識的であるが、女性はいつでも証拠を用意できるようにしたり、断る勇気が必要だろう。

 2017年11月、ノルウェー最大紙アフテンポステンに、音楽業界での性暴力に改善を求める706人の女性からの連名抗議文が掲載された。 クラシック音楽界の女性歌手295人も、業界で広がるセクハラ被害に対して連名抗議文を公開した。 両業界から合計で30の詳しい被害エピソードが匿名で公開されている。
 プロデューサーに性行為を強要された例では、抵抗すると「お前はこの業界から消えるぞ」 と脅した例もある。ノルウェー音楽家団体は、緊急対策の必要があるとして、セクハラや性被害を体験した会員は団体弁護士に連絡をするように呼び掛けている。
 隣国スウェーデンでは、スポーツ界でのセクハラ被害やなどを2290人の女性が連名で抗議した。
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2 コメント

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プロ音楽の世界にも厳しい背後事情があるのですね… (原左都子)
2021-07-20 20:30:52
実は私も2,3年前にプロフルート奏者にフルート指導を受けた経験があるのですが。
もちろん私の演奏が下手過ぎたのが一番の理由でしょうが。そのプロ女性がいつもいつも我が演奏を怒り顔でぶった切るのです… 
こちらは素人の立場での講習であるのに、指導者からのダメ出しの連続に耐え切れず2年で終了したとの結末でした。
クラシック音楽界での格差がセクハラ・パワハラに繋がっているとの事実こそが、今後の音楽界の成長阻止に繋がるであろうとしても。
私のような素人は一体誰に音楽を教わればいのかと、途方に暮れそうです…
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Unknown (FUKUDA)
2021-08-22 06:10:25
 私は誰かに教わることは大嫌いです。そのことの重要性はわかっていながら素直に指導を受ける気持ちにならなかったのです。その背景は人間関係の構築が下手だったから、構築する気が乏しいからだ、と考えます。気楽に聞ける間柄の方からちょっとコツを聞く程度でした。大学入学時に管弦楽部に入ったのですが先輩からヴァイオリンを3け月ほど指導を受けました。その後は教則本と、みんなの弾く姿を参考にしました。チェロに関しては教則本とロストロポービチの演奏したレーザーディスクを参考に格闘しました。結果としてはともに失敗でした。全然上手くならなかったのです。やはり、謙虚に、耐えつつ正当な技術を学ぶべきだったと反省しています。それでも必死に頑張ったことは、私の心の拠り所になっています。 

 音楽でもそれぞれ求める到達点は異なります。その辺を理解してくれる指導者が見つかればいいのでしょうが、なかなか難しいでしょう。
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