世界人口は81億1900万人 前年より7400万人増えた。
世界ではすべての人が食べるのに十分な食料が生産されている。
しかしながら、以下の如くの問題を抱えている。
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●9人に1人が飢餓状態にあり、
●3人に1人が何らかの栄養不良に苦しんでいる。
●世界では、年間で約920万人の子どもが栄養不良で死亡。
●不均衡な資源配分と経済的な格差が原因で発展途上国では食糧を十分に調達できない。
●気候変動による生産の減少、紛争、経済危機などの影響が大きい。
●先進国の肉食は世界の食糧危機に寄与。
●「菜食主義」は「農地の有効利用、水やエネルギーの使用を最小限にするなど環境保全、温暖化に寄与する。
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日本の食料廃棄の問題
国内の穀物需要は約3,300万トンであるが輸入は約2,400万トン 。カロリー計算では食料自給率は39%。
国内の穀物需要は約3,300万トンであるが輸入は約2,400万トン 。カロリー計算では食料自給率は39%。
この厳しい国際的食糧事情の中、我が国の食料輸入量が果たして適正なのか問われるところ。現状では経済的に輸入可能なのであろうが、後述の食料廃棄のことを考えれば私の心がチクチクと痛む。
日本の廃棄食品は523万トンと推定されている。これは、飢餓に苦しむ人々への世界の食料支援量年間約440万トン(2021年)の1.2倍に相当、これは途上国に住む人々5,000万人分の1年分の食糧に相当。日本が廃棄している食料の1割で、その子どもたちの命が救える。
また、食品ロスを国民一人当たりの毎日量に換算すると約114gとなる。これだけでは実感がないが、「 日本では毎日おにぎり約1億個分の食品ロス」が出ていると表現すると莫大な量になることが分かる。
充分で安全な食料に「誰でも」「どんなときにも」「入手・購入できる」ことを「食料安全保障」と呼ぶが、その保障のない人々が世界に数多く存在している。大切な資源の有効活用や環境負荷への配慮から、肉食を減らすこと、食品ロスを減らすことが先ず必要となる。
そもそも食品ロスを発生させる要因の一つとして、消費者の「過度な鮮度志向」があるのではないかといわれている。
家庭や飲食店では、未調理の食品の期限切れや、調理済みの食べ残しや過剰除去などで食品が捨てられている。買い過ぎた食品を使い切れずに腐らせてしまったり、作り過ぎや食べ残しがあったりすると、食品ロスの原因になる。
日本の食品ロス量年間523万トンのうち、事業系は279万トンで、主に規格外品、返品、売れ残り、食べ残しなど。家庭系からは244万トンで、主に食べ残し、手つかずの食品(直接廃棄)、皮の剥きすぎなど(過剰除去)が発生要因。
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