福田の雑記帖

www.mfukuda.com 徒然日記の抜粋です。

日本人の食を考える(5) 一日3食は高齢者には不要?(2)

2018年10月25日 14時14分41秒 | コラム、エッセイ
 われわれは何で日に3回食事をするのだろうか??私は常に疑問に思っている。

 主婦がうつ状態に陥る「定年亭主在宅症候群」をみても食事の支度は如何に大変であるかわかるもの。


 25歳で家庭を持ってから平均寿命の85歳まで添い遂げたとすれば、その60年間に奥方が作る食事は、年に約1100回、実に6.6万回にも達する。男性はこの大変さを考えたことがあるだろうか。私なんぞ気が遠くなってしまう。



 ところが同じ事が、高齢者の介護の分野でも生じている。これらの方々に対しても一日3食きちんと用意して食事の世話をしているが、一人では食事を摂れないから、家の方や、看護師が介助して食べさせる。これが実に大変な仕事である。口に入れても飲み込みに時間がかかるから一人あたり1回に30分以上もかかることは希ではない。急がせれば事故に繋がる。


 もし、これらの患者さんが一日2食で良いならどんなに助かるのであろうか。

 勿論、世話する側の論理で勝手に3食から2食に減らすことは人権問題であり、簡単にやれることではないが、患者が日常からの習慣で2食でいい方であれば、また、栄養学的に、生理学的に活動性の乏しくなった高齢者方の食事の在り方を検討して、2食で充分との確証が得られれば、如何に良いことか・・・と思う。だから、高齢者は丈夫なうちから1日2回食にしておくべきである。

 何でヒトは活動している人も、寝たきりの人も一日3食なんだ!!!
  多分、検討すれば一日2食で充分という結果が出るはずである。


 専業主婦の方々は一人で居る場合には昼は簡便な食事で済ましているようである。

 ところが最近ご亭主は定年を迎えて家で過ごす方が多くなった。それほど働きもしないのに長年の習慣であろう、あーだこうだと日常生活に口を出して煩い他に、3食をしっかり食べるから、主婦はその支度だけでまいってしまい鬱的になる。これを私は「定年亭主在宅症候群」とよんでいる。

 大体高齢者にとって一日に3食なんて、多過ぎるのだ。主婦が煩い亭主から何とか解放されようとスーパーやデパートに買い物に行こうとすると何もすることない亭主がついてくるのだそうだ。今、地獄の様な生活です・・と患者はこぼして帰っていく。 
 


 定年亭主はせめて昼食だけは自分で賄うべきである。外食でも良いし、台所に立っても良い。嫌なら抜いてもいい。なんとなれば、亭主だけが生き残る可能性は多くないが、残ったら悲惨である。
 在宅にいる定年亭主は台所に立て、と言いたい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする