福田の雑記帖

www.mfukuda.com 徒然日記の抜粋です。

台風24号の塩害 2004年以来の経験

2018年10月17日 13時39分38秒 | 季節の話題
 県内の沿岸部で、街路樹や公園の木々などの葉が枯れ、落葉が急速に進んでいる。本年10月上旬に日本海を北上した台風25号の塩害とみられる。
 秋田市近郊の山々の紅葉は毎年美しいが、今年はいつもと違う、紅葉が楽しめない秋になりそうである。

 秋田市保戸野にあるミニ公園の一本のいちょうの木は例年は見事な黄金色に輝くが、今年は無残な姿を晒している。私は雨さえ降らなければ毎日徒歩通勤していてこの公園を通過する。葉が黄色に色付くのを毎年、毎朝の楽しみにしていたので今年の姿はとても残念である。


(本年10月18日の姿。比較の為に11月6日まで待ちたかったのであるが無理と考えた)

(2017年11月6日の姿)

 見ると西側に面した方の木が無残な様子である。
 本年は気温が異常に暑く、日差しも強く植物にも色々影響を及ぼしたが、西側に面した方だけこれほど変化したのはやはり台風25号の塩害なのであろう。県内でも海に近い地域ほど葉が落ちた、というニュースもある。

 塩害は、強風に吹き上げられた海水の塩分が植物の葉などに付着することで起きる。被害は風向き、風が続いた時間に左右されるという。台風24号は雨量が少なく風が強かったため、植物に付いた塩分が雨で流れなかったことも被害が拡大した一因ではないかと推測する。

 リンゴやナシ農家では強風によってひどいところでは50%もの落果があり、パイプハウスが吹き飛ばされたり破壊されるなどの被害がでた。落ちなかった果実も塩害の影響を受け売り物にならないと嘆いていた。大豆、花栽培農家、稲作農家、野菜栽培農家も塩害があった、という。
 私の畑は収穫を終了しており問題なかったが、ダリアの葉っぱは塩の影響を受け、一部の株では元気が無くなった。


 我が家では毎日落ち葉掃除が大変である。今落ちているのは汚く汚れ、枯れてしまった葉っぱである。
 我が家でもいろいろ影響はあったが、甚大な被害を受けた農家のことを考えると比較にならない様な、ホンの小さな出来事に過ぎない。

 1991年9月28日に本県を通過し、強風によって農林業に甚大な被害を及ぼした台風19号も忘れることが出来ない。
 2004年8月の台風15号による塩害は沿岸だけでなく内陸まで広範囲で確認された。その時は40mにも及ぶ強風や雨による被害だけでなく、フェーン現象と高潮によって、海水を含んだ霧雨を沿岸、内陸までまき散らし、私も初めての植物の塩害を経験した。

 今年の塩害は私にとって2回目である。
 
コメント
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