福田の雑記帖

www.mfukuda.com 徒然日記の抜粋です。

降雪、除雪2014(3)屋根の命綱と除雪機

2014年01月18日 17時20分20秒 | 季節の話題

 県内陸南部を中心に記録的な大雪となっている。地方紙社会面は県南部の豪雪と雪下ろし事故の報道を続けている。

 県の総合防災課によると、雪下ろし中の転落事故死8人に上っている。県は県内に「雪下ろし注意情報」を出してヘルメット、命綱を推奨している。実際に大曲で屋根の雪下ろしをみることがあるが、ヘルメット、命綱を付けているのを見たことはない。声かけだけではなかなか効果がないものである。


 ■命綱について 私の経験から
 積雪期を迎える前に、雪下ろしが必要になる屋根に幾丈かの命綱をあらかじめ設置しておくのが良いと私は思っている。
 これは私のアイデアではなく、私が育った岩手の家の屋根には一カ所だけ、命綱を結びつけられる金属製の拘が付いていた。新築の際に付けたのか、後に付けたのか私には分からない。祖父はアイデアマンだったから新築時に付けたのかもしれない。先見の明があったと思っている。

 盛岡市近郊は決して積雪が多い訳ではない。屋根の積雪はせいぜい30cm程度であり、雪は時折滑り落ちたから本格的な雪下ろしは必要なかった。
 しかし、我が家では1か所だけ屋根の雪下ろしが必要な場所があった。それは居間の薪ストーブの煙突が屋根の上までのびている箇所で、雪が滑り落ちると煙突が破損する構造であった。
 雪下ろしは軒から屋根のてっぺんまで幅1mほどで済んだが、その雪下ろしは小学生のことから私の役目であった。秋のうちにその拘に太めのロープを結び、軒下まで垂らしておいた。雪が積もってからはうまく結べないからであった。小さいころには父親に結び方など点検してもらっていた。それを腰に巻き、滑っても落ちない長さに調整しながら雪下ろしした。平屋で瓦屋根それほど高くはなかったが、その下には石灯籠とか庭石があって落ちれば危険であった。命綱を付けていても長靴がよく滑ったが落ちたことはない。それはしっかりした命綱があってのことであった。命綱がなければ子供には出来ない作業であった。

 この昔の思い出は懐かしいが、県南部の豪雪と雪下ろしは人ごとのようには思えない所以である。

 ■除雪機について
 もう一つだけ提言。豪雪地域でなくとも、秋田市程度の積雪地域なら、出来ることであれば一家に一台小型の除雪機を導入してはどうだろうか。私の町内でも高齢化が進んでいて腰痛とかで除雪がままならなくなった方が増えている(ようにみえる)。どこの家にも立派な車があるが、車に比べれば安いものである。
 私の場合、いまの場所に引っ越してから35年になるが、狭い路地が長いため、除雪機と私のやる気がなければ生活が維持できなかったと思う。
 除雪機様様である。
コメント
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