福田の雑記帖

www.mfukuda.com 徒然日記の抜粋です。

2014年(2)近隣国との外交はどうなる? 靖国参拝は間違っていない

2014年01月05日 06時35分56秒 | 政治・経済 国際関係
 衆参両院選挙を経て、自民党の独走態勢を築いた自信だろう。 安倍首相は対話の努力より、「数の力」を背景に優位事を進めようという姿勢が見え見えである。その一つが特定秘密保護法の成立に向けてのプロセスであった。

 その方向は外交面にも現れている。中韓に対しては「対話の扉は常に開かれている・・」と言う一方、「領土問題は存在しない」と明言している。私は外交関係問題は相手国のプライドを傷つけない配慮をしつつ対話に持ち込まなければならない、と思っている。互いの政府が明言した政策は外交協議なくし訂正や変更はしない。協議を通じて対外的に、対国内に向けて納得出来る落としどころを探らなければならない。中韓では「日本は悪意のある国」と言う教育をしているだけにそう簡単には後ろには引けない。

 中韓対策は重要である。多分、首相を悩ませている最大の懸案事項だと思われる。
 首相はこれに対して直接対話でなく外堀から埋めていく方策に出て来ているようだ。首相は就任から11カ月の間に、東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟全10カ国を相次いで歴訪した。これはとても目立つ行動の一つであった。前日は国会で答弁していたかと思うと、翌日にはインドネシア、マレーシアで記者会見・・と言った行動力に対して私は感心した。その、狙いは対中問題を外堀から埋る包囲網の構築にあるようだ。貿易を経済成長戦略の柱とする政策を推進しつつ、 ASEAN加盟各国と協力しながら中国の影響力をそぐ方針に違いない。

 それで日韓との関係が融和に向かうのであれば、それも一方法である。

 しかし、年末に閣議決定した安全保障関連計画に、尖閣諸島周辺での中国との対立を念頭に防衛力強化を担う部隊の創設を明記した。加えて、首相が靖国神社を参拝した。逆に、緊張の度は高まった様な印象も持つ。
 ただ、私は、首相の靖国神社参拝は非難すべきでないと思っている。これを政治的カードに用いる中韓に問題があり、中韓の反応を見てビビる我が国双方共に問題があると思う。

 4月には、オバマ米大統領が訪日する。首相が言う「積極的平和主義」には日米同盟なしではあり得ない。そのために、国家安全保障会議(日本版NSC)を創設した。特定秘密保護法はそれを補完するためのものだとしている。本来は前者の方をもっと説明すべきだった。後者がそれから離れて一人歩きして拡大解釈されてしまった事で法の焦点・趣旨がぼけてしまったと思う。

 多分、同盟があるとはいえ米国の影響力は次第に様変わりしていく。その中での対ASEAN対策、対中韓対策を安倍総理はどうするのだろうか。近隣諸国外交の動きからも目を離せない。
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