まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

殺しのアヘアヘ開脚

2016-09-07 | 北米映画 80s~90s
 「氷の微笑」
 サンフランスシコで男性が情交中にアイスピックで惨殺される事件が発生。刑事のニックは、捜査線上に浮かんだ女流作家、キャサリンへの容疑を深めると同時に、彼女の妖しい魅力にのめり込んでしまう…
 懐かしの大ヒット作。映画史に名を残す作品ですが、それは名作だからではありません。今でもコアなファンが多い、数々の珍作迷作を世に放ってきたポール・バーホーベン監督が、その天才的な変態っぷりを遺憾なく発揮した、面白すぎるエログロ映画として、です。
 この映画、まさにネタの宝庫なんですよね~。ツッコミを確実に狙ってる。大真面目なサスペンスを装った、トンデモお笑い映画と認識しているのは、きっと私だけではないはず。
 女殺人鬼がセックスの絶頂で、男をアイスピックでメッタ刺しにするシーン。ノーパンのキャサリンが取調室で、足を組み替えるシーン。有名なこの二つのシーンは、今や映画史に燦然と輝く?伝説的なシーンとて恰好のネタとなり、多くのパロディにもなりました。

 ↑こんな座り方する女、いねーよwww
 映画全体を支配する惜しみない悪趣味さ、エログロさ、変態テイスト、オゲレツさは、みんな気取ってるけどホントはこーいうのが好きなんだろ?と、セックスと殺人というコレストロールと糖分たっぷりの毒々しい御馳走を、ポール・バーホーベン監督が冷笑しながら、ほら食え!と私たちに差し出した、そんな感じがする映画です。結局、みんな高尚で清く正しいものより、ゲスいもののほうが好きなんですよね~。どんな名作、秀作よりも、この映画のようなゲス作のほうが面白くて楽しめてしまいます。ゲス映画ですが、凡百な監督ならキワモノ、悪趣味さだけが目立つ退屈なB級映画になってたところを、演出には髄所に独特な才気が感じられるところがは、さすがバーホーベン監督。やはりタダモノではありません。
 主演は、マイケル・ダグラスとシャロン・ストーン。二人の激しい濡れ場も話題になりました。

 マイケル・ダグラスは、「危険な情事」や「ウォール街」など大ヒット作やオスカー受賞などで、まさにイケイケな最盛期にあった頃。彼のスゴいところは、ハリウッドのスターは成功するにつれてだんだん保守的になったり、仕事選ぶようになったりしてつまんない存在になっていくところを、映画をヒットさせるためには手段選ばず!何でもやる!なギラギラした気概があるところ。フツーは、当時のマイケル・ダグラスほど成功したスターなら、こんな映画には出演しませんよ(笑)。全裸ズコバコセックスシーン、SMシーン、必要ある?な全裸姿(フルチンになりすぎ)など、さすが私生活でもセックス中毒と噂されたダグラス氏の爪の垢、日本の俳優に煎じて飲ませたいです。男盛りの脂ののった熟年ボディも、バキバキシックスパック筋肉より私は好きです。
 そして、この映画最大の売りであるキャサリン役のシャロン・ストーンは、この映画で一躍スターダムに。シャロンさん、いい女ですね!魔性の悪女役なのですが、すごくクールでサバサバした感じで、カッコいいんですよ。頭、良さそう!実際のシャロンさんも、かなりIQが高い女性だとか。ハレンチだけど白やベージュが基調のシンプルな衣装も、ネチネチしてないキャサリンのキャラに合ってました。彼女の思わせぶりで挑発的な台詞、サラっとした追及のかわしかたなど、なかなか小粋でした。シャロンさんもダグラス氏同様、見事な脱ぎっぷり、濡れっぷりですが。二人のセックス、激しい運動みたいで全然エロくないです。
 ちなみにこの映画、シャロンさん主演の続編「氷の微笑2」があります。映画としてはかなり劣化してますが、ヒュー・ダンシーとかシャーロット・ランプリングとか、キャストは豪華になってます。
 ポール・バーホーベン監督が初めてフランスで撮った新作“Elle”は、今年のカンヌ映画祭をざわつかせた問題作。主演はイザベル・ユペール!最恐タッグじゃん!早く観たいですね!

 ↑“Elle”トンデモ映画らしいです!バーホーベン監督&ユペりん、こともあろうにこの二人!なタッグに、期待するなと言うほうがムリムリかたつむり!

コメント (3)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 波に乗るイケメン! | トップ | 愛すれど疑わしく »
最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Schatz)
2016-09-09 05:09:51
こんにちは♪

この映画、大好きです!
ツッコミどころ満載でも楽しんで観れます。

>男をアイスピックでメッタ刺しにするシーン。ノーパンのキャサリンが取調室で、足を組み替えるシーン…
何回観ても飽きません(笑)。

官能サスペンスとして秀作だと思います、マジで!

この時のシャロン・ストーンはエロチックで華やかで美しかったですよね~。
今もキレイですが!
最近も継続して、映画やドラマに出演しているものの、
昔ほど話題に上らず残念です。

返信する
ジェーン・ドゥ (だってケツあごだものーー)
2016-09-09 22:04:59
たけ子さん、こんばんは
バーホーベンの旦那ったら
母国では ルトガー・ハウアーを脱がせ
米国ではピーター・ウェラーを
つるっぱげにし、そして『氷の微笑』では
マイコーを逝かせ、シャロンをスターダムに!

もうやりたい放題で
80年代後半から90年代を席巻しましたな

シャロン姐は綺麗なんだけど
『硝子の塔』で共演したW・ボールドウィンに
『口が臭い』なんて暴露されちゃって(⌒-⌒; )
ほいでわたしもそんなことばかり覚えてて
どうもすみましぇん 笑 笑

あっ、もちろん大好きバーホーベン
レディボーデンと同じくらい好き\(^o^)/

ユペりんとの変態タッグも楽しみだー
(バーホーベンたら老け具合も、、、)
返信する
ケツアゴには、いい男が多い (松たけ子)
2016-09-09 23:28:33
Schatzさん、こんばんは!
この映画、面白いですよね~。ほんとツッコミどころ満載で。私もちょっとマネしちゃいましたよ~(笑)。もちろんアイスピックではなく、パンツもはいてましたが(笑)。
今こーいう映画が絶滅状態なのが寂しいです。ブラッドリー・クーパーかマット・デーモン主演でリメイクを!
シャロンさん、今でも活躍されてるんですね!日本ではとんとお見かけしなくなりましたが…

ジェーン・ドゥさん、こんばんは!
ブノワ・マジメルとか阪神の能見さんとかもケツアゴで好き!
バーホーベン御大の暴れっぷり、懐かしいですよね~。ルドガー・ハウアー主演で撮った怪作は、未見なんですよ~。観たいな~。
口が臭いなんて、ひどい暴露!シャロン姐さん、美人で聡明なのに作品に恵まれず大女優にはなれませんでしたね。残念。
私もバーホーベン、バームクーヘンと同じくらい好きです(^^♪
バーホーベン御大&ユペりんの変態タッグ、ほんと待ちきれませんわ~。二人とも、老いてますます盛んみたいで、respectだYO!


返信する

コメントを投稿