まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

N.Y.壊滅!魔法どうぶつ襲来

2016-12-02 | イギリス、アイルランド映画
 「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」
 1926年のニューヨーク。イギリスから魔法動物学者のニュート・スキャマンダーがやって来る。あるアクシデントで、彼のスーツケースの中に潜んでいた魔法動物が逃亡してしまい…
 恥ずかしながら、ハリー・ポッターシリーズはTVで第1作目しか観てない私。無謀とは思いつつ、このシリーズ最新作にして番外編?を観に行ってしまいました~
 それにしても。最近は、スターウォーズとかXメンとか、いったいどこまで引っ張るの?なシリーズもの、多いですよね~。話の続きのみならず、サイドストーリーとか脇役を主役にしたりのスピンオフとかリブートとか、まさに搾れるだけ搾りとる、といった商魂逞しさ。ハリー・ポッターの話じたいは終わったらしいですが、金の成る木をそう簡単に伐採するはずもなく、大方の予想通り装いをあらたに復活。このハリポタ新編も、すでにシリーズ化が進行してるとか。原作者のローリング女史は、製作だけでなく脚本も担当してるんだとか。どんだけ稼ぐ気よ!
 先述した通り、ハリポタに関しては無知に等しい私。ハリーいつ出てくるの?と、映画の中盤ぐらいまで本気で思ってましたハリポタファンなら、シリーズとの繋がりとか重なる部分とかが楽しめたんだろうな~。まるで私、カープのことも野球のことも全然わかってないのに話題や人気に便乗する、にわかカープ女子になったような気分です

 結論をぶっちゃけてしまえば、お金かけて作ったお子ちゃま映画です。ポケモン、妖怪ウォッチな内容。私のような童心のかけらも残ってないおっさんが楽しめる映画ではりません。現実的な考え方が邪魔をして、ファンタジーワールドに入っていけないんですよね~。ほんと、損な性格した自分がイヤです。劇中の魔法や魔法界のシステムに関して、???な部分も多々あったのですが、そんなことも知らないのかよ!とハリポタファンの皆さまに無知を叱られそうなので、疑問点は列挙しないでおきますひとつだけ、でも教えてください!ニュートって魔力であちこちにワープできるのに、どこでもドアみたいにトランクで移動できるのに、どうしてイギリスから遠路ニューヨークまで、わざわざ船に乗って来たのですか?そこだけ知りたいの!

 ファンタジーシーンの映像は圧倒的かつ美しくて、およそ目を驚かすばかりです。昔の稚拙な特撮とかに比べると、まさに魔法のような技術の進化です。魔法動物の動きとか、CGなんだけどリアルでスゴいな~と感嘆。魔法動物大暴れとか、NYパニックとか、何だかジュラシック・パーク、ゴーストバスターズみたいだった。
 ファンタジーが苦手ということもあるのですが、登場人物たちにあまり魅力を感じられなかったのも、映画にハマれなかった大きな理由かも。まず、主人公ニュートが…よく考えたら彼って、とんでもない大迷惑な危険人物ですよね~。魔法動物…ファンタスティックビーストと言えば聞こえは可愛いが、はっきり言ってモンスター、化け物をボロいトランクに詰め込んで、不用意にバラまいたり。ペットの管理ができてない、最近問題になってる無責任飼い主じゃん!ドーベルマン反町も真っ青です。大都市に危険物持ち込み、それによってパニックや不安を引き起こすとか、ニュートがテロリストに見えてしまいました。ニュート含め、魔法界の人々も人間にとっては大迷惑な存在に思えた。人間は危険、怖い、とか言ってたけど、あんたらのほうがよっぽどヤバいよ!9・11どころじゃない破壊行為にドン引き。あれで死人が1名だけだなんて、ありえん!魔法で元に戻して記憶消せばいい、という安易な解決にも納得できなかった。
 ニュート役は、「博士と彼女のセオリー」でオスカーを受賞、「リリーのすべて」も強烈だったエディ・レッドメイン。

 こだわりが強いオタクっぽいインテリ、ちょっと浮世離れしたフワフワしたニュートのキャラは、ホーキング博士やリリーと共通していてました。上品で優しそうだけど、常人とは異なる世界を見てるような目つきとか、青白い不健康そうな窶れ顔とか、エディって何か怖いんですよね~。童顔で若く見えるけど、やっぱどこからどう見ても若者ではないエディ、ニュートって原作では何歳なのかは不明ですが、もうちょっと若い俳優のほうが適してたかも?
 私はエディasニュートよりも、断然コリン・ファレルasクレイヴスのほうが好き!ハリポタ完全無知なくせに、この映画を無茶を承知で観たのは、コリンに会いたかったからです♪

 魔法界の司法長官?みたいな身分で、何か企んでる怪しい役。コリンもこういう役、するようになったんですね~。痩せてヒゲなしだと、若く見えます。黒い衣装も似合ってて素敵。魔法を使うシーンも、エディよりカッコよかったです。嬉しかったのは、クレイヴスがそこはかとなくゲイっぽい、ていうか、ゲイの男の子をたぶらかし利用する悪い色男っぽかったこと。

 ある重大な秘密を抱えてる青年クリーデンスを、優しく甘く、時にドSな態度で手なずけるクレイヴス。クレイヴスを信頼し、ほとんど恋してるような美青年クリーデンス…クレイヴスの、ほとんど色仕掛けに近い篭絡ぶりが、なかなか萌え~でした。ラストの二人の決裂も、ほとんどゲイカップルの痴話喧嘩。クリーデンスを上手く騙し通せなかったせいで、とんでもないことになってしまいましたねクリーデンス役のエズラ・ミラーの、どよよ~んとしたネクラぶりとオカッパ頭も、なかなかのインパクトでした。

 ラスト、悪の黒幕役で大物スターが登場してビツクリ!かつては超絶男前で、私も大好きだった彼ですが、今ではすっかりキワモノなおっさんと化してしまい、とうとうハリポタ映画の悪役…まさに第二のミッキー・ローク。次回から、本格的な登場なのでしょうか。そうなると、コリンはもう出ないってことになりますよね?なら、この新章シリーズも、これで観おさめになりますわ

 
コメント (11)
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