3.9＋5.1＝9.0は間違え

最近、脳科学者の茂木氏が小学校の算数の問題で『3.9＋5.1＝9.0の減点は虐待だ』って騒いでるみたい。
http://lineblog.me/dessart/archives/13095344.html

いや、９が正しいですから。

ネット上で、有効数字がどうとか、同じ数量だからＯＫとかいろいろ議論がありますが、そんなものは関係ないです。
関係があるのはこの問題が計算問題ということですね。
計算問題、つまりは『計算せよ』（厳密には筆算せよ）って問題なわけですが、計算というのは『数式を条件に合わせて一番簡素な表記にせよ』という意味です。
だからこそ２×２×２の答えに『４×２』とか『１０－２』とか『２＾３』とか書いたら間違いになるわけです。
今回の問題では9.0というのは一番簡素な表記でなく、少数点以下を消した『９』が一番簡素になりますからこれが正しいわけです。
9.0では『計算の途中』ということになるので減点もやむなしですね。

では9.0の答えは絶対に許されないか？というとそうでもないです。
というか、単に9.0が許される状況だからこそ9.0と表記すべきって言うだけですね。

そういう状況がどういう状況かといえば、主に科学や物理の世界の場合ですね。
3.9＋5.1が有効数字2ケタなので、答えも有効数字2ケタで9.0と書かないと間違いです。
ただしこれは科学の場合の多くが『数字を出して終わり』ではなく、出された答えを他の数字・・・8.5とか9.2とかと比べるために計算をしてるからです。
この場合、『桁を合わせないと比べにくい』からこそ、このような処置をしてるだけなのです。
そういう特殊な状況（とはいえ、現実にはこっちの方がメジャーだけど）で成立する話と混同してはいけないってことですね。

まぁ、こんなに、あーだのこーだの言わずに、単に『算数だから』でいいと思うけどね。

それにしても教育問題に限らず、こういう複雑（？）な問題って、ど素人が口を出さないほうが良いって思えてきた。
結局、混乱させてるだけでしかないですから・・・・。

というか、いきなり世界中に発表する前に内々で議論してから発っするべきなんだよね。
そんなことがされないから、余計な混乱に拍車がかかってますね。
まぁ内々に処理してお仕舞いにして理解できていない可能性もあるので、これが良いことなのか悪いことなのか・・・・悩みどころです。


2016.12.31　　わかり易くするため訂正あり。文意は変えてません。